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2021年12月25日 (土)

年末の読書

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「立花隆の最終講義」と言う本を読み始めた。
立花隆氏といえば、、
 ・三万冊を読み、百冊書いた
 ・田中角栄研究により内閣を退陣に追い込んだ
 ・知の巨人
そんな立花隆が、20歳の君へ、学生たちに思いつくまま伝えたいこと。
生きる上でのこれからのヒントを、様々なタイトルで講演した講義録。
実際そのジャンルというか話す中身も、
「死、戦争、自身の20歳、世界史、科学、宗教、スパコン、デカルト、、、」
と様々なものが語られる。
まぁ知ってたつもりだったが、その知識量に驚かされっぱなしだ。
これが一人の人間の脳、口から言語として本当に出てるのかと思うと、
いやはや驚きを通り越して、信じられないほど。
もしこれが立花隆でなかったら、自分は信じないかもしれない。
と言っても、語られるのは20歳の学生たちに向けて。
難しいに違いはないが、学生達でも分かるように、
また学生達を目の前にして語っているので、興味をそそるように話してくれる。
だから理解力の悪い55歳のおっさんが聞いても、そこは飲み込める内容。

 

これを読んでて思うのは、
『その年齢、時代にあった悩み苦悩、失敗は大いにやるべきだなぁ』とつくづく思った。
いままでは、“昔の自分に戻りたい”なんて思ったことが無いどころか、
あんな情けないほど自己中心的で、恐ろしいほど他人の話を聴かないわりには、
なぜか一つのことに邁進してしまう、
向こう見ずで自分勝手過ぎる20代なんて、恥ずかしいだけ。と思ってたんだけどね。
立花隆氏が学生達に話す内容を聞いていると、
『それが君たちの今の状況、君たちは何も知らない、』
とはじめ、語り出す内容はまるで20代の自分に語っているような、
はたまた、自分が20代の私に話しているような気がしてくる。
あぁ、そんな大バカ野郎でエネルギッシュな20代くらいの自分も、
今となっては良いもので、55の自分が当時の頃にタイムスリップして、
20代の私を静かに俯瞰しながら、こっそりほくそ笑んでみたいと思った。

 

いっぱい失敗したなぁ。

 

追記
立花隆氏は今年4月30日に永眠。
上記の最終講義は、2010年6月に東大生にした最終講演録。立花さんが70歳の時のもの。

 

 

追伸
明日は大寒波の中?海に行ってきます。

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