梅雨の伊豆半島の海中には、、、
前回に引き続き、この時期に伊豆半島の水中で見られるアオリイカの産卵について。
前のブログでお話ししたけど、知ってると楽しいし、
知らないと、楽しさや有り難さが分からないって事もあるので。
【本当に1歳!?】
いまだにアオリイカが「年魚」ってのが信じられないけど、
とにかく彼ら彼女らは、この夏から秋にハッチアウトし、冬には深場へ移動。
そして来年の春から梅雨時期に、ふたたび産卵のため浅瀬の藻場へ。
あとは年魚と言うことで、産卵し一生を終えることになる。
『あんなにデカいのに!?』『たった一年で!?』
と信じがたいほどに大きくなるのよ。
伊豆でも5~60センチのは余裕で見かけるし、八丈島なんて、マジで1mクラス。
これ始めて見たときゃ驚いた驚いた。
『コブシメなの?!』ってくらい大きい。
あの大きさが集まって産卵してるところなんか、正直怖かったもん。
話それるけど、コブシメは南方のコウイカね。
徳之島で、これが集まって産卵してるの初めて見た時も、ぶったまげた。
大きいしね、もう地球外生命体だよ、イカは。
【雄と雌】
さて、そのアオリイカの雄雌ですが、けっこう簡単に見分けられます。
背中に横縞みたいな模様がある方がオスで、ドット柄はメス。
もっと簡単なのは、産卵に来てるときは、大きい方がオスだ。
イカは不思議な生き物だよね。
子供の頃に足が10本がイカ、八本がタコと簡単に覚えたけど、
タコと違い、泳ぎがめっちゃ巧い。
そして、感情がある生き物だってことが言われてる(科学的に)。
【イカは皮膚で感情を表す】
産卵ショーのもう一つの楽しみが、オス同士のメスの奪い合い、
そして威嚇、求愛。これらをイカは体表の色を変えて表現します。
まぁくるくる色を変える様は、まるでネオン管のごとくで、
はっきり言って、カメレオンの比でないと思う。
体表にある色素を筋肉を使い、縮めたり伸ばしたりすることで変えるらしい。
たとえば左側にいるオスを、体の左半分で威嚇し、
右側のメスを、もう半分の皮膚でラブコール!
これがイカには可能なんですよ。すごい!
精子の入った接着剤付きのカプセルを、
腕でもってメスの口の回りに「えいっ」と付ける。
そうすると、あとは雄は雌に用はないはずなんだけど、
中にはエスコートするみたいに、ちゃんと生み付けるまで見届けるものや、
一緒に産卵床からはなれるまで、寄り添う個体もあるくらい。
まぁこの辺の体表の色の変化を、感情表現として観察すると、むちゃむちゃ楽しい。
当たり前だけど、イカは目がいいです。
だから体の色を変えて、感情を表す。
どうする?あなたにラブコールされたら(^^♪
なんか書いてたら、また見たくなってきた。
綺麗な動画が簡単に撮れるから、楽しみだね。
追伸
最後に味の事を。
高級魚のアオリイカ。
好みだと思いますが、自分は真イカが断然好きです。
アオリイカは少し、ニゴっとした感じがコウイカに似ていて、
刺身は真イカが好き。
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