飽食の時代に生きているからこそ、こんなけしからん事が頭をよぎる。
江戸期のころの農政において、飢饉への備えは大変重要なこと。
二宮翁夜話に次のことが記してあった。
“村々で体の弱い者、老人、幼少など労働できない者を寺院にまとめ、次の物を与える、、
白米を水に多く入れ粥を炊き、塩を入れ日に四度一椀ずつ与える。
また時に、菜を少し混ぜ、味噌を入れ、うすい雑炊にしてあたえる。”
ん~ん、菜っぱ雑炊食べたい!
“穀物を貯蔵しておくのに稗(ひえ)にまさる物はない。
凶作の年は糠を取らず、稗一斗に小麦四、五升を入れ、
水車の石臼で引き、絹ぶるいにかけ、団子にして食べるが良い。
蓬の若葉を入れれば味がよい。凶作の食料にはこの方法が一番じゃ。”
よもぎ団子食べたいなぁ~
どう思う?
凶作であって、満足に食べる物がなくてもこの工夫ですよ。
当時の人は耐え忍んでいただろうけど、
けしからん話だけど、なんかうまそうに感じる。
ファーストフードどころか、出来上がった食べ物自体がない時代。
普段だったらいかほどの調理の工夫があったんだろうなぁと、思いを馳せる。
手間を惜しんで旨いもの、良いものは出来ない、のだろうね。
来週は寒鰤祭りだ。食材を無駄にせず、骨の髄まで余すところなく頂こう。
ありがたやありがたや。
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