« NEW要約版 | トップページ | またまた新〇〇〇 »

2020年5月29日 (金)

新○○

Img_20200529_053258
狭山茶

 

新茶の季節。
住んでいる埼玉県入間市は茶所。
志村けんの東村山音頭にも歌われた、
“狭山茶どころ、情けがあつい~♪”だ。
新茶、新蕎麦、新米、、、どれも香りがいいね。
日本人のこの初物の気持ちってのは、世界に目を向けるとどうなんだろう?
外国でもこんな習慣、嗜好はあるんだろうか?

 

元々は四季のある列島においての、季節を代表する魚や野菜を待ちこがれたもので、
その筆頭が江戸っ子の初物好き。
初物を食べると75日長生きする、などの縁起と相まって、
“目に青葉 山ほととぎす 初がつお”は俳句が分からない自分でも知ってるほど有名。
黒潮に乗って北上してくる鰹を、伊豆沖で一本釣りした物は、
その初物に江戸っ子が熱狂。
値段高騰が止まらず、幕府が初物の高値を抑制しようと禁止令を出すほど。
江戸っ子の“粋”の美学は、やせ我慢と人情にあるので、
こうなると、いくら高くなっても、何が何でも縁起のいい初物。
高値であればあるほど、やる気が起き、
初物以外はその旬をすぎた物は1年口に入れないほどの者もいたとか。
ちなみに1本1分~三両ほどの記録もある。
かけそば一杯が16文からすると、だいたい3万~30万円位の相場!!

 

この初物好きだけど、もちろん鰹だけじゃない。
ナス、キュウリ、キノコ、、、
とにかく季節を象徴する食べ物はなんとしても食べたいということ。
ここで思うのが、季節感。
いまじゃ年中食べれる物がほとんどだが、
冷蔵技術がなく、輸送技術の未熟な当時は、
旬をいただくことは、『また今年も一年息災に』に繋がったんだと思う。
値段高騰は(女房 質に入れても、)いかがなものかと思うけど、
季節感、健康への感謝はやはり日本人の美学。
初物、旬物は積極的にいただきたい。

 

自分が真っ先に思いつく初物は、蕎麦。
秋の新蕎麦は香りがたつので、わざと夏の時期を少し我慢して、
新蕎麦に備えようと思うほど楽しみ。
ところがところが、近年は栽培法がいろいろあり、
夏新蕎麦もあるどころか、春新蕎麦もあるんだとか、
なんだかちょっとだけガッカリしたよ。

 

追伸
新茶はいい香りだった。

 

« NEW要約版 | トップページ | またまた新〇〇〇 »

お店にて」カテゴリの記事