この本を読んで、伊豆半島における異変も
《ジャレド・ダイアモンド》
本を買うときに、著者で選ぶ事もあるよね。一度読んだ本がおもしろかったから、
だったらその作者の他の著書も読もうって感じで。
あなたがもし、進化生物学や歴史に興味があるなら、
ジャレド・ダイアモンド博士の本も是非読んで見て。
NHKの“ダーウィンが来た”で博士が生物についての解説をしてるシリーズもあるから、知ってる人も多いと思う。
博士の著書の“銃・病原菌。鉄”は、アメリカ国家科学賞、ピューリッツァー賞、
コスモス賞などを受賞しており、その広範囲の知見はまったくスゴいの一言。
《破 壊》
で、今回紹介する本は、“人間はどこまでチンパンジーか”“第三のチンパンジー”と言う本。
動物としての人間を見ると、とってもチンパンジーに似ているところから、
コモンチンパンジー、ピグミーチンパンジー、そしてヒトであるから、第三の、、との題名。
この中で非常に考えさせられるところがあって、
ヒトと言う動物の特徴をあげると、いくつかある中で他の動物との大きな違いが、
①ジェノサイド
②環境破壊
と言う二つが上げられるという事だ。
いやな話だけど、よくよく考えると否定しがたい、、
確かに同種で殺し合う動物は他にもいるが、
それは縄張り争いや、繁殖期においての特定の物で、大量虐殺(ジェノサイド)となると話が別だ。
また、一種類のみの動物がその環境を大きく変えてしまうほどの影響を与え、
破壊し、種を絶滅させるなどという動物は他にはない。
これは悲しい事実で、自分たちは現代においてその歴史を知っている訳だから、
ここから学び、近未来においてはそのような事は当てはまらないと果たして言えるだろうか?
《ミツボシの行方》
ある種が絶滅してしまう要因として4つがあげられる。
一つが乱獲、二つが新生物の移入、三に生息環境の破壊、そして四番目が波及効果と言うことだ。
三番目の生息環境の破壊の所で、
『生物によっては、特定の環境にしか生息しない動植物も多く、
その環境を破壊することは、すなわちそこに生息するすべての生物を殺すことになる』
と言うのを読んで、ホームのあたみの海でのことを思い出した。
伊豆のミツボシクロスズメは、サンゴイソギンチャクに共生していることが多いんだけど、
最近そのイソギンチャクが激減してる。
当然にミツボシクロスズメの個体も少なくなってきてるけど、
それよりなにより、流れ着いたミツボシがどこに住み着いていいか分からず、困っているのをよく見かける。
ウミカラマツの中でおどおど、小さいイソギンチャクの中で寒々しく、
ウスアカイソギンチャクに寄り添う個体、、、
この前なんか、白い針のガンガゼニ住み着いていた。
ん~ん、水温上昇はミツボシにとって喜ばしいことなんだと思うけど、
まさか住処のサンゴイソギンチャクが無くなるとはね。
彼らはこの後どうするんだろう?
あなたも今度、あたみに潜るときに見てみて。
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