一昨日の土曜は毎年3月開催の、年一回恒例・鮟鱇祭り だった。
天気予報で言うほど風もなく、海もウネリはある物の穏やかな海況。
「南風が大変強く、春の嵐」との予報で、
『こりゃアンコウ捌いたり、火使ったり出来るかなぁ?』と内心心配で、
もちろんそれより心配なのが、『アンコウ水揚げあるのかな?』って話。
当日の朝、
風は昼以降かららしく、ほぼ凪ぎ良く、気温も高いので良い感じ。
山口船長がニコニコ顔で、
『わじまさん、デカいの穫ってありますよ!』と。
さっそく生け簀に覗きに行くと、、
おぉぉ~、こいつは大きい!!
しかも深海性のアンコウには珍しく、やけに活きがいい。
案の定、あとで吊したとき、ぶりんぶりん暴れてたよ。

この日のウミガメくん
さて、ダイビングの方は、
一本目は美多ヶ根(ビタガネ)から八束根(ハッソクネ)へドリフトダイビング。
若干白濁気味の水中。水温16度。
水中遺跡を観察しつつ、最後は14mの根頭でフロートを上げ浮上。
二本目はデブキンから双大根。
1.2.3の一斉エントリーでフリー潜降。
まっすぐウミガメちゃんのお家を目指すと、
『いたぁーーー!』
本人は、「あ、寝てたのに」って感じだったけど、
のんびり優しい子で、みんな撮影したり、手を振ったりで喜んでる。
メインのアンコウは、、、
本日のメインイベント、アンコウの吊し切りは、、
ここからは参加者が撮ってくれた動画でご紹介、と思ったんだけど、
それなりにグロい映像もあり、
眉間にしわを寄せたおっさんが、大きな出刃振り回す映像って、どうなのよ?
てことで、写真にしてご紹介。

先ずはヒレ

次に皮をはぎ

あぁ、風邪ひかないで

肝心のキモですね、つまりそこがキモの肝
このあと胃袋、布(卵巣)、エラと取り分けます。

あとは身です

身を取ったら、顔面のお肉も、

ここだけのこります。
捨てるところのない鮟鱇。
鮟鱇七つ道具とは、
1ヒレ
2皮
3エラ
4肝
5水袋(胃)
6布(卵巣)
7身
だいたいこの順番で捌けばよい訳だね。
今回は活が良かったから、まず尻尾のヒレを切り、
血抜きしました。
鮟鱇の吊るし切りは一年に一度の事だけど(たまに三回くらいあるかな)、
実はこれをやる度に、昔読んだ本で、とある独裁国家で起きた反体勢に対する拷問、
生きたまま、かぎ爪で吊るす惨い仕打ちを思い出す。
どちらにしても、食う事とは他の命を滅すること。
有難くいただこう。
追伸
次回の海洋は、4/2土)、3日)、6水)です。