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2021年8月 7日 (土)

潮騒

先月は台風6号の停滞の影響で、屋久島への南下は断念。
ま、それはそれで自然のことで、その分たっぷりと久多島の海に潜れたから良しとして、
残念なのは、今年まだ一度も屋久島の首折れサバを食べていない。
鮮度保持のため、ゴマサバの首を折ったところからついた名前。
こいつを食べたくてねぇ。
いつも食べさせてくれる民宿の大将が、
『今回は残念でしたね。また鯖と焼酎でお待ちしてますよ。』なんて言ってくれるから、
ますます思いが募ってきてさ。

 

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屋久島の愛子



そこで大将に、『今度○月○日~○日で急遽行きます!』て連絡してたんだよね。
そしたら、なんと、
『わじまさ~ん、そこ孫と4日間旅行に行く予定だった』
ガビーーーン!(筆者が小学生の頃このフレーズが流行った。学校で使うのが禁止されるほどに)
なんと言うことだ。また首折れ鯖が食べられないのか。
すると大将が、『よく知ってる宿を紹介しますよ。そこに鯖仕入れるよう言っておくから』
有り難いお言葉だ。

 

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鯖しゃぶ

でもその時気がついた、屋久島の首折れ鯖が食べたいのか?
それだけなら、鹿児島天文館の居酒屋でも「屋久島首折れサバ入荷」の札は見かける。
屋久島のいろんな所で食べる機会はあるだろう?
そうじゃない。宿の大将と話したり、
『また愛子(焼酎)飲みに来ましたよ』って言いたいんだよね。
どんなに店が忙しい時でも(宿の一階は大人気食事処)、
いやな顔一つ見せずに港に迎えに来てくれる大将。
帰るときは、我々のボートが見えなくなるまで、ずぅーと手を振ってくれる大将。
あぁあ、あの宿に、あの人の造る首折れサバが食べたいんだな。


銀座まるかん創業の斉藤一人氏がこんなことを、
『魅力とは“また”である。また食べたい、また行きたい、また会いたい、、』
魅力ある宿に、大将なんだね。

 

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“潮騒”・・・潮が満ちてくるときに波が立ちさわぐ音。

 

 

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