2023年6月26日 (月)

島旅と島旅の間に読書する

先日このブログで、「あなたの本の選び方 は?」と言う話をしたけど、
さっそく自分はお気に入りの作者、しかもお気に入りの出版社で、
そしてお気に入りの翻訳者な1冊を買いました。
(ブログで述べた買う予定のベストセラー本は、また別の作者)
翻訳者って大事だよね。特に海外の本を読めるのは翻訳されてるからで、
『すごく良い内容、』『響くわ~、』『腑に落ちる、』など、
いろんな感想はあるだろうけど、その4割くらいの実力は翻訳者なんじゃないかね?

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さらっと楽しく読める。


本書の言わんとするところは、
 ・神が居なくても僕らは善良で居られるんだよ。
 ・でたらめなことに言われるままに信じずに、
  ちゃんと根拠のある科学を知ろう。
 ・生物の進化、地球、宇宙の生い立ちを知ればしるほど、
  感激で夜も眠れないほどなんだよ。
 ・若い諸君の可能性は無限なんだよ!

島旅と島旅の間に、ゆったり読書する。。。

 

 


先日の南房総の動画。
顎髭が気になるよね。まさにヒゲダイ

 

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2023年6月22日 (木)

船の待ち時間も気にならない

あなたは本を買うとき、どんな基準で買う?
書評、、紹介、、帯のコピー、本屋大賞、直木賞、、
まぁ色々あると思うけど、自分は作者で買うことや、出版社のシリーズで買うことも多いかな。
特に文庫は出版社のシリーズは多い気がする。
ハヤカワノンフィクションとか、角川ソフィアとか、草思社とか良く買うかな。
あと、本の中で紹介されてたりすると(文中にさりげなく)、つい調べて買ったりとか。


昨日読み終わった本。
その本のあとがきを読んで、ついつい注文してしまった話。
自分はその作者の、デビュー作にして一番有名な本は読まずに、
続編のような、二作目を読んだ。その本の終わり‘謝辞’にこう書かれていた。
『2010年5月に600ページにわたる最終稿を書き終えたとき、
わたしは自分がこの先、またペンを持って新しい本を書くとはとうてい思えなかった。
執筆による身体的疲弊は理解できたが、
想像力があれほど枯渇するとは予想できなかった、、、、、』


作者のデビュー作は世界的にベストセラーとなり、数々の賞を受賞してる。
すると天の邪鬼の自分は、それを読まずに二作目から読んだわけ。
で、その二作目がとんでも無く面白いのよ。
目から鱗はぼろぼろ落ちるわ、唸り、考えさせられ、
また、その巧みな隠喩表現に舌を巻く。
そしてその本のあとがきを読んだら、上の内容が書かれてたわけ。
『え、この作者がそれほどに、出し切った内容の本なの?』
『もう書くことがないって思うほどに、、』
ん~ん、これは期待せずにいられなく、
天の邪鬼を上回り、読んでみたくなってしまった。


面白い本があると待ち時間が気にならない。
船の待ち時間、病院の待ち時間、、
朝の時間が楽しみで、ついつい早起きに。
自分の表現力と比べ、打ちのめされることばかりだが、
何となく勉強になった気がするし、気がつくことも多い。
思わず人に話したくなるけど、誰も聞いてない。

 

そういえば、森先生が、
『生涯に一冊くらいは本を書きなさい』っていってたなぁ。
『自伝あたりでもかまわないから、、』みたいなことを。
薄っぺらな本しか書けない気がするよ・・・・

 

さてさて、もうすぐ7月、島旅の季節だ。面白い本を持って出かけよう。

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静かな音海港内から冠島へ

 

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冠島

 

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2023年5月30日 (火)

一呼吸三千世界

ダイビングを始めたころ、海の中に入ると無心だった。
考える余裕がなかったからなのか、
ただただ水中で、呼吸ができるだけで楽しかったからなのか、
それとも、一緒に潜るバディーに全集中していたからか。
いまは、色々考える時がある。
無心に帰ろう、
初心に帰ろう、
また楽しくなって来たから。

 

 

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“一呼吸これ三千世界

言葉はわかっているんだが

こういう心境にはなかなかなれないものだ

鳥が飛んでいるのを見よ

魚が泳いでいるのを見よ

彼らはちゃんとこの呼吸を

生まれながらに飲み込んでいる

まったくえらい奴らだ”
   (坂村真民詩集より)

 

 

今日は店で、もくもくと包丁を研いでみた。
結果が良くわかるからだと思うが、研ぐのは好きかも。
ただ無心になれぬ。


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気持いい研ぎ味

 

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人工石ですが、そこそこ

 

 

 

2023年5月24日 (水)

知らない方が良いこともある

広島G7サミット閉会。
各国の首脳は、どんなことを思ったんだろう。
そしてどんなことを行動しようと考えたのか。


ちょうど今読んでいる遺伝子の本では、
人類が踏み込んだ、まさに「神の領域」のことが出てくる。
遺伝子解読の進歩、遺伝子疾患の病気、遺伝子の特定、
遺伝子の選別、組み換え、そして改変、、、

これらの素晴らしい科学の裏には、子供にでも分かる陰が潜んでる。
アインシュタインからの、ウラン反応の手紙を読んだルーズベルト大統領。
その3年後にはマンハッタン計画がスタート。
新しい化学エネルギーと言う叡智の裏は、
子供でも分かる事が、そのまま現実となる。


知らなくても良い技術、知識ってあるのかも。
パンドラを開けると、必ず2つ出てくる。表と裏、光と陰。
しかし、今のところ、止まらない・・・

 

暖かくなると、島旅とともに気になるのが台風の動き。
この仕事をずっとやって、天気は備え、見守るしかないことを覚えた。
『こっちに来るな!』と言うおこがましい事も思わずに。
そのうち天気を操る科学技術も手にするのだろうか?
それは『こっちに来るな』、と言う叶わぬ願いどころでなく、
実際に「他方に被害を起こさせる」ことになると思うが。。。

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猛烈な台風の各国進路予想

 

追伸
アオリイカ産卵ショーの撮影にいってきます。

2023年5月19日 (金)

感謝せずにはいられない。何に?

やっと上巻を読み終えた。
再読となった[遺伝子ー親密なる人類史ー]であるけど、
ほとんど覚えてないことが多い上、

用語も難しいのでなかなか進まない。
しかししかし、やっぱ面白い。
著者のシッダルター・ムガジーは医師で、専門は血液学腫瘍学のガン研究者。
二足の草鞋ってことになるんだと思うけど、
前作[がんー4000年の歴史]がピュリッツァー賞を受賞しているので、
いったい彼の頭のなかはどうなってるのか?って感じだ。
本作の[遺伝子ー]も、ニューヨークタイムのノンフィクション部門ベストセラー1位。

 

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門外漢の自分が読んでも面白いと思わせてくれるのは、
辛うじて自分にも理解できるからなんだと思う。
難しい用語は読み飛ばしたとしても、ほとんどドキュメンタリーを読んでいる雰囲気。
遺伝子と人との関わりを、紀元前、中世ヨーロッパ、そして現代の遺伝子工学と、
順をおって進んでいく、まさに遺伝子の歴史もの。
ピタゴラス(三角形の)が『遺伝する物質は男性から渡り、女性が体内で育てる』、
と提唱したのを、アリストテレスは(あのアリストテレス)、
『男性は髭や白髪が生える前に子供をもうけるのはどう説明するのか』と異を唱え、
その後物語は、ダーウィン、メンデルとまるで小説のように進んでいく。


上巻を読んで思ったことは色々ある。
遺伝子は究極的に「生きろ、伝えろ(複製)」とコードされてると認識してたけど、
もう一つの役目は多様性なのでは?と感じずにはいられなかった。
多様性であることが種の繁栄、生き残りのキーなのかもしれない。
他にも色々気が付いたことはあるけど、
でも一言で言うなら、やっぱり『すべての生命は奇跡』と言うこと。

 

ほんの一時ではあるだろうけど、この本を読んだ後の散歩では、
前を歩いてくる犬や道ばたの草にすら、感謝の念がわいて来た。
神はいないのに、いったい誰に感謝すればよいのだろう。
ポチとたんぽぽにだ!
下巻につづく

 


追伸
明日はアオリイカの産卵みれるかな?
そこにもあそこにもここにも、奇跡はある。

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これはスルメ
6/18はイカ祭り。残席1

2023年5月12日 (金)

○○のある人

以前このブログに載せた内容だけど、
その本を再読してみると、やっぱり含蓄がハンパなかったので、、、

カール・ヒルティの幸福論に出てくる内容で、「教養とは」という章がある。
教養と訳されてはいるけど、
内容を読むと「品位」あたりが一番しっくりくるかな。
文中で「こんな人は、およそ教養ある人とはいえない」
と言う著者が提言する8項目が出てくるんだけど、
これが単刀直入でわかりやすいんですわ。
あなたも〇×で読んでみるといいよ。

 ↓↓↓
1)暮らし方が贅沢な人
 服や食べ物を贅沢に走る人はいただけない 

2)本を持たない人
 小説ばかり読むのもダメだって

3)騒がしく慎みがない人
  公共の場や飲食店などで大声を出したり

4)働かない人
  そのまんまだね

5)仕事に狂奔しすぎる人
  休みも取らずがつがつ働く(名誉や欲の固まり)

6)金銭の態度が適正でない人
  ルーズだけでなく過度の軽蔑も

7)下の人に傲慢な人(上に卑屈な人)
  コレわかるね

8)喋りすぎな人
  自分のことばかり、そして陰口

 

上記は“偽物の見分け方”だって、手厳しいね。
ちなみに自分は2/8該当。あなたは?

 

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さてさて、明日はあたみへ。

 

 

 

2023年5月 9日 (火)

島で思ったこと、ーその2

八丈島のタンパク質の話

タンパク質って大事って聞くでしょ。
炭水化物(ご飯や麺、パン)やお菓子(ほとんど炭水化物と糖類)ばかりでお腹を膨らませないで、
良質のタンパク質を積極的に取ろうって。
確かに体を作るとか、筋肉にイイとか聞くけど、
と、こんな程度の印象しかなかったんだけどね。
ところが島に持って行った本を読んでたら、
『もうタンパク質って大事どころじゃない!』って改宗したよ。

 

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下のキンメと併せて一人前

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肉厚なキンメ

毎晩毎晩、島ではとんでもない夕飯が出た。
もう旨いのは当たり前として、その量が半端じゃないのよ。
そして品数もそうだけど、なんといっても降参してしまうくらいなのが、
圧倒的メインのボリューム。
煮魚なんか、マジで身をほぐすと、きっとそれだけでどんぶり大盛り2杯くらいになりそう。
もちろんメニューは毎日変わる。
画像載っけておくけど、このキンメ、30センチくらいあるからね。肉厚です。
もうご飯なんてたどり着かない。とにかく料理を食べる。
がんばって金目たいらげました。
どうして頑張れたかというと、もちろん美味しいキンメなのが1番。
そしてタンパク質の話を行きのフェリーで読んだから。

 

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持って行った本は前回も話した、
〔遺伝子ー親密なる人類史ー 著シッダルタ・ムガジー〕

 

タンパク質は細胞内で膨大な機能を果たしていて、
細胞は生きるために化学反応に依存している。
たとえば呼吸をすると、糖が酸素と化学的に結びつき、
二酸化炭素とエネルギーが作られる。
その反応は自然に起きず(もし自然に起きたら、我々の体は焦がした砂糖のようなにおいがする)、
タンパク質がその化学反応を最適なスピードになるように、
速めたり、ゆるめたり、生きていくのに丁度良いように整えるんだ!
そう、生物は簡単に起きる化学反応のお陰で生きているんではなく、
かろうじて、絶妙な、滑りながらも決して落下しない、
そんなタンパク質の働きによって生かされている!!

どう?肉を食べたくなるでしょ、
野菜ばかりじゃなく、もちろん蕎麦饂飩なんて(夏のぶっかけ旨いけど)。
だからキンメを全部食べたよ。
もう一回言うけど、肉厚すっごかったから(味は控えめにいって旨い)。

 

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呼吸は大事

もう一つ、ここから先は生物化学とか興味ない人はすっ飛ばして。
ヘモグロビンって聞いたことあるでしょ。あれもタンパク質。
しかも呼吸にめちゃめちゃ大事な役割担ってるし。
特にダイビングやってる自分としては、
効率よい呼吸って凄く大事で、
それが細胞レベルで巧くいってないとすると洒落にならんのよ。


体中を駆け回り、ヘモグロビンは肺、心臓、脳へと酸素を運んでくれる。
それは酸素分圧の高いところに行くと酸素と結合し、低いところでは放出するから。
なんで?なんでそんなことが?
ヘモグロビンは4つ葉のクローバーのような形をしていて、
二つの葉はαグロビンと言うタンパク質で、もう二つがβグロビンというタンパク質
葉っぱの中心にはヘムと言う鉄を含む化学物質をにぎっている。
四つのヘムすべてに酸素分子が結合すると、
四つの葉は、サドル取り付け金具のように酸素をきつく締め付ける!
ヘモグロビンが酸素を放出する際は、先ほどの金具をゆるめ、
ちょうどパズルのピースが一つはずされたように、
酸素分子が一つ放出され、すべての締め付けが緩む仕掛け。
すごいぃー!!!!
脊椎動物の体は、このヘモグロビンの特性により設計されているので、
この働きが阻害されると、我々の体はより小さくなり、
冷たくなり、ある朝、虫になるしかないかもしれない。
タンパク質大事。。。

 

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ある晩、飛び魚のフライも出た。美味しいよぉ。
これはかなり良質のタンパク質。
でも凄い量だった・・・

 

 

2023年5月 2日 (火)

奇跡の島旅

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牧場より八丈富士

 

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フェリーで

もうすぐフェリーで島旅。伊豆諸島の八丈島です。
今日は色々準備で、ダイビング器材にシリコンスプレーして~の※、
サングラス、ボトル、カメラ、コーヒー、手ぬぐい、、、
最後に持って行く本をどうするか?
歴史か、ノンフィクションか、手記か、詩集か、、
やっぱ生物化学かなぁ。

 

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とある本に、
『人間の持っている遺伝子情報は、
1粒の米を60億に分けたほどの小スペースに、
1ページ千文字、千ページの大百科事典が3200冊分入っている』
『生命細胞が生まれる確率は、
1億円の宝くじ百万回連続して当たるような確率』
奇跡だ、奇跡だよ。


『太陽の中心では四つの水素が融合して1つのヘリウムをつくる。
水素の質量の0.7%がエネルギーに転換して放出され、太陽が輝いている。
この放出量が0.71%だったら、星の進化スピードが速すぎて太陽はすでに無い。
0.69%だとスピードが遅くなり、ヘリウムが結合できず、
百三十億年たっても炭素が作られず、生命は生まれない。』
まるで、何かの意志が働いているような宇宙現象だ。

こりゃ明石家先生がおっしゃるとおり、『生きてるだけで丸儲けや』。

今回の八丈島も、
海の神秘に、島の人に、八丈富士に、感謝せずにはいられない島旅や。

 

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上巻持って行こう

 

追伸
島の前にはレギにシリコンスプレーしてもって行ってる。
1stのヨークや、インフレーターカプラー、ゲージ、、
塩落ちがイイのよ。

2023年2月 7日 (火)

それは楽しく有意義な1本なのか、

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長崎ランタン祭り

 

もう20年近く前の話だけど、
トカラや宇治、五島の海を教えてくれた松尾船長がこんな事を言ってた。

松尾さんは、僕たちをいろんな島に船で案内してくれたときも、
また東京で会うときや、地元長崎で会うときも、とにかくご飯をごちそうしてくれる。
何回ご馳走してもらったかわかんないくらい。
若い物が何人いても、楽しそうにご飯を毎晩食べに行き、
みんなにご馳走してくれる。
こちとら美味しいおまんまが頂ける上に、
またその席での話が、為になる事為になること。
二度ありがたいって話だよね。
んで、その理由を松尾さんは、
『もう私ぐらいになると、あと何回晩飯食えるかって考えますよ。
1000回なのか3000回なのか分からんけど、それを一人でまずい飯を食べるのか、
みんなとおいしい物を、楽しく食べるのかって言ったら、自ずと答えはわかります。
どうしたって死ぬんだから。だったら楽しく晩飯食べて、有意義な話をしたい。』と言ってた。

 

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フルカラーのDC

ご年輩の方が新しいダイビング器材を買うときに、こんな話されることがある。
『いや~僕ぐらいの歳になると、あと何回ダイビングできるかって考えると、
新しいコンピューターいいけどねぇ、、て思ったんだよねぇ』と言うたぐいの話。
でもね、前出の松尾船長の話からすると、こういう理屈になる。
『若い人はいいんだよ。レンタルだろうがボロボロだろうが、
多少寒かったり不快だろうが、体力でなんとでもなるし。
でもね、私らあと何回、何年ダイビングできるか。
だから、同じ1本だったら大切にしたい。どうせ一緒なら楽しく快適な1本に。』
ね、そうすると自ずと答えは見えてくる。
大切な1本を、キツキツのスーツで不快に潜るかって。

 

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吉田松陰の“留魂録”を読んだからって言うわけでないけど、
人生をいかに生きるかってのは、どう死ぬかと言うことであり、
だからこそ生き抜くってことなんだ。
と吉田松陰の死生観に感化され、いろんな事を思った。

 

 

追伸
先日、金目しゃぶしゃぶツアーに参加したゲストさんから感想が届きました。

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横磯賞

昨日はキンメしゃぶしゃぶツアー有り難う御座いました!
天気も良くて暖かくてキンメも美味しくて満足ツアーでした!
次は寒ブリツアー楽しみです!
横磯賞有り難う御座います。
開けて見たら
特選!
キンメ2枚
カマス2枚
アジ8枚
入ってました!凄ーい!
小分けにして冷凍して食べます!
魚不足でしたので楽しみです。
有り難う御座います。

2022年2月14日 (月)

飽食の時代に生きているからこそ、こんなけしからん事が頭をよぎる。

江戸期のころの農政において、飢饉への備えは大変重要なこと。
二宮翁夜話に次のことが記してあった。
村々で体の弱い者、老人、幼少など労働できない者を寺院にまとめ、次の物を与える、、
白米を水に多く入れ粥を炊き、塩を入れ日に四度一椀ずつ与える。
また時に、菜を少し混ぜ、味噌を入れ、うすい雑炊にしてあたえる。

ん~ん、菜っぱ雑炊食べたい!


穀物を貯蔵しておくのに稗(ひえ)にまさる物はない。
凶作の年は糠を取らず、稗一斗に小麦四、五升を入れ、
水車の石臼で引き、絹ぶるいにかけ、団子にして食べるが良い。
蓬の若葉を入れれば味がよい。凶作の食料にはこの方法が一番じゃ。

よもぎ団子食べたいなぁ~


どう思う?
凶作であって、満足に食べる物がなくてもこの工夫ですよ。
当時の人は耐え忍んでいただろうけど、
けしからん話だけど、なんかうまそうに感じる。
ファーストフードどころか、出来上がった食べ物自体がない時代。
普段だったらいかほどの調理の工夫があったんだろうなぁと、思いを馳せる。


手間を惜しんで旨いもの、良いものは出来ない、のだろうね。

来週は寒鰤祭りだ。食材を無駄にせず、骨の髄まで余すところなく頂こう。
ありがたやありがたや。

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あと一人空きあり