伊豆半島の海の旬。いま
毎年観察させてもらってる、アオリイカの産卵。
だいたい5月~7月くらいで、第一波、二波とイカが産卵床に産みつけにくる。
今まで自分が観察したのが、神奈川は「福浦」「岩海岸」「真鶴」、
静岡で「大瀬崎」「海洋公園」「初島」「伊豆山」、
そして伊豆諸島だと「大島」「八丈島」かな。
時期の早い頃はダイバーを警戒し、あまり近づけないこともあるけど、
集まりだして最盛期ともなると、もうダイバーお構いなしでガンガン産みつける。
目の前で繰り広げられる、その目まぐるしく変わるイカの色彩と、美しい目の色、
雄同士の争いや、産みつけられたばかりの卵の艶やかさは、
目の前で観察しないと分からないんで、是非見るべきだと思う。
毎年開催(イカ的にはイベントでなく命がけ)されるこの自然の営み。
何となく当たり前の様に観察できると思ったら大間違い。
当然産みつけにくるイカの気分(?)しだいなわけで、
ぴったりと何日から何日まで、って決まってる分けでもないし、
例えその日であっても、時間が合わなければ見れないよね。
(傾向としては夕方前くらいが一番活性化する気がする)
そもそも海況が悪く、エントリーできなければ会えないし、
産卵してても透明度ごく悪だと、見えるんだか見えないんだかね。
そう言ってるうちに台風が来て、産卵床ごとすっ飛んじまってたりして。
要は、アオリイカ自体はこの時期に必ずどこかで産卵してることは間違いないんだけど、
あなたの目の前で、観察できるかどうかは運次第ってこと。
何年前かの梅雨入り前の時期。
大瀬崎でかなりの数のアオリイカが産卵に集まってた。
産卵床は水深も浅く、初心者でも簡単に見られるので、
その日の講習生を二本目にご案内したときのこと。
水深13mの産卵床に到着。少し手前から、じわじわにじりよる。
そして、姿勢を低くし、しばし待つ。
もうこの時点で講習生さん、
『何やってるの、何かいるの?見えないんだけど』。て感じだったみたい。
そのうちイカが集まりだし、徐々に数も増え、産卵モード。
でもその頃には彼女の集中力は切れ、じっとしているだけに寒さも、、、
神秘の現象が、運のいいことに見られることを、もう少しうまく説明してあげれれば・・・
まだまだ梅雨の間は見られると思います。是非ご覧になってください。
(伊豆では4月末くらいから8月まであたり)
平日がおすすめ。
次回は雄雌の簡単な見分け方
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