鹿児島とは、
鹿児島には大きな半島が2つ存在する。その半島二つの間が錦江湾で、
その喉奥に桜島が構える形。
構える形と記述したのは、鹿児島に来るとそれほど高くないはずの桜島が、
とにかく大きく大きく感じられるから。かの西郷隆盛を大西郷と表したのは、
この桜島のように大地に聳え、そしていつも噴煙を吐き出し、
時に大きく怒るように行動する様からなんだと思う。
喉の西側に有るのが薩摩半島で、馬の頭を逆さまにしたと言うか、
タツノオトシゴの顔を逆さまにした様な形。
東側の半島は、甲殻類の閉じた脚爪を思わせる大隅半島。
爪の先端が佐多岬で、風光明媚な本土最南端の灯台が立つ。
自分たちが薩南海域に潜りに行くときも2つの方法がある。
一つは枕崎港発着ともう一つが喜入港発着。
枕崎は二つの半島の西側、薩摩半島の南端。
枕崎に来ると、誰もが一番最初に感じるのは鰹節の香り。
一度旅館(駅の近く)で洗濯物を外に干していた時のこと。
十分乾いたTシャツを取り込み、bagに入れようとすると、
ほのかに、たしかに鰹節の香りがただよい、
ファスナーを開け閉めする度に感じられた。これ嘘や誇張の話でない。
その枕崎が、無人島をはじめとする薩南に潜りに行くときの発着港。
楽しみは戻ってきたときの、ひとっ風呂。
形容詞ではなくて、泊まるホテルの目の前にある銭湯の名前が「ひとっ風呂」。
ここには、なぎさ温泉と言う素晴らしい温泉もあるけど、
ついつい気楽に歩いていける、昭和銭湯が案外ステキなため、
気楽に汗と潮を流しに行くことが多い。
薩南からの帰りは、火の神公園のシンボル立神を左手に、開門岳を右手に見て、
風や海の色が変わった寂しさと、鰹節の香りの安堵を感じ帰港し、
凝り固まった体をほぐすように入る銭湯が定番。
もう一つの喜入港は、薩摩半島の喉を入った小さな小さな港。
指宿を過ぎ鹿児島市に入り、桜島がどんどん近くに見えるその港。
枕崎港と比較すると、その差は十倍、二十倍どころではないと思う。
特に惹かれるお店や商店もなく、有るのはコンビニくらいと昭和石油の基地。
枕崎と比べると、なんとも表しがたい港だけれども、
ただこの港をいったん出港すると、ドキわくが止まらなくなる。
薩摩半島をどんどん南下するコースは見ていて全く飽きない。
暫くすると指宿の湯煙が見え、そして開門岳を仰ぎ見るほど近づく。
見れば見るほど綺麗な山だ。富士の山頂がさらにとんがった山。
きっとここの子供は、小学校の遠足で必ず開門に上り、
そして写生する際もこの山を書くに違いない。
間違っても山は富士山でなく、開門か桜島だろう。
とんがった綺麗な山をすぎると海が開け、さぁこれからと気も引き締まってくる。
喜入帰港の楽しみは、なんと言っても八幡温泉。
港近くの温泉には地元のじっさま達が、ほとんど全員(本当にみんな)ここに集まる。
いい湯で、しかも湯船が大きい。20人くらいは平気で一度に入れる大きさかな。
過去例がないほどの冷たい水風呂と、
少し熱めの温泉を交互に入るのがセオリー。
これが体の不調が治る、気がする。そう強く念じ交互に入るが、
じっさま達はこっちが心配するほど、その冷水に平気な顔で浸かってる。
自分は身震いしながら脇まで浸かり、
心臓が止まるんじゃないかとじっと動かないこと数十秒が限界だ。
書いてみたけど、これが喜入のほとんど全部だ。
だからお土産はお隣の指宿の道の駅だね。
天気や風、海況を考慮し、船長と相談して2つの港を使い分け南へとなる。
10月は屋久島の隣、小さな島の口永良部島。
喜入からか、枕崎からか、もう少ししたら決められそうだ。
八幡温泉か、それとも ひとっ風呂か、、、、
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