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2021年7月19日 (月)

島のカツオの話

島のカツオが忘れられなくって


36年前に金沢から上京し、その時色んな事に驚いたなぁ。
ビルばっかりの渋谷に降り、
『人は何処に住んどる?ビルばっかりや、』
『喫茶店の水、白濁りしとる、まずっ』
でも、衝撃はやっぱ魚が食えないんだよね。
漁師町の、漁師の家の家族の中で育った自分は、
キトキトの魚しか食べたことがなく、
それが当たり前に育ったから、
子供の頃は魚がそんなに好きだとは思っていなかったけど、
東京に来て、飢えに近いほどの魚の渇望を感じたことを思い出す。

 


金沢で子供の頃からよく食べたのが、
カワハギ、ハタハタ、アカガレイ、ヤナギメバル、カナガシラ、
ブリ、アジ、サバ、ズワイガニ、コウバコガニ、タラ、サメ、マダイ、
タチウオ、甘エビ、ガスエビ、ウチワエビ、、、
反対に全く食べたことがなかったのが、マグロ、カツオなどの赤身。
だから初めて東京で刺身を食べた時は驚いたよ。
小鉢に載った赤い羊羹の様なマグロの刺身、
『こんなもん魚やない』って。
以来、東京ものはあんな不味いモノを食してるのかと偏見すら持ったもんです。

でも、これね、ただ単に美味しい赤身を食べてないからそう思うんだよね。
今でも時々会うけど、
『わたし、魚苦手なんです。』『そんなに魚好きじゃないから』
こんな人居るけど、確信に満ちた思いを伝え、そして教えてあげたい。
アレルギーとかあるのは別として、『それ美味しい魚を食べてないからだよ』って。
魚好きの自分でさえ、嫌いになりそうな刺身食べてたらねぇ。

 

 

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皮目が綺麗

 

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島唐

上京して初めて『うわぁ』って感動したのは、八丈島でカツオを食べたとき。
もちろん水揚げした直ぐのものをその日の夜に。
旨かった~、いやいや、これ金沢の親父にも食べさせたいから。
なんて言うかなぁ~とか考えたもんね。
で、その時の食べ方が、唐辛子醤油。
タタキやポン酢、生姜ではなく、島の唐辛子を入れた醤油。
これが合う!誠に合う。そして島の焼酎にあうあうあうあう。

 

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ポン酢で

先日やす兄ぃにもらったのも、一般人は手に入れられないほどの鮮度のカツオ。
(ちなみにカツオは、穫れたてすぐ締めすぐ保冷)
獲物は良いから後は食べ方だ。
店のスタッフは香味野菜と一緒にポン酢で食べるのが好きなようで、
さっぱりしてもりもり食べれるし、これ万人受け間違いない。
生姜、ニンニクをちょい添えて、目の覚めるようなおいしさだ。

 

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でも初めて食べたときの唐辛子醤油がやっぱり自分は一番かも。
カツオの味がよく分かるし、なんと言っても酒に合う。
ん~ん、どうしても唐辛子醤油で食べたくなった。
そうだ!また島に行こう。
やす兄ぃに穫ってもらおう。
日帰り伊豆諸島遠征に行きますよぉ~って話。

 

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