鳥肌が三回も、、
鳥肌が三回も、、、
感動する書、為になる書、実用的な書などなど。
読書にはいろいろな効用があるけど、
鳥肌が三度もたつことはなかなか無い。
9月に行く島旅は佐渡島。(の予定だけど、、)
佐渡と言えば金山、そして流刑の島。
順徳天皇、世阿弥が流されたのが佐渡。
高貴な方々と島の人との交流があったからか、
どことなく佐渡には雅なよそおいがある。気がする、、
その佐渡島に流刑された世阿弥のことを調べてたら、
なんと、島に流されたのは72歳の時!
いろんな意味ですごいね。
72のお爺ちゃんを島流しにしようと思った室町将軍も、
何らかの影響(それも大きなだろう)を幕府上層部に与えていた世阿弥も、
謎が多い。。。
そんな世阿弥の書いた秘伝書、風姿花伝と花鏡を再読したところ、三度鳥肌が立った。
ちなみに600年前のこの書は、能の観世家、今春家にのみ伝わる庭訓。
風姿花伝は世阿弥が30歳後半からの執筆で、50代に第七までを書き上げた。
これは、父の観阿弥の教えを家に残すため記した、と書いてある。
『風姿花伝の年来稽古(第一)から、別紙口伝(第七)までは、
我が道を花にたとえ論じた秘伝。
亡き父の芸に関する様々な教えを書き記したものである。
対して花鏡は、自分が40過ぎから老年に至るまでの間、
芸道に関することを一続きに書き留め、
奥義を後のために残そうとするものである。』
花鏡の完成は世阿弥60過ぎのこと。
その“奥の段”の最後に、
『当座に、万能一徳の一句あり。
初心忘れるべからず』とある。
家、家にあらず、継ぐをもって家とす、
人、人にあらず、知るをもって人とす。
と述べた世阿弥の、最後に伝えたのが“初心忘れるべからず”!!!!
もう、ひれ伏すな。
追伸
いつも佐渡に行くと思うんだけど、
順徳天皇御陵とか、世阿弥や佐渡の能に関する資料館なんかも見たいなぁと思う。
思いながら、カニを食べ、潜り、帰ってくる。
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