2025年5月19日 (月)

0から学ぶとは?

『0から学ぶ日本史講義』

       著者 出口治明

 

当たり前のことなんだろうと思うけど、日本人なので「自国の歴史を正しく知りたい」。

これが始まり。なんせ中学以来歴史って習ったこと無い。つまり古くなってる。

または小説しか知らない。つまりフィクションだ。

書き換えられてない歴史なんて、はっきり言って当てにならないし、

司馬遼太郎はドハマりしたけど多分間違ってる。

てことで紆余曲折、積ん読やら捨てた本もあったけど、たどり着いたのがコレ。

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著者が有名なのは、どちらかと言えば世界史。

実際『日本史ってものは無いんや、世界の中におけるその地域の歩みや』と。

また、歴史を詰め込むのでなく「如何に自分の知恵として使うか」を意識させられます。

そう言った意味でも、ながら読みは絶対出来ず、考えさせられる日本史って感じ。

「いつかは日本史勉強したいなぁ~」とか、

「明治維新って人物多すぎてさっぱりだ」、

「信長の前って誰が覇者?」、なんて思う方にはおすすめです。

 

0から学ぶ、は「古代編」「中世編」「戦国・江戸編」「近・現代編」と出てる。

出口さんはライフネット生命の創業者で、立命館アジア太平洋大学 学長。

 

それにしてもこの方の莫大な知識量はどうなってんだろう?

 

追伸

島に行くときは、そこの歴史や物語を知ると楽しい。

八丈島なら宇喜多秀家、佐渡島なら日蓮、世阿弥、

そして硫黄島 なら俊寛や安徳天皇。

 

更新したよ。

     👇
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2025年1月 9日 (木)

この本を読んで、伊豆半島における異変も

《ジャレド・ダイアモンド》
本を買うときに、著者で選ぶ事もあるよね。一度読んだ本がおもしろかったから、
だったらその作者の他の著書も読もうって感じで。
あなたがもし、進化生物学や歴史に興味があるなら、
ジャレド・ダイアモンド博士の本も是非読んで見て。
NHKの“ダーウィンが来た”で博士が生物についての解説をしてるシリーズもあるから、知ってる人も多いと思う。
博士の著書の“銃・病原菌。鉄”は、アメリカ国家科学賞、ピューリッツァー賞、
コスモス賞などを受賞しており、その広範囲の知見はまったくスゴいの一言。

《破 壊》
で、今回紹介する本は、“人間はどこまでチンパンジーか”“第三のチンパンジー”と言う本。
動物としての人間を見ると、とってもチンパンジーに似ているところから、
コモンチンパンジー、ピグミーチンパンジー、そしてヒトであるから、第三の、、との題名。
この中で非常に考えさせられるところがあって、
ヒトと言う動物の特徴をあげると、いくつかある中で他の動物との大きな違いが、
①ジェノサイド
②環境破壊
と言う二つが上げられるという事だ。
いやな話だけど、よくよく考えると否定しがたい、、
確かに同種で殺し合う動物は他にもいるが、
それは縄張り争いや、繁殖期においての特定の物で、大量虐殺(ジェノサイド)となると話が別だ。
また、一種類のみの動物がその環境を大きく変えてしまうほどの影響を与え、
破壊し、種を絶滅させるなどという動物は他にはない。
これは悲しい事実で、自分たちは現代においてその歴史を知っている訳だから、
ここから学び、近未来においてはそのような事は当てはまらないと果たして言えるだろうか?

《ミツボシの行方》
ある種が絶滅してしまう要因として4つがあげられる。
一つが乱獲、二つが新生物の移入、三に生息環境の破壊、そして四番目が波及効果と言うことだ。
三番目の生息環境の破壊の所で、
『生物によっては、特定の環境にしか生息しない動植物も多く、
その環境を破壊することは、すなわちそこに生息するすべての生物を殺すことになる』
と言うのを読んで、ホームのあたみの海でのことを思い出した。
伊豆のミツボシクロスズメは、サンゴイソギンチャクに共生していることが多いんだけど、
最近そのイソギンチャクが激減してる。
当然にミツボシクロスズメの個体も少なくなってきてるけど、
それよりなにより、流れ着いたミツボシがどこに住み着いていいか分からず、困っているのをよく見かける。
ウミカラマツの中でおどおど、小さいイソギンチャクの中で寒々しく、
ウスアカイソギンチャクに寄り添う個体、、、
この前なんか、白い針のガンガゼニ住み着いていた。
ん~ん、水温上昇はミツボシにとって喜ばしいことなんだと思うけど、
まさか住処のサンゴイソギンチャクが無くなるとはね。
彼らはこの後どうするんだろう?
あなたも今度、あたみに潜るときに見てみて。

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おどおどするミツボシ

 

2024年10月24日 (木)

耳が痛い話

今日は書籍のお話
このブログでも何度も本のお話をしたと思うけど、
自分が好きな進化生物学や歴史は、興味ない人にとってはお話を聞いても眠いだけ。
今日の書籍は生物学とかと違って、一言で言うと生きる柱を作る本とでも言おうか、
とにかく日々生活する上で、誰でも役に立つと思うので、あなたもよかったら一読下さい。


今まで何度も読んだ、森信三先生の“修身教授録”。
この中で良寛禅師の戒語が紹介されてる。
とっても耳が痛いことばかりなので、あなたも諌めてもらうと良いと思う。
良寛さんと言えば、日々子供達と手鞠や隠れんぼで過ごした優しい僧。みたいな印象。
あとは、書の達人とか、俳句とか色々芸達者な人?、、
でも実はこれらは晩年のことで、大変な修業時代を経てのことらしい。

まぁ、前置きはこのくらいにして、耳が痛い“良寛戒語”をどうぞ(一部です)。
・ことばの多き
・口のはやき
・手がら話
・人のもの言いきらぬうちに物言う
・よく心得ぬ事を人に教うる
・あの人に言いてよき事をこの人に言う
・こうしゃくの長き
・いさかい話
・子供をたらす
・たやすく約束する
・人に物くれぬ先に何々やろうと言う
・老人のくどき
・よく知らぬ事をはばかりなく言う
・そのことを果たさぬ中にこの事を言う
・しめやかな座にて心なく物言う
・悪しきと知りながら言い通す
・人の隠すことをあからさまに言う
・おのが氏素性の高きを人に語る
・わざと無造作に言う
・くれて後人にその事を語る
・おれがこうしたこうした
・さとりくさき話
・ましたましたの重なる
・はなであしらう

実はこの戒語は90あります。凄いですね。
自己を諌める工夫を、これほど細かく列記してる人がいたなんて。
耳が痛いことばかり。

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大田子海岸の夕景

追伸
週末はお泊まり田子。秋の群群に期待大!

2024年6月10日 (月)

是非読んで下さい。

もしこの授業を、自分が10歳の時に聞けたら、、

 

すばらしい記事をシェアします。
↓↓↓

100歳を超えても現役医師だった聖路加国際病院理事長の日野原重明さん。
日野原さんが10歳の子どもたちに向けて行った「命の授業」。

 

【運命は自らデザインしていくもの】

僕はいま人生において最も大切だと思うことを、
次の世代の人に伝えていく活動を続けているんです。
僕の話を聞いた若い人たちが何かを感じ取ってくれて、
僕たちの頭を乗り越えて前進してくれたらいいなと。

その一つとして僕は2年前から2週間に1回は小学校に出向いて、
10歳の子どもを相手に45分間の授業をやっています。
最初に校歌を歌ってもらいます。前奏が始まると子どもたちの間に入って、
僕がタクトを振るの。すると子どもたちは、
外から来た年配の先生が僕らの歌を指揮してくれたというので、心が一体になるんですね。

僕が一貫してテーマとしているのは命の尊さです。
難しい問題だからなかなか分からないけれどもね。
でも「自分が生きていると思っている人は手を挙げてごらん」と言ったら、全員が挙げるんです。

「では命はどこにあるの」って質問すると、心臓に手を当てて
「ここにあります」と答える子がいます。僕は聴診器を渡して隣同士で心臓の音を聞いてもらって、
このように話を続けるんです。
「心臓は確かに大切な臓器だけれども、これは頭や手足に血液を送るポンプであり、
命ではない。命とは感じるもので、目には見えないんだ。
君たちね。目には見えないけれども大切なものを考えてごらん。
空気見えるの? 酸素は? 風が見えるの? 
でもその空気があるから僕たちは生きている。このように本当に大切なものは目には見えないんだよ」と。

それから僕が言うのは、
「命はなぜ目に見えないか。それは命とは君たちが持っている時間だからなんだよ。
死んでしまったら自分で使える時間もなくなってしまう。
どうか一度しかない自分の時間、命をどのように使うかしっかり考えながら生きていってほしい。
さらに言えば、その命を今度は自分以外の何かのために使うことを学んでほしい」ということです。

僕の授業を聞いた小学生からある時、手紙が届きましてね。
そこには、「寿命という大きな空間の中に、自分の瞬間瞬間をどう入れるかが私たちの仕事ですね」
と書かれていた。10歳の子どもというのは、もう大人なんですよ。
あらゆることをピーンと感じる感性を持っているんです。
僕自身のことを振り返っても、10歳の時におばあちゃんの死に接して、
人間の死というものが分かりました。子どもたちに命の大切さを語り続けたいと思うのもそのためです。

 

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2024年5月16日 (木)

0から学ぶ

『0から学ぶ日本史講義』

       著者 出口治明

 

当たり前のことなんだろうと思うけど、日本人なので「自国の歴史を正しく知りたい」。

これが始まり。なんせ中学以来歴史って習ったこと無い。つまり古くなってる。

または小説しか知らない。つまりフィクションだ。

書き換えられてない歴史なんて、はっきり言って当てにならないし、

司馬遼太郎はドハマりしたけど多分間違ってる。

てことで紆余曲折、積ん読やら捨てた本もあったけど、たどり着いたのがコレ。

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著者が有名なのは、どちらかと言えば世界史。

実際『日本史ってものは無いんや、世界の中におけるその地域の歩みや』と。

また、歴史を詰め込むのでなく「如何に自分の知恵として使うか」を意識させられます。

そう言った意味でも、ながら読みは絶対出来ず、考えさせられる日本史って感じ。

「いつかは日本史勉強したいなぁ~」とか、

「明治維新って人物多すぎてさっぱりだ」、

「信長の前って誰が覇者?」、なんて思う方にはおすすめです。

 

0から学ぶ、は「古代編」「中世編」「戦国・江戸編」「近・現代編」と出てる。

出口さんはライフネット生命の創業者で、立命館アジア太平洋大学 学長。

 

それにしてもこの方の莫大な知識量はどうなってんだろう?

 

追伸

島に行くときは、そこの歴史や物語を知ると楽しい。

八丈島なら宇喜多秀家、佐渡島なら日蓮、世阿弥、

そして硫黄島なら俊寛や安徳天皇。

 

 

2024年4月 4日 (木)

専門家の直感は当たるのか?

【専門家.エキスパートの直感は、どんなときなら信頼できるか?】

 

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ファースト&スロー

心理学者にしてノーベル経済学賞受賞者の、
ダニエル・カーネマンが書いた“ファースト&スロー”。
こりゃ全ての人が読んだ方がいいね。
内容は『人間はどうして合理的に物事を判断できないんだろう』と言うことが、
心理学や統計に基づき、次々と出てくる出てくる。
そしてその対策アドバイスも。
簡単な失敗なら良いけど、大きな失敗は命取りだ。
そんな目に会わないためにも、一読の価値がある。
専門家の本って事で難しいかと思いきや、
カーネマン自身が本のはじめで言うように、
『この本は、会社の昼休みや近所の井戸端会議を狙って書いたものだ、、』
と言うように、非常に楽しめ、かつ役に立つ。
自分も読んで思った事は3つ。
 1.人間である以上間違いを犯す。
   だから大部分の人が間違えるところは知っておいた方がよい。
 2.統計や数学ってのは最も重要な学問なんだ!
 3.本物が書いた本は面白い
特に2の部分なんだけど、小学校の算数の時点で嫌いになってしまった自分としては、
こんなに大切な学問、もっと大事に教えてよって思う。

 

さて、その肝心なエキスパートの話だけど、
エキスパートにもエセが居るよねってことで、
そもそも信用に値する専門家として、チェス、消防士、麻酔科医、、などが紹介され、
今一怪しい例として、経済アナリスト、トレーダー、あとなんだったかな?
まぁ、この違い、つまりどんな専門家がどんな時にピンときた事なら信用できるか?
少なくとも「1万時間以上を費やし、
かつ、すぐに検証、フィードバックを得られる場合」が信用できる事例のようです。
本の中では、消防隊長が現場で、ドアのノブをひねる瞬間に、退去命令を出す話が紹介されます。
火元はその部屋の地下にあり、退去後に部屋か滑落してしまう。
いったい何の判断でそのように行動したのか?
何が直感に働いたのか、どう言う思考プロセスから退却を選択したのか?
実に、実におもしろい!!!
おすすめですぞ。

自分も、ダイバーがパニックに陥る前兆だとか、
これこれこういう人が、こう言ったケースでミスをするとか、
水中で迷子になる前兆とか、なりやすい時間帯、、
けっこうわかるよなぁ~
そもそもダイビングの講習ってのはそれを理解し、
未然に防ぐ行動を覚えることに意味がある。
でも人は、自分には当てはまらない、そう思う物らしい。
これも本で紹介されてた。

 

追伸

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Aさま、ご希望通りロクハン出来上がり。
ゆったり作りました。

 

 

2024年2月27日 (火)

絶望

文芸書林の社長が、『全国の書店に店頭平積みをおすすめします』と。

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“僕の命は言葉とともにある”著者 福島智

3歳で右目、9歳で左目を失明。
そして14歳で右耳、18歳で左耳の聴力を失った著者。
全盲ろうにして、東大教授。福島智さんの本。

激おすすめです。
読む前は、暗いかな?とか、感動ものかな?って思っていたけど、
そこに悲壮感はまったくなく、清々しさと明るい著者の言葉があふれてる。
福島さんが感銘を受けた本や、影響を受けた文中の一節なんかも多く紹介されていて、
その中の何冊かは自分も読んだことがあり、
『あ、知ってる』てうれしくなったもんです。
またこの本と出会ったことにより、新しく読んだ本もありますね。
(ただ、つくづく本は読み手次第なんだなぁとショックも受けた。)

この本では、幼少期に徐々に視力が失われていく過程においての、
ご自分のその時の気持ちや、落ち込みも素直に表現されています。
そんな中、数々の転換点、自身ではスパークと表現されていますが、
思考のブレイクスルーにより、どう自分が立ち直れたか、
受け入れられたかなどが記されています。


フランクルの公式に出会った時、そうだったと言います。
世界に残す本と言われる、“夜と霧”を書いたフランクル。
精神科医にして、ナチスのアウシュビッツでの経験を、赤裸々に、内面深く書いたもの。
そんなフランクルの公式とは、
「絶望は苦悩マイナス意味」。意味なき苦悩が絶望なんだ、と言う一節。
コレを見つけたとき(点字で読んでいたとき)、福島さんは、
『僕はそのとき一瞬顔を上げ、止まってしまったと思います』と。

ここからが、福島さんのスゴい頭脳と言おうか、とんでもない柔軟な発想。

絶望とは、意味のない苦悩である。
 『絶望=苦悩-意味』
であるなら、苦悩する事は絶望でない!
では、意味とは何なのか? 
上記の方程式から、導かれたのが、(子供の頃に習ったよね)
 『絶望=苦悩-意味』 
     ↓
 『意味=苦悩-絶望』
     ↓↓
 マイナス絶望って何だろう?
 それは希望だ!!
    ↓↓↓ 
 『意味=苦悩+希望』
苦悩の中に希望を見いだすことが、人生の意味。
すると、苦悩がなければならないものとなり、それ自体が意味有るものとなってくる。

いや~参りました。

福島さんは、自分の置かれた状況が、フランクルの極限状態に比べたら、
なまぬるい、と表現しています。(この部分読んで夜と霧を買った)
わたしゃ、進化生物学や科学系の本を読んで、
「人生に意味など無い、宇宙の発生にも意味など無いのだから」
と言うのを知り、激しく共感したけど、
それは自分が、なまぬるい、がためにそう共感したのかもしれないと思った。

おすすめの書でした。

追伸
今年は閏年。うるう年ダイビングに行ってきます。

2023年9月28日 (木)

2つのパワー

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読後にいろいろ考えることはあるけど、

長くなるので結論だけ、

この人類を押し進めるものは(良い悪いは別にして)、“科学”と“思い”の二つなんだと。

思いは、信念だったり、ときには狂ってるほどの執着かもしれない。

稲森さん流に言えば、夢にでるくらい考え抜く、寝てもさめて考え抜く、善なる使命。

しかしこの押し進める力には、善も悪も区別がない。

そもそも善悪は立場によって、時代によって違うってのが難しいね。

それでも、押し進めるのは「思い」と「科学」。

 

追伸
まもなく来季の島旅スケジュールアップします。

2023年6月26日 (月)

島旅と島旅の間に読書する

先日このブログで、「あなたの本の選び方 は?」と言う話をしたけど、
さっそく自分はお気に入りの作者、しかもお気に入りの出版社で、
そしてお気に入りの翻訳者な1冊を買いました。
(ブログで述べた買う予定のベストセラー本は、また別の作者)
翻訳者って大事だよね。特に海外の本を読めるのは翻訳されてるからで、
『すごく良い内容、』『響くわ~、』『腑に落ちる、』など、
いろんな感想はあるだろうけど、その4割くらいの実力は翻訳者なんじゃないかね?

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さらっと楽しく読める。


本書の言わんとするところは、
 ・神が居なくても僕らは善良で居られるんだよ。
 ・でたらめなことに言われるままに信じずに、
  ちゃんと根拠のある科学を知ろう。
 ・生物の進化、地球、宇宙の生い立ちを知ればしるほど、
  感激で夜も眠れないほどなんだよ。
 ・若い諸君の可能性は無限なんだよ!

島旅と島旅の間に、ゆったり読書する。。。

 

 

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2023年6月22日 (木)

船の待ち時間も気にならない

あなたは本を買うとき、どんな基準で買う?
書評、、紹介、、帯のコピー、本屋大賞、直木賞、、
まぁ色々あると思うけど、自分は作者で買うことや、出版社のシリーズで買うことも多いかな。
特に文庫は出版社のシリーズは多い気がする。
ハヤカワノンフィクションとか、角川ソフィアとか、草思社とか良く買うかな。
あと、本の中で紹介されてたりすると(文中にさりげなく)、つい調べて買ったりとか。


昨日読み終わった本。
その本のあとがきを読んで、ついつい注文してしまった話。
自分はその作者の、デビュー作にして一番有名な本は読まずに、
続編のような、二作目を読んだ。その本の終わり‘謝辞’にこう書かれていた。
『2010年5月に600ページにわたる最終稿を書き終えたとき、
わたしは自分がこの先、またペンを持って新しい本を書くとはとうてい思えなかった。
執筆による身体的疲弊は理解できたが、
想像力があれほど枯渇するとは予想できなかった、、、、、』


作者のデビュー作は世界的にベストセラーとなり、数々の賞を受賞してる。
すると天の邪鬼の自分は、それを読まずに二作目から読んだわけ。
で、その二作目がとんでも無く面白いのよ。
目から鱗はぼろぼろ落ちるわ、唸り、考えさせられ、
また、その巧みな隠喩表現に舌を巻く。
そしてその本のあとがきを読んだら、上の内容が書かれてたわけ。
『え、この作者がそれほどに、出し切った内容の本なの?』
『もう書くことがないって思うほどに、、』
ん~ん、これは期待せずにいられなく、
天の邪鬼を上回り、読んでみたくなってしまった。


面白い本があると待ち時間が気にならない。
船の待ち時間、病院の待ち時間、、
朝の時間が楽しみで、ついつい早起きに。
自分の表現力と比べ、打ちのめされることばかりだが、
何となく勉強になった気がするし、気がつくことも多い。
思わず人に話したくなるけど、誰も聞いてない。

 

そういえば、森先生が、
『生涯に一冊くらいは本を書きなさい』っていってたなぁ。
『自伝あたりでもかまわないから、、』みたいなことを。
薄っぺらな本しか書けない気がするよ・・・・

 

さてさて、もうすぐ7月、島旅の季節だ。面白い本を持って出かけよう。

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静かな音海港内から冠島へ

 

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冠島

 

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