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2023年5月

2023年5月31日 (水)

梅雨の伊豆半島の海中には、、、

前回に引き続き、この時期に伊豆半島の水中で見られるアオリイカの産卵について。
前のブログでお話ししたけど、知ってると楽しいし、
知らないと、楽しさや有り難さが分からないって事もあるので。

 

【本当に1歳!?】
いまだにアオリイカが「年魚」ってのが信じられないけど、
とにかく彼ら彼女らは、この夏から秋にハッチアウトし、冬には深場へ移動。
そして来年の春から梅雨時期に、ふたたび産卵のため浅瀬の藻場へ。
あとは年魚と言うことで、産卵し一生を終えることになる。
『あんなにデカいのに!?』『たった一年で!?』
と信じがたいほどに大きくなるのよ。
伊豆でも5~60センチのは余裕で見かけるし、八丈島なんて、マジで1mクラス。
これ始めて見たときゃ驚いた驚いた。
『コブシメなの?!』ってくらい大きい。
あの大きさが集まって産卵してるところなんか、正直怖かったもん。
話それるけど、コブシメは南方のコウイカね。
徳之島で、これが集まって産卵してるの初めて見た時も、ぶったまげた。
大きいしね、もう地球外生命体だよ、イカは。

 

【雄と雌】
さて、そのアオリイカの雄雌ですが、けっこう簡単に見分けられます。
背中に横縞みたいな模様がある方がオスで、ドット柄はメス。
もっと簡単なのは、産卵に来てるときは、大きい方がオスだ。
イカは不思議な生き物だよね。
子供の頃に足が10本がイカ、八本がタコと簡単に覚えたけど、
タコと違い、泳ぎがめっちゃ巧い。
そして、感情がある生き物だってことが言われてる(科学的に)。

 

 

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雄の模様

 

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雌のドット柄

 

【イカは皮膚で感情を表す】
産卵ショーのもう一つの楽しみが、オス同士のメスの奪い合い、
そして威嚇、求愛。これらをイカは体表の色を変えて表現します。
まぁくるくる色を変える様は、まるでネオン管のごとくで、
はっきり言って、カメレオンの比でないと思う。
体表にある色素を筋肉を使い、縮めたり伸ばしたりすることで変えるらしい。
たとえば左側にいるオスを、体の左半分で威嚇し、
右側のメスを、もう半分の皮膚でラブコール!
これがイカには可能なんですよ。すごい!

 

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精子の入った接着剤付きのカプセルを、
腕でもってメスの口の回りに「えいっ」と付ける。
そうすると、あとは雄は雌に用はないはずなんだけど、
中にはエスコートするみたいに、ちゃんと生み付けるまで見届けるものや、
一緒に産卵床からはなれるまで、寄り添う個体もあるくらい。
まぁこの辺の体表の色の変化を、感情表現として観察すると、むちゃむちゃ楽しい。
当たり前だけど、イカは目がいいです。
だから体の色を変えて、感情を表す。
どうする?あなたにラブコールされたら(^^♪

 

なんか書いてたら、また見たくなってきた。
綺麗な動画が簡単に撮れるから、楽しみだね。

 

追伸
最後に味の事を。
高級魚のアオリイカ。
好みだと思いますが、自分は真イカが断然好きです。
アオリイカは少し、ニゴっとした感じがコウイカに似ていて、
刺身は真イカが好き。

伊豆半島の海の旬。いま

毎年観察させてもらってる、アオリイカの産卵。
だいたい5月~7月くらいで、第一波、二波とイカが産卵床に産みつけにくる。
今まで自分が観察したのが、神奈川は「福浦」「岩海岸」「真鶴」、
静岡で「大瀬崎」「海洋公園」「初島」「伊豆山」、
そして伊豆諸島だと「大島」「八丈島」かな。
時期の早い頃はダイバーを警戒し、あまり近づけないこともあるけど、
集まりだして最盛期ともなると、もうダイバーお構いなしでガンガン産みつける。
目の前で繰り広げられる、その目まぐるしく変わるイカの色彩と、美しい目の色、
雄同士の争いや、産みつけられたばかりの卵の艶やかさは、
目の前で観察しないと分からないんで、是非見るべきだと思う。

 

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毎年開催(イカ的にはイベントでなく命がけ)されるこの自然の営み。
何となく当たり前の様に観察できると思ったら大間違い。
当然産みつけにくるイカの気分(?)しだいなわけで、
ぴったりと何日から何日まで、って決まってる分けでもないし、
例えその日であっても、時間が合わなければ見れないよね。
(傾向としては夕方前くらいが一番活性化する気がする)
そもそも海況が悪く、エントリーできなければ会えないし、
産卵してても透明度ごく悪だと、見えるんだか見えないんだかね。
そう言ってるうちに台風が来て、産卵床ごとすっ飛んじまってたりして。

要は、アオリイカ自体はこの時期に必ずどこかで産卵してることは間違いないんだけど、
あなたの目の前で、観察できるかどうかは運次第ってこと。


何年前かの梅雨入り前の時期。
大瀬崎でかなりの数のアオリイカが産卵に集まってた。
産卵床は水深も浅く、初心者でも簡単に見られるので、
その日の講習生を二本目にご案内したときのこと。
水深13mの産卵床に到着。少し手前から、じわじわにじりよる。
そして、姿勢を低くし、しばし待つ。
もうこの時点で講習生さん、
『何やってるの、何かいるの?見えないんだけど』。て感じだったみたい。
そのうちイカが集まりだし、徐々に数も増え、産卵モード。
でもその頃には彼女の集中力は切れ、じっとしているだけに寒さも、、、

神秘の現象が、運のいいことに見られることを、もう少しうまく説明してあげれれば・・・

 

まだまだ梅雨の間は見られると思います。是非ご覧になってください。
(伊豆では4月末くらいから8月まであたり)
平日がおすすめ。

次回は雄雌の簡単な見分け方

2023年5月30日 (火)

一呼吸三千世界

ダイビングを始めたころ、海の中に入ると無心だった。
考える余裕がなかったからなのか、
ただただ水中で、呼吸ができるだけで楽しかったからなのか、
それとも、一緒に潜るバディーに全集中していたからか。
いまは、色々考える時がある。
無心に帰ろう、
初心に帰ろう、
また楽しくなって来たから。

 

 

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“一呼吸これ三千世界

言葉はわかっているんだが

こういう心境にはなかなかなれないものだ

鳥が飛んでいるのを見よ

魚が泳いでいるのを見よ

彼らはちゃんとこの呼吸を

生まれながらに飲み込んでいる

まったくえらい奴らだ”
   (坂村真民詩集より)

 

 

今日は店で、もくもくと包丁を研いでみた。
結果が良くわかるからだと思うが、研ぐのは好きかも。
ただ無心になれぬ。


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気持いい研ぎ味

 

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人工石ですが、そこそこ

 

 

 

2023年5月29日 (月)

これ天才

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ホットサンド

卵とケチャップの組合せ見つけた人、天才。
アスパラとベーコンの組合せひらめいた人、天才。
チーズに熱を加えてトロ~りとする事めっけた人も。
ベーコン、チーズ、アスパラ、玉子、ケチャップのホットサンド。ホットサンドも天才的だ。

『アイディアとは既存の物と既存の物の組合せである。』

 

 


先日の福浦の浅場
気持いい水中でした。

 

 

追伸
8月末の南九州無人島ダイブサファリは残席1となりました。

2023年5月26日 (金)

ゆったりまったり平日お泊り伊豆半島

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季節の風物詩

平日まったり、じっくりお泊まりダイブ。
木曜はアオリイカ三本勝負。気持ちいい快晴、透明度もまずまず。
時間をおうごとにイカの勢いが凄くなりますな。
朝一番から午前中に2ダイブ。イカが段々と増えてきたので、
ゆっくりくつろいでの三本目。なかなかのフィーバーです。
もうレンズに目玉があたりそうなほどの、いや、当たったか?
新しいGOPRO11でスロー(二倍)撮影してみたけど、楽しすぎる。
4倍、8倍スローとあるけど、あとはパソコンの容量問題。

 

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躍動感あります

 

金曜は熱海でまったりと貸し切りダイブ。
日差しが強く、だいぶ日に焼けた。
そうそう、
宿泊した熱海のホテルは、静かな林の中にあって温泉付き。

なんとウェルカムドリンクが、『ソフトクリーム食べ放題』だったよ。

 


なんか釣り針がついてるのかな?

 

 

 

2023年5月24日 (水)

知らない方が良いこともある

広島G7サミット閉会。
各国の首脳は、どんなことを思ったんだろう。
そしてどんなことを行動しようと考えたのか。


ちょうど今読んでいる遺伝子の本では、
人類が踏み込んだ、まさに「神の領域」のことが出てくる。
遺伝子解読の進歩、遺伝子疾患の病気、遺伝子の特定、
遺伝子の選別、組み換え、そして改変、、、

これらの素晴らしい科学の裏には、子供にでも分かる陰が潜んでる。
アインシュタインからの、ウラン反応の手紙を読んだルーズベルト大統領。
その3年後にはマンハッタン計画がスタート。
新しい化学エネルギーと言う叡智の裏は、
子供でも分かる事が、そのまま現実となる。


知らなくても良い技術、知識ってあるのかも。
パンドラを開けると、必ず2つ出てくる。表と裏、光と陰。
しかし、今のところ、止まらない・・・

 

暖かくなると、島旅とともに気になるのが台風の動き。
この仕事をずっとやって、天気は備え、見守るしかないことを覚えた。
『こっちに来るな!』と言うおこがましい事も思わずに。
そのうち天気を操る科学技術も手にするのだろうか?
それは『こっちに来るな』、と言う叶わぬ願いどころでなく、
実際に「他方に被害を起こさせる」ことになると思うが。。。

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猛烈な台風の各国進路予想

 

追伸
アオリイカ産卵ショーの撮影にいってきます。

2023年5月23日 (火)

また行きたい島

金沢で、父がまだまだ現役で漁に出てた頃だと思う。
八丈島に良く行くよって話してたら、
『宇喜多秀家の墓がるわ、見てきまっし』と歴史好きな父が言う。
当時はそれほど関心が無かったけど、
実際に宇喜多秀家の墓はあるし、なんと言っても50年島に暮らした武将。

まぁ切ないというか、まさに戦国。
幼少期から秀吉に可愛がられた秀家は、秀吉の娘を嫁にもらう。
前田利家の四女(秀吉の養女)の豪姫。
バリバリの豊臣派だったんだろうね、もちろん関ヶ原では西軍。
そして敗北。薩摩に逃れ、一時は島津家にかくまわれるけど、
家康の圧力が半端じゃなかったようで、引き渡された。
島津家や前田家の働きかけで死罪は免れたけど、
八丈島への流罪となる。

それから約50年、本土に戻る機会は何度かあったようだけれど、
それを固辞し島に残ったという。
島で嫁はもらわなかったようで(記録に無い)、
秀家が良く釣りをしたとされる南原千畳には、
会う事の叶わなかった豪姫との石像が立っている。

父が秀家の墓の事を気にしていたのも、今となれば頷ける。
豪姫は金沢にもどり、市内にはその菩提寺もあり、
秀家の供養塔も金沢の大蓮寺にある。

 

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八丈島南原千畳

なんとなく金沢の菩提寺にも報告したくなる。
綺麗な夕日でしたよって。

 

 

 

2023年5月22日 (月)

週末の水中動画


土曜の水中 ほぼ30分間ついてくるイラ

 

 


日曜の伊豆山

 

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NEWオリジナルロゴのTシャツご案内⇒オリジナルウェア

 

週末は日帰り伊豆半島 連チャン

土曜は沖を通る低気圧と強い北東風により、うねりが入り東側はアウト。
てことなので奥駿河の静浦へ。
途中は東海岸を見ながら移動したけど、
『明日の伊豆山は大丈夫かな?』と思うほどニゴニゴ。

 

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降って来た?

 

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上手に撮れてます

 

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ツノザヤウミウシ

 

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楽しい

 

静浦はべた凪。そして透明度もよろしい、おま!
やっぱ此処は「ウミウシ多い?!」と勘違いするほどだったね。
しかもバディーさんが良く見つけること。
なんたって『ピカチュウー降ってきたんです!』なんだそうで。
壁際を移動してたら上から漂うものが、、、、
『あ、ピカチュー!!!!』
その前は撮りやすいサイズのツノザヤウミウシを見つけて撮影してたし。
写りを見せてもらったけど、凄く上手に撮れてる。
やっぱGOPROのマクロレンズ買おうかな。。
浅場はタカベの幼魚もにぎわい、透明度15m位見えてた。

 

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まずまずの透明度

日曜は伊豆山。前日のうねりと濁りを見てた自分としては、
『ウネリは多少残るな、それより濁り、、、』
と考えながら、朝5:30に船長に電話すると、
『ウネリは収まりました、、、』、それ以上聞かずに向かいます。
結論言うと、ウネリ問題なし、濁り問題なし、いや、むしろ綺麗。
コレだから海はわからんのよね。来てみないと。
あの状態で、この海、想像できる人いないでしょ。
さすがに浮遊物はあるので、横方向は白く感じますが、
縦の透明度は15mくらいあると思う。透視度は10mかな。


この日の海ごはん、おいしいモツ汁、鰺寿司、イカ焼き、ヨーグルト+ジャム。
やっぱ港内の海を見ながらの海ごはん、素晴らしくおいしい!!


追伸1
GOPRO11を使いました。hero9とサイズもかわらないし、
操作性も違わないの全く違和感なく使える。当然ながら綺麗です。
ただし写りの色味が違いますな。
hero11の方が(ライト無しで)ソフトコーラルの色がよく出る。
オリンパスカラーに似てる感じ。

追伸2
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小澤さんのインストラクター認定証がとどきました。
これからもよろしく。

 

 

2023年5月19日 (金)

感謝せずにはいられない。何に?

やっと上巻を読み終えた。
再読となった[遺伝子ー親密なる人類史ー]であるけど、
ほとんど覚えてないことが多い上、

用語も難しいのでなかなか進まない。
しかししかし、やっぱ面白い。
著者のシッダルター・ムガジーは医師で、専門は血液学腫瘍学のガン研究者。
二足の草鞋ってことになるんだと思うけど、
前作[がんー4000年の歴史]がピュリッツァー賞を受賞しているので、
いったい彼の頭のなかはどうなってるのか?って感じだ。
本作の[遺伝子ー]も、ニューヨークタイムのノンフィクション部門ベストセラー1位。

 

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門外漢の自分が読んでも面白いと思わせてくれるのは、
辛うじて自分にも理解できるからなんだと思う。
難しい用語は読み飛ばしたとしても、ほとんどドキュメンタリーを読んでいる雰囲気。
遺伝子と人との関わりを、紀元前、中世ヨーロッパ、そして現代の遺伝子工学と、
順をおって進んでいく、まさに遺伝子の歴史もの。
ピタゴラス(三角形の)が『遺伝する物質は男性から渡り、女性が体内で育てる』、
と提唱したのを、アリストテレスは(あのアリストテレス)、
『男性は髭や白髪が生える前に子供をもうけるのはどう説明するのか』と異を唱え、
その後物語は、ダーウィン、メンデルとまるで小説のように進んでいく。


上巻を読んで思ったことは色々ある。
遺伝子は究極的に「生きろ、伝えろ(複製)」とコードされてると認識してたけど、
もう一つの役目は多様性なのでは?と感じずにはいられなかった。
多様性であることが種の繁栄、生き残りのキーなのかもしれない。
他にも色々気が付いたことはあるけど、
でも一言で言うなら、やっぱり『すべての生命は奇跡』と言うこと。

 

ほんの一時ではあるだろうけど、この本を読んだ後の散歩では、
前を歩いてくる犬や道ばたの草にすら、感謝の念がわいて来た。
神はいないのに、いったい誰に感謝すればよいのだろう。
ポチとたんぽぽにだ!
下巻につづく

 


追伸
明日はアオリイカの産卵みれるかな?
そこにもあそこにもここにも、奇跡はある。

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これはスルメ
6/18はイカ祭り。残席1

2023年5月18日 (木)

夏に、島旅に、ぴったりのこちらはいかがでしょう

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fishマークのイメージ

 

にぴったりの爽やかなオリジナルTシャツ

シンプルで飽きのこないfishマークを、センターにプリントしました。
高級コーマ糸使用のプレミアムTシャツに、高品質なシルク印刷をタッチ。

さりげなくオリジナリティーを着こなしましょう。
 #オリジナルウェア #チームTシャツ #世界で1枚のTシャツ 
 #アサムラマリンTシャツ #わの海Tシャツ

 

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※プリントカラーは黒でなく、ホワイトです。
※胸元位置 約25㎝×8㎝

[Tシャツ
 ライム・グレー・ピンク・イエロー・レッド・
 パープル・オレンジ・サックス・インディゴ・スモーキーグリーン

[生 地]
 綿100%コーマ糸仕様 プレミアムTシャツ6.2oz 

[size]
 S~XL&XXL

[プリント]
  ホワイト1色 シルク印刷(胸元約25㎝×8㎝)

[価 格]税別
  1枚@3300円 2枚set@3000円 3枚set@2800円

[申込期間]
  ~6/4まで

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素材の説明

 

※受注生産となります。ご注文期限がありますので、
期間内のご注文をよろしくお願いします。

 

ご注文お待ちしております。
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2023年5月17日 (水)

染まる島

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トカラ列島中之島から眺める、無人島の臥蛇島(ガジャジマ)に沈む夕日。

一日のエキサイティングなダイビングが終わり、
日焼けで火照った体を気持ちよい海風に任せ、
ぼぉ~と明日の潜るポイントを想像する時間。

今年も8/10~14 屋久島&トカラダイブクルーズ 開催。

お問合せもお気軽にどうぞ。
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2023年5月16日 (火)

伊豆半島のよりみち

【朝はパン派?ご飯派?】

伊豆に日帰りでダイビングに行くときの、行き帰りの車内。
暇で、とりとめもない会話が繰り広げられる。
よくする質問に、
『明日からもう二度と食べれないとすると、悲しくなる食べ物は?』てのがある。
人それぞれ、いろんな食べ物が出てきて楽しい。

 

 

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正統派?朝めし

『朝はパンですか、ご飯ですか?』と質問すると、
自分的には意外だけどもパン派と答える人が結構いるんだよね。

それもパンと答える人は、朝は必ずパンなんだとか。
「たまにはパンにするか」とかでなく、朝は決まってパン。
朝食はガッツリ頂きたい系の自分としては意外。
パンは腹ヘるし、昼飯に食べることはあるけど、朝は米派なもので。


さて、上の質問して「パン派」と答えた人がいると、
湯河原のパン屋にご案内することも多い。
おうおうにして高評価ですね。
「またよりたい」「家で大人気」、そんな声も聞くほど。
中には「もう薬切れのごとく、食べたくなる」と言う人も。
ぜんぜんパン派でない自分は、美味しいと思うが、そこまで渇望無く、
又どちらかと言えば、
焼きそばパンとかクリームパンが好きな、なんちゃってパン好きなので。
まぁ、お客さんが喜ぶから良いけどね。

 

【自分は買わないけど寄る店】
湯河原のパン屋は『たまには食べたいなぁ』と思うと買うけど、
それは4回に1回ぐらい?かな。
海の帰りの寄り道を楽しみにしている人もいるので、
定番の魚屋、和菓子屋、パン屋以外にも、変わり種のキムチ屋に寄ることも。
お客さん評価は割と高めですな。
自分はキムチが食べたくなることってそうそうないし、
だいたい焼き肉屋すら行かないもので。(たぶんここ数年行ってない。)
そんな自分が買いたくなるほどの店主のバイタリティーでもないし。。
ま、お客さん美味しいと言うから、いいけどね。


【今日はそんない欲しいわけでないけど買いたくなる店】
伊豆山の魚久は改装、建て替え?だってね。
しばらくは仮店舗営業するそうです。
ここはファミリーみんな明るくて、活気があるよね。
『まいどどうも!』『いつもありがとうございます』
コレ口癖の店はイイ店に気まってるから。
鮮魚の種類も楽しいし、総菜も安い、また寄りたくなる。
先日もお客さん案内して、自分は買うつもりなかったけど、
必ず大将が『きょうは雨が降ってたけど、海のなかどう?』
とコミュ力抜群な接客。
気が付けば鰯を買ってたよ。
お金払うときは姉さんすかさず出てきて、
『また仮店舗オープンの時によろしくお願いします』
と、にっこやかに追い打ちかけるセールスとーく。
素晴らしく気持ちがのってるのが伝わるので、
はい、当然またきますよ。と思う。


さぁ、あとは帰るだけ。
『ゴールデンオレンジまだ売ってるよ』
江の浦のミカン屋にもよるかな。
最近は家にミカンだらけの自分は、この日は車からは降りずにご案内。
みなさん買い物した後に、駐車場から出ようと車の流れを見てると、
姉さん深々と挨拶。
間違いなく『いつもありがとうございます』とゆーてたと思う。
またミカン買うわな。。。

 

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昨日は世界的に有名な国島味噌をもらった。
近々海ごはんのおにぎりの具になるでしょう。
もうね、うまうまだよ。
ニンニクとニラと味噌を秘伝の配合で・・・
コレが噂の国島みそ!?

2023年5月15日 (月)

海ごはんの話し

料理人ってスゴイよなぁ~と思った


海でいただくから、海ごはん。
ダイビングの後、海でいただくお昼ごはん。
まぁなに食べても美味しいのかもしれないけど、
できれば体に良くって味も良し、ってのが理想だよね。
コンビニ弁当やカップめん、幕の内弁当とかもたまにはいいかもしれないけど、
健康的かと言うと、微妙なところですな(しかも非日常でないし)。
個人的には、海からあがって、お汁におにぎり、
あとは刺身でもあれば言うことなし!と言うのが好み。

めちゃめちゃ暑い季節やお日柄は別として、
冷えた体にお汁が染み渡るのよぉ~(暑い日は冷たい麺がいいねぇ)。

 

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で、さっそく昨日のメニューは、
 ・ブリのあら汁
 ・小松菜まぜご飯
 ・香の物
 ・ヨーグルト+リンゴジャム
いやいや旨かった♪
簡単な証明だけど、あの大きな鍋にナミナミ作ったあら汁が、
きれいさっぱり無くなりましたから。
しかも、この日の海は、ウネウネ。
そう、波があって気持ち悪くなってしまう人がいたにも関わらず、
『お腹いっぱいだけど、まだ食べたくなる』との声。


でもちょっと待てよ、けっこうあら汁作るけど、
コレが毎回味が違うんだよね。
素人が作ってるって言っちゃえばそれまでだけど、
味噌も違うし、一番はあら汁のネタが毎回違うからだと思う。
例え魚が同じでも、身質は毎回違うから。
でもでも、魚も野菜も味噌も、みんな毎回同じ物を使ったとしても、
とうてい同じ味を作る自信はございません。
昨日はめっちゃ旨まかったけど、
日によっては『なんかパンチ無いな』ってことは良くあるもん。

 

こんな話を思い出す。
むかし、伊豆山のまさお船長に(料理、包丁がめちゃめちゃ達者)、
『わじまさん、あっしが思うにはね。
脱サラしてちょっと修行しただけで、そば屋の暖簾出すのが信じらんないんだよね。』
と船長が言うので、
「あ、あ、麺とか難しそうですもんね」と自分が言うと、
『いやそうじゃなくってね、麺はいまいろんな製麺屋が技術がスゴイから、
仕入れるなりなんなり出きると思うけど、
かえしは無理だよ。むり、
アレを毎回同じに納得いく物お客に出すのは、相当じゃないとできない』
『ソウダも、アゴも、みんな毎回違うんだから、
煮出す時間だけでなく、気温とかもあるし、、、』

美味しいだけでなく、プロは自分がなっとく(その時点で)行くものを、
毎回同じに提供できるんだから、恐れ入ったの鬼子母神!!さすが。


しかし、まさお船長からはいろんな為になること教わったよなぁ~(身になってないけど)。

タコ壷漁とか、アンコウの吊し切りとかもやらせてもらったし、
タコの美味しい茹で方とか、ヤドカリの食べ方とか、
メジナの生息場所における味の違いや、
伊勢エビがタコ見ると腰抜かす話とか、、、
楽しかったなぁ~。
話聞いた後には、サザエご飯出してくれた。


昨日のあら汁は、港に来ていた他のダイバーにもふるまったところ、
「もう少しあるけど、お代わりする?」
『いいんですか!?いただきます。』と。


脂ののった鰤のアラだっただけに、デザートのヨーグルトが素晴らしく爽やかだった。

 

 

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かわいい鮫!!!

 


ウネリの為、浅場はうねうねで濁り、
下はきれいですが、雨の天気で少々暗め

 

2023年5月12日 (金)

○○のある人

以前このブログに載せた内容だけど、
その本を再読してみると、やっぱり含蓄がハンパなかったので、、、

カール・ヒルティの幸福論に出てくる内容で、「教養とは」という章がある。
教養と訳されてはいるけど、
内容を読むと「品位」あたりが一番しっくりくるかな。
文中で「こんな人は、およそ教養ある人とはいえない」
と言う著者が提言する8項目が出てくるんだけど、
これが単刀直入でわかりやすいんですわ。
あなたも〇×で読んでみるといいよ。

 ↓↓↓
1)暮らし方が贅沢な人
 服や食べ物を贅沢に走る人はいただけない 

2)本を持たない人
 小説ばかり読むのもダメだって

3)騒がしく慎みがない人
  公共の場や飲食店などで大声を出したり

4)働かない人
  そのまんまだね

5)仕事に狂奔しすぎる人
  休みも取らずがつがつ働く(名誉や欲の固まり)

6)金銭の態度が適正でない人
  ルーズだけでなく過度の軽蔑も

7)下の人に傲慢な人(上に卑屈な人)
  コレわかるね

8)喋りすぎな人
  自分のことばかり、そして陰口

 

上記は“偽物の見分け方”だって、手厳しいね。
ちなみに自分は2/8該当。あなたは?

 

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さてさて、明日はあたみへ。

 

 

 

火の国熊本

伊豆半島や西湘エリアでは3月、4月頃から出回るゴールデンオレンジ。

ピンポン球大の黄色い柑橘は、味を一言で表すと『さわやかな甘酸っぱさ』。

外見からは想像できない味があるので、この時期の楽しみの一つ。

最近では、温州みかんとの交配で作られた湘南ゴールドの方が、

神奈川ブランドとして有名になったかな。

 

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そして今日、待ちに待った、ジャパニーズスィーツジューシーグレープフルーツ(勝手に銘々)、

‘晩柑’さまが今年もやってきた。待ってました!

香りよし、甘み程良く、果肉たっぷり、

そして、なんといっても驚きの果汁。

コレ食べてりゃ絶対夏ばて無いね。

その味とすばらしさは、前出のゴールデンオレンジの味そのままに、

大きさをグレープフルーツくらいに巨大化させ、

さらにジューシーさをプラスした感じ。

 

いや~ありがとうございます。

ラーメンと馬刺だけじゃないんだよ、熊本は。

そう言えば天草の方の海は、いつも穏やかで珊瑚が生い茂り、

イルカも泳いでたなぁ~。

 

もうすぐ母の日だ

 

 

2023年5月11日 (木)

すごい能力だ、これって

各地各県、その島々に行くと、その地域の代表的なお酒ってのが必ずある。
焼酎だったり、日本酒だったり、
最近ではワインだったりビールだったりすることもあるけど、
とにかく言えることは、美味しいよねってこと。
沖縄には泡盛があり、各島々でも作られてるし、
奄美なら黒糖焼酎、鹿児島なら芋だ。
そう言ったお酒は、おうおうにして、その地の魚や地元のお料理と一緒にいただくと、
なおいっそう加速して美味しくなるよね。
これが島旅の楽しさにも輪をかけてるのは誰でも分かることでしょう。

【特殊能力】
いつだったか失念したけど、南房総の酒好き漁師に、
『どこから来なさった?』と聞かれ、
だいたいそんなときに‘羽村’と市の名前を言っても通じないことが多いので、
関東以外の人には、八王子の近くとか、
国立の近く、みたいなええ加減なことを答えるようにしてる。
この時は千葉の漁師だから、『横田基地の近くですよ、青梅とかの近く、、』
と答えると、その漁師が、
『ん、青梅?、、、たしか酒があったな、辛口の、、澤なんとか、、、』
これって凄い能力だと思った。
料理で連想ゲームはあるかもしれないけど、
酒で地域を連想できるって、す、凄い。

 

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夏は鹿児島の季節。
無人島、トカラ列島、硫黄島、、
芋を眺めていると心が沸々とわいてくる。

枕崎と言えば、、コレ。
白波に合う美味しいお料理も食べたい。

 

2023年5月10日 (水)

島に来て、一発目に入る海って

島に来て、一発目に入る海がこれだったら、
そりゃあテンション上がりますよ。
気持いい、もう全然さかないなくてもいい。
(いっっぱいいたけど)
きれいだし、穏やかだし、あったかいし、
もう何もいらない。
『やっぱいいなぁ~』って、つくづく思った1本目のエントリー。

 


光がほんにキレイだ
早く降りておいて~

 

 

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みょーにこの皮手袋が増えてる気がする

 

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2023年5月 9日 (火)

島で思ったこと、ーその2

八丈島のタンパク質の話

タンパク質って大事って聞くでしょ。
炭水化物(ご飯や麺、パン)やお菓子(ほとんど炭水化物と糖類)ばかりでお腹を膨らませないで、
良質のタンパク質を積極的に取ろうって。
確かに体を作るとか、筋肉にイイとか聞くけど、
と、こんな程度の印象しかなかったんだけどね。
ところが島に持って行った本を読んでたら、
『もうタンパク質って大事どころじゃない!』って改宗したよ。

 

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下のキンメと併せて一人前

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肉厚なキンメ

毎晩毎晩、島ではとんでもない夕飯が出た。
もう旨いのは当たり前として、その量が半端じゃないのよ。
そして品数もそうだけど、なんといっても降参してしまうくらいなのが、
圧倒的メインのボリューム。
煮魚なんか、マジで身をほぐすと、きっとそれだけでどんぶり大盛り2杯くらいになりそう。
もちろんメニューは毎日変わる。
画像載っけておくけど、このキンメ、30センチくらいあるからね。肉厚です。
もうご飯なんてたどり着かない。とにかく料理を食べる。
がんばって金目たいらげました。
どうして頑張れたかというと、もちろん美味しいキンメなのが1番。
そしてタンパク質の話を行きのフェリーで読んだから。

 

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持って行った本は前回も話した、
〔遺伝子ー親密なる人類史ー 著シッダルタ・ムガジー〕

 

タンパク質は細胞内で膨大な機能を果たしていて、
細胞は生きるために化学反応に依存している。
たとえば呼吸をすると、糖が酸素と化学的に結びつき、
二酸化炭素とエネルギーが作られる。
その反応は自然に起きず(もし自然に起きたら、我々の体は焦がした砂糖のようなにおいがする)、
タンパク質がその化学反応を最適なスピードになるように、
速めたり、ゆるめたり、生きていくのに丁度良いように整えるんだ!
そう、生物は簡単に起きる化学反応のお陰で生きているんではなく、
かろうじて、絶妙な、滑りながらも決して落下しない、
そんなタンパク質の働きによって生かされている!!

どう?肉を食べたくなるでしょ、
野菜ばかりじゃなく、もちろん蕎麦饂飩なんて(夏のぶっかけ旨いけど)。
だからキンメを全部食べたよ。
もう一回言うけど、肉厚すっごかったから(味は控えめにいって旨い)。

 

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呼吸は大事

もう一つ、ここから先は生物化学とか興味ない人はすっ飛ばして。
ヘモグロビンって聞いたことあるでしょ。あれもタンパク質。
しかも呼吸にめちゃめちゃ大事な役割担ってるし。
特にダイビングやってる自分としては、
効率よい呼吸って凄く大事で、
それが細胞レベルで巧くいってないとすると洒落にならんのよ。


体中を駆け回り、ヘモグロビンは肺、心臓、脳へと酸素を運んでくれる。
それは酸素分圧の高いところに行くと酸素と結合し、低いところでは放出するから。
なんで?なんでそんなことが?
ヘモグロビンは4つ葉のクローバーのような形をしていて、
二つの葉はαグロビンと言うタンパク質で、もう二つがβグロビンというタンパク質
葉っぱの中心にはヘムと言う鉄を含む化学物質をにぎっている。
四つのヘムすべてに酸素分子が結合すると、
四つの葉は、サドル取り付け金具のように酸素をきつく締め付ける!
ヘモグロビンが酸素を放出する際は、先ほどの金具をゆるめ、
ちょうどパズルのピースが一つはずされたように、
酸素分子が一つ放出され、すべての締め付けが緩む仕掛け。
すごいぃー!!!!
脊椎動物の体は、このヘモグロビンの特性により設計されているので、
この働きが阻害されると、我々の体はより小さくなり、
冷たくなり、ある朝、虫になるしかないかもしれない。
タンパク質大事。。。

 

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ある晩、飛び魚のフライも出た。美味しいよぉ。
これはかなり良質のタンパク質。
でも凄い量だった・・・

 

 

島で思ったことーその1

先日の八丈島に行ってたときの話


相変わらずお世話になる施設の好青年、
NISHIさんは本当に変わらず謙虚な姿勢で頭が下がる。

もはや青年と読んでいいのか分からないけど、
なんたって20年以上前から変わらないんだから。
容姿もそうだし、何よりその接し方がね。
たぶん40は越えてると思うけど、50だろううが60になろうが、
こうなったら好青年として、こっちも接していこうと思う。

いかがですか? 60代の謙虚なじいさんなんて。
わたしゃ30代くらいでもう謙虚さって捨ててしまった気がするよ。
先輩とか師とか目上の人に対するじゃないよ、
そんなの誰でも持ってるだろうしね。
年取ってから身につけるのが、もっとも困難な素養じゃないかなぁ。

 

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ナズマド

さて、その好青年の話はおいおいとして、
もう一つためになったのが、
島で出会った知り合いのインストラクター達のことも。

ザックリ言って、若い女性インストラクター二人。
ほんとの所は年は分からないので、
でも先方はこちらの年は分かるよね。
ざっくりオッサンのインストラクターってさ。
たぶん二回りくらい?違うのかな?まぁ二人とも明るいこと明るいこと。
すっかり落ち着いてしまった(もしかするとクタビレて見える?)自分からすると、
より際だってそう感じる。
自分たちの仕事がお客さんへの非日常の提供なわけだから、
明るいことは良いこと、そして正しいこと。
クタビレたディズニーキャラなんて、あなたも見たくないでしょ。


八丈島のナズマドと言う潜るポイントで一緒になったのが、
ゴールデンウィークの子供の日のこと。
ツアー後半にも関わらず、元気元気。
あの元気な調子を後半も維持していることになる。
二人は自分には持ち合わせていないキャラで、
それを一々ここで挙げてるときりがないので割愛するけど、
たとえるとこんな感じ、
『みなさ~ん、この素晴らしい八丈の紺碧の海を、めいっぱい楽しみましょう、
スーパーブルー八丈、バンザーイ♪、
楽しもう!さぁーみんなも一緒に右手を天に挙げて、
せーの、楽しもぉーーー♪!』
かけ声はイメージです。(でもかなり的を得てるイメージ、と思う)
こんな感じで盛り上げてた。

このような初々しさっていうか、明るさを、
自分は体から絞り出す事が、果たして出来るだろうか?
もちろんそう言うノリには付いて行けないってあなたが思ったとしても、
若い時はきっとそうだったりしたわけで、
明るいこの雰囲気が大好きって方も多くいらっしゃるでしょう。
ちょっと恥ずかしいが(自分だとすると)、実にすがすがしい。

 

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今回の八丈島に持って行った本が、
〔遺伝子ー親密なる人類史ー 著シッダルタ・ムガジー〕
本の内容と島での色んな事がリンクして、
自分的にはめちゃめちゃ為になった今回の八丈。
生物、生命ってのは多様性が非常に大事で、
この多様性が進化の一つのピースになってる。
例えばある島にしか生息しない鳥の種が、
全く変わらない同一の個体群であるとすると、
急激な気象変化に対して絶滅してしまうケースもある。
しかし、その鳥が様々なバリエーションがあれば、
その変化にして得意(適者)な個体もあるかもしれないわけで、
この場合、バリエーションが多いほど、多様であればあるほど、
優位なバージョンが含む可能性もあがるわけだ。
この部分はムガジーは、遺伝子レベルでの多様性を説明してた箇所があり、
自分としては、前出の明るいインストラクター女史とリンクし、
『色々なインストラクターがいた方がいいんだよなぁ、』と腑に落ちた。
と同時に、いつも画一的な自分の振る舞いに、
新鮮さを失うお客さんもいるかもしれないので、
ここは一つ新たなキャラを試してみるのも手か?

 

次回は島のタンパク質のお話

 

2023年5月 8日 (月)

島でのごはん、美味しいのに、、、

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八丈小笠原固有種のユウゼン
眼が可愛いのよ

 

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定番のテングダイ

 

天気も良く、三日間とも早朝ダイブが出来た今回の八丈島。
ナズマド、八重根、底土とどれも朝から気持ちいい。
朝のナズマドからの小島、夕景の小島、雲のかかる小島に緑の八丈富士。
青空の島は、ほんと絵になる景色が多い。
見とれて写真を取り忘れるほどに。

 

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ボートダイビング前に神湊にて

 

参加者のお声
【どれもこれも美味しいのに、、】
100% 藤本敬子さん
2018、19と八丈島に行っては体調崩していたので、今回こそは、、、
ところが、やっぱり体調崩す。。。
でも海は変わらず透明度高く青い青い。
魚、ウミウシ、カメ、数えきれず覚えきれ無いほどたくさん。
温泉は毎日入れて極楽。
食も、くさや、明日葉、島寿司、刺身、煮魚、てんぷら、あら汁と、
どれもこれも美味しい(なのに食べきれず身も心も痛む)。
次回もタンクを背負って底土に入れるよう、足腰を鍛えておきましょう。

 

【人数が少なく寂しいけど、、】
100% 河野正樹さん
毎年恒例になってて、近くて素敵なリゾートは何回行っても飽きない。
さみしい人数だったけど八丈の海を満喫しました。
そして豪華な晩御飯も美味しく完食!
島旅を楽しみたいなら、ぜひ八丈島へ行ってみて欲しいです。

 

 

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朝のナズマド

 

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小島に日が沈む

 


イデサリアーチの上に居たカメくん

 

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トビウオ刺身、左にキンメがいるのよ

 

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その金目煮つけがコレ。30㎝を一人一匹、、、

 

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宿で完食できたのは一人だけ

 

島への環住

「潜れるだけで感謝なんだよ」と向かった島。
そんな謙虚さが良かったのか、
三日間とも晴天な上、海めっちゃきれいでユウゼン映え~の、
安定のウミガメ可愛いい八丈島。だった。


思えばダイビングの仕事に最初に触れたのも八丈島。
あらためて八丈小島の格好良さ、
小島に沈む夕景のすばらしさに感じいってしまった。
八丈にいるときゃそんなこと考えたこともなかったもんなぁ。
年取ると視力は落ちてくるのに反比例して、選美眼は冴えるのかも。


さて、海の映像は後でアップするとして、宿にあった本をチラりと読んでみると、

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無人島について書かれた本

 

最初から無人の島もあれば、有人から無人化した島もあり、
その島々の物語がつづられた本で、八丈小島や青ヶ島のことも書いてあった。
どちらも周囲は断崖絶壁の島で、
船からの積荷作業だけでもその過酷さが分かろうと言うもの。
小島に至っては飲み水を雨水に頼っての生活は、
いかほどの物だったんだろうと想像する。
しかし、昭和44年の全住民の離島での無人化の際には、
そこに故郷を思う惜別の思いがしっかりと刻まれていたんです。

また、東京竹芝からフェリーで八丈にわたると、
港に二回りも三回りも小さくした、青ヶ島行きの環住丸が停まってることがある。
欠航率を考えると気軽とまでは行かないけど、
今はヘリも飛んでいるので、昔に比べればかなり身近に感じられるようになった青ヶ島。
そんな青ヶ島行きの環住丸を、「あ、かんじゅー止まってる」くらいしか考えたことが無かった。
でも、そこには青ヶ島の人たちの強い強い思いがあったんだねぇ。


1785年の噴火では、青ヶ島の植物をも死滅させる大噴火。
当時300名を越える島民のうち、八丈島へ避難できたのは約2百名。
1787年以降は手漕ぎ船での青ヶ島の人たちの命がけの島への見聞。
渡れないことが分かっていても、自分たちの故郷の島を見たかったのでしょう。
渡航したもの、溺死したもの、、そこから1817年、
青ヶ島復興の願い書が取り上げられ島への期間が始まったそうだ。
すべての島民が故郷へもどったのは1835年、実に50年もの歳月。
まさに「環住」とは青ヶ島の人たちの思い、
ふたたび故郷の島に戻り住むのだという気持ちを表したに文字。

現在の青ヶ島は電気、自動車、水道、ガス、ヘリポートとインフラが進み、
住民だけでなく観光や焼酎生産でも注目されるようになった。
それもこれも環住の思いがあったからなんだねぇ。

 

ふと開いた1冊の本のお陰で、海に浮かぶ島の見え方が変わった気がした。

 

2023年5月 6日 (土)

情け島

八丈島は連日の晴天なり。

ナズマド三昧の二日間の後、今日はボート。

半年ぶりに来て、改めて『小島はかっけー』

 

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お腹いっぱいで富次郎のソフト食べれなかった。

2023年5月 2日 (火)

奇跡の島旅

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牧場より八丈富士

 

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フェリーで

もうすぐフェリーで島旅。伊豆諸島の八丈島です。
今日は色々準備で、ダイビング器材にシリコンスプレーして~の※、
サングラス、ボトル、カメラ、コーヒー、手ぬぐい、、、
最後に持って行く本をどうするか?
歴史か、ノンフィクションか、手記か、詩集か、、
やっぱ生物化学かなぁ。

 

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とある本に、
『人間の持っている遺伝子情報は、
1粒の米を60億に分けたほどの小スペースに、
1ページ千文字、千ページの大百科事典が3200冊分入っている』
『生命細胞が生まれる確率は、
1億円の宝くじ百万回連続して当たるような確率』
奇跡だ、奇跡だよ。


『太陽の中心では四つの水素が融合して1つのヘリウムをつくる。
水素の質量の0.7%がエネルギーに転換して放出され、太陽が輝いている。
この放出量が0.71%だったら、星の進化スピードが速すぎて太陽はすでに無い。
0.69%だとスピードが遅くなり、ヘリウムが結合できず、
百三十億年たっても炭素が作られず、生命は生まれない。』
まるで、何かの意志が働いているような宇宙現象だ。

こりゃ明石家先生がおっしゃるとおり、『生きてるだけで丸儲けや』。

今回の八丈島も、
海の神秘に、島の人に、八丈富士に、感謝せずにはいられない島旅や。

 

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上巻持って行こう

 

追伸
島の前にはレギにシリコンスプレーしてもって行ってる。
1stのヨークや、インフレーターカプラー、ゲージ、、
塩落ちがイイのよ。

2023年5月 1日 (月)

五月晴れの伊豆半島

五月晴れ。
ホームの熱海でダイビング。
前日はスーパーキレイだってことですが、今日はいつもの熱海。
水温18度、透明度10m。


ソフトコーラル綺麗

 

 

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海も道も空いていたので小田原の一夜城にプチピクニック。
この時期は相模湾一望の景色と、シャガがとっても素敵なんです。
でも遅かった、、、桜も早かったしね、、シャガも早くに咲いたみたい。


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お土産買って帰路に就く
豆鯵の事ね

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