縫わないスーツ
とあるスーツメーカーさんのお話
ウエットスーツも、ドライスーツも、製作に当たっては基本的には共通の作り方。
まず採寸データーを元に型紙を作成し、生地の裁断。
裁断した生地をゴムのりで圧接着し、ミシンですくい縫い。
と、ざっくりこんな流れで作られます。
せっかく接着したスーツに針糸を通すのは、接着面の強度を上げるためだけど、
穴をあけていることには変わりなく、繰り返しの使用で穴からの浸水や、
最近の高伸縮の生地の伸びに負けての劣化はありました。
でも、縫わないスーツがあるとしたら・・・
そんなスーツを早速に撮影用のモデル着用品をサンプルで送ってくれたので、
先ずはこっそり着てみよう。なんとなく着れそうなサイズ、、
すげー伸びる。
シームレス製法は、生地の接合部にストレッチテープを用い熱圧着してシーリング。
針穴を無くした前人未到の最新技術は、常識を覆すストレスのない着心地を生み出し、
かつてない保温性や耐久性はもとより、非常に高い運動性を引き出します。
またシーリングテープは、専用のシーリングマシーンで圧着するため、
繰り返しの摩擦にも強く、伸縮率は素材のネオプレーンジャージ以上の伸び率。
これまでウェットスーツは、股にあたるクロッチ部を立体構造にする事が困難で、
国内外全てのスーツメーカーは、股にマチを使い立体的にする仕様となっています。
このマチを付けることで 縫製線が多くなり素材の伸縮性が損なわれたり、
繰り返し使用による股からの水の侵入だったり、股が壊れたりする原因でした。
この股マチを不要とし、素材本来の伸縮性を100%活かすことができ、
180度自然な開脚が可能となるオリジナルの製法。
ズボンチャックよりスムーズに開け閉めできる。。。
ファスナー革命!?!
フロントにストレッチコイルファスナーを使用するチェストエントリーシステム。
ファスナーの存在を殆ど感じさせないスムースな着脱性。
また、このファスナーを防水ファスナーに変更することで、
非常に運動性に優れたセミドライスーツ仕様にも。
サンプルのウエットはドライネックだったけど、
フード付きにしたり、ノーマルにしたりもできる。
ちなみに、このネック部も縫ってない!
だからとんでもなく伸びる。
そしてステッチが無いから顔との摩擦もない。
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