« この季節がやってきた | トップページ | 甘味のお話 »

2021年6月15日 (火)

改変

Img_20210615_143218

んん~ん、なんか考えさせられるというか、
後味が悪いというか、、
『人間ってすごい』と思う反面、
これが“究極のおろかさ”には繋がらない、と言う確証がもてない。


2020年のノーベル科学賞はゲノム編集技術「クリスパー/キャス9」に与えられた。
簡単にいってしまえば、DNAにコードされている特定の部分のみを編集し、
将来(決して先の話ではなく、今現実)病気や疾患、がん治療に役立てうると。
がんの危険は無くなり、全ての遺伝性疾患も消え、これで安心して子供が誕生する。
果たして本当にそうなんだろうか?

 

遺伝子には病気や疾患だけでなく、身体的特徴や性格も強く関係する。
もちろん、遺伝だけでなく、環境や偶然もそこには色濃く関与するのだけれど、
これらも含め、弱さ、のろまさ、短命、、それらゲノムを改変する技術は、
その表裏にある優しさ、愛しさ、思いやりや、大切さ、
そういったヒトの多様性も失うのではないか?
そう考えると、ゾっとせずにはいられなかった。

 

追伸
今日の午前中は梅雨の晴れ間のようだね。
例えばこの天気気候をコントロールする科学技術を手に入れたとする。
それって九州地方は晴れにするけど、
その雨雲は中国四国地方に行ってくれって言う自分勝手なものかもしれない。
さらにはもっと気候科学コントロール技術が進んだとして、
晴れも雨も台風もコントロールできたとすると、
自分たちはドキドキすることも、待ちわびることも、
照る照る坊主作ることもない。
ほんとにそんな技術を手に入れたら、
間違いなく、アホに向かっていく気がしてならない。

« この季節がやってきた | トップページ | 甘味のお話 »

」カテゴリの記事