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2020年8月20日 (木)

鳥肌が三回も、、

鳥肌が三回も、、、

 

感動する書、為になる書、実用的な書などなど。

読書にはいろいろな効用があるけど、

鳥肌が三度もたつことはなかなか無い。

 

 

9月に行く島旅は佐渡島。(の予定だけど、、)

佐渡と言えば金山、そして流刑の島。

順徳天皇、世阿弥が流されたのが佐渡。

高貴な方々と島の人との交流があったからか、

どことなく佐渡には雅なよそおいがある。気がする、、

 

その佐渡島に流刑された世阿弥のことを調べてたら、

なんと、島に流されたのは72歳の時!

いろんな意味ですごいね。

72のお爺ちゃんを島流しにしようと思った室町将軍も、

何らかの影響(それも大きなだろう)を幕府上層部に与えていた世阿弥も、

謎が多い。。。

 

 

そんな世阿弥の書いた秘伝書、風姿花伝と花鏡を再読したところ、三度鳥肌が立った。

ちなみに600年前のこの書は、能の観世家、今春家にのみ伝わる庭訓。

風姿花伝は世阿弥が30歳後半からの執筆で、50代に第七までを書き上げた。

これは、父の観阿弥の教えを家に残すため記した、と書いてある。

『風姿花伝の年来稽古(第一)から、別紙口伝(第七)までは、

我が道を花にたとえ論じた秘伝。

亡き父の芸に関する様々な教えを書き記したものである。

対して花鏡は、自分が40過ぎから老年に至るまでの間、

芸道に関することを一続きに書き留め、

奥義を後のために残そうとするものである。』

 

 

花鏡の完成は世阿弥60過ぎのこと。

その“奥の段”の最後に、

『当座に、万能一徳の一句あり。

初心忘れるべからず』とある。

 

家、家にあらず、継ぐをもって家とす、

人、人にあらず、知るをもって人とす。

と述べた世阿弥の、最後に伝えたのが“初心忘れるべからず”!!!!

 

 

もう、ひれ伏すな。

 

 

追伸

いつも佐渡に行くと思うんだけど、

順徳天皇御陵とか、世阿弥や佐渡の能に関する資料館なんかも見たいなぁと思う。

思いながら、カニを食べ、潜り、帰ってくる。

 

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佐渡の五重の塔

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