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2025年10月10日 (金)

島に行く途中の焼肉定食、ではなく弱肉強食

“カツオドリ”


先日の“屋久島のとなり小さな島”へ向かう、船での途中のこと。
枕崎を出港した僕らの船は、強い東風を受けかなり動揺。
でも自分は船酔いは子供の頃に克服してるので、特にどうってことはないけど、
中には気持ち悪かった人もいるかもね。
そんな人には申し訳ないけど、枕崎から硫黄島までの移動中は楽しかったなぁ。
と言うのも、カツオドリがずっーーと付いてきてたんだ。
もう、枕崎出てすぐから、硫黄島までずっっと。
カツオドリ自体は珍しくない。
鹿児島からの遠征、島旅では毎度毎度の顔ぶれ。
特に草垣群島の遠征では、大きさも数も多く、
島に近づくと大挙して我らの様子を見に来る。
それは草垣独特の島影と相まって、その鳴き声も重なり、
なんか鬼が住む島に来てしまったのか、という雰囲気を醸し出す。
『何しに来たんだ!』とでも言われてるように。
そのカツオドリが我らの後を付いてきた理由は、
船に驚くトビウオを補食するため。

 

この補食の仕方が見事でね。あ、今回のネタはまいど毎度の生物ネタ。
特に島関係の話しでないので、生物にあんまり興味のない人は退去しましょう。
まずカツオドリは、僕達の船の横や上を滑空します。
キョロキョロキョろきょろ。
船に驚くトビウオが、左舷の海面から飛び上がるやいなや、
さっとカツオドリが羽を翻し(実際にはほとんど同時に)、
左後方に向かって追いかける形。そして、時には上からダイブ、
時には水面からすくうように、時には飛び上がるトビウオを、なんと空中でクワエるわけ!
これ見てて飽きません。ずっと見てたよ。
じっさいダイブしたときは成功したか(狩が)どうかは分からないんだけど、
水面でクワエるときは明らかに成功してるのが分かる。
もう、トビウオにしたらたまったもんじゃない。
なぜなら進化の過程で、彼らがあみ出した芸当は瞠目に値する。
だってそうでしょ、魚のまま空飛ぶんだから!
自然界でのトビウオを見たことない人のために補足すると、
100や200mは飛ぶんですからね。
そんな特殊能力も、まさか上からやられるとは、、、

Photo_20251009162601
自撮りってやつ

特に今回書いておこうと思ったのが、あることを見つけたんだ。
これカツオドリ研究の人がいたら教えてあげたい。
もう知ってるかな?、
さっき、僕らの船と併走してキょロキょロするカツオドリと説明したけど、
その時、つまりトビウオ見つけたとき、さっと翻るまえに、
なんと、鳴くんだよ、
『クぇ』って小さくね。
これ毎回だから。そう見つけた瞬間必ず毎回『クぇっ』と。
最初は近くにもう何羽かいるから、
その仲間への合図かなぁ?と思ってたんだけど、
なんか違うんだよね。だってそんな親切なことしないでしょ。
じっさい見つけたトビウオを、競うようにダイブするのを今回何度も見たから。
しかも、仲間と協力するタイプの狩でないしね。
そこで思ったわけ、あれね、
たぶん癖だね。
思わず口から、いや嘴からついでてしまう『クぇ』。
自分の場合で言うと『よしゃ』とか『おりゃ』とか。
まぁでも待てよ、彼ら頭良いからね、
我が子と初フライトで、教えてるって説もあり得る。
はたまた、仲間うちに嘘付いてるとかね。。。


そんなことを見て、想いながらの硫黄島までの移動は、
なんだか考えると楽しくなり、一人ニヤつく。
青い空と雲の隙間からやってくる彼ら。
併走したり、ドローン顔負けにまさに俯瞰する彼ら。
もう間もなくだ、もくもくと硫黄を上げる島が見えてきた。
ウエット履こっと。
あっ、人のまま海に潜るのもスゴいよね。

 


追記
今回の水温、なんと29℃!10月でだよ。
最初は、さすがに3mmシーガルで潜るのはまずいと思って上着も着て潜ったけど、
マジでオーバーヒートで暑すぎ。水中でDCの水温確認してびっくりくりり。
二本目からシーガルで潜りました。全く寒くない!
そりゃそうだよね、29℃もあれば。硫黄島も、口永良部島も水温29℃(海底温泉は40℃以上かな)。
しかし10月でこの水温って、、

 

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