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2020年4月11日 (土)

どの位置が正しいのか?

セーフセカンド(オクト)の位置はどこ?

 

不思議なもので『これに決まり!』とダイビング界で決まった物はありません。
つまり結論では右でも左でも、どこでも良いことになる。
でも、それじゃ何のためにこの話をするのよって事になるので、
おおよそ『これがベストでは』と言う物をその理由を添えてお話ししようと思う。

 

まず、決まっていないとは言っても、
常識的に、これは守られていないと機能しないって事柄はある。
それは正しく機能し、目をつむっていても見つけられる位置であること。
肝心要のいざ鎌倉って時に使えなくちゃ意味がない。
だから正しく作動するセカンド(マウスピースついてるとこ)であり、
かつすぐにパッと使えるものだね。
ではこの基本をふまえた上で、自分の考えを申します(実際に使っている)。
【メインはロングホースを通常は自分がくわえ、
セーフはバンジーネックレスで顎の下あたりにホールドしておく。】

 

自分の場合、通常は1m~1.5mのホースを右脇の下を通るようにしてくわえてます。
そして、セーフは60cm~ほどのショートホースを右肩から。
この様式のメリットは、
 ①体からホースがはみ出さない。
 ②自分のバックアップとしてもすぐに使える。
 ③バディに渡すときも、正しく作動しているものをすぐ渡せる。
 ④バディに渡すときに最低限の長さが確保される。

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ロングホースをメインに

 

 

では細かく見ていこう。

①体からはみ出さない
すっごいホースがはみ出している人をたまに見かける。
それとか、セーフセカンドやゲージをブランブランさせてる人。
あれの良いことは一つもないよ。
陸では器材に良くないし、
海では珊瑚や海藻をはじめ生物に良くない。
画像を見てもらうと、はみ出していないことが分かるかな。
・1mのホースの場合は脇の下からくわえる。(下画像)
(セカンドの付け根に自在に動くジョイントがあるのが特徴)
・1.5mなら脇を通り左首から後ろ→右とくわえる。(上画像)
どちらも体からはみ出してないよね。
・参考までにもっとも一般的な70cmのメインホースを右肩越しにくわえるとこんな。
・1mのセーフセカンドを左にホールドしてるとこんな感じだね。

 

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コチラは1mをアンダーアーム

 

 

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通常の75cmホースを肩からだと
身体からはみ出している

 

 

②自分のバックアップ
あなたはセーフセカンド使ったことがある?
もし1回も使ったことがないなら、

バディの為だけにぷらんぷらん付けてるのって、
なんかどうなの?って感じじゃないかい。
でも自分可愛さのためにも必要だとしたら?
わたしゃ自らのバックアップとしても考え、常日頃使ってる。
なんだったら1ダイブの間、ずっと使うことがあるほど。

メインのセカンドステージのトラブるっていくつかあるんだけど、
メインホースや内部スプリングと言った、決定的な故障以外にも、
マススピースの破れや外れ、排気弁への異物の挟み込み、
これらだけでも水が進入し、正しく呼吸が出来なくなってしまう。
そんなときも、すぐに顎の下にあるセーフなら、
目をつむっても、パッと使えるわけだ。
またそう言うケースを想定して、積極的に使っておくことは、
トレーニング面だけでなく、器材においてもなんだよね。
つまり作動させておくことにより、塩噛みがおきないわけだね。
さらに、すぐに顎の下にあるメリットはもう一つ。
フローを起こしても目の前に泡が上がるためすぐに確認できる。

 

③バディに渡すとき
例えばエアーの無い、或いは少ないバディと空気を共有するときを考えてみる。
あなたがあげる方だとして、
視界にないセーフを見つけるのに手間取って、
さらには、今の今まで使ってないわけだよね。
それを何とか見つけて、とんまな私に渡したとする。
するとやっとこ安心とばかりに、わたしゃガバっと吸い込む。
そしたらなんと、砂が口の中にガバっと、、、
これあり得るでしょ?
緊急時に、さらに追い打ちをかけるこの出来事、、
こりゃパニックになるなっていっても無理だね。
その点、次のシナリオならどうかな。
あなたは今まで吸っていたロングホースのメインをはずし、
すぐ顎の下のセーフを自分でくわえる。
とほぼ同時にそのメインホースのセカンドをバディに差し出す。

 

④最低限の十分な長さ
上の③のシナリオの続きね。
バディにエアーを与えたとする。
ハイ!すぐ浮上となると思うけど、
どうだろうね、エアーがほぼ無いならこりゃ選択肢はないけど、
バディはエアーは少ないが、0ではないとする。
さらには、出来れば安全な浮上ポイントまでは移動したいなら、
だったらバディと並んで、移動できるだけのホースの長さが必要ってことになる。
このためにも、バディに渡すセカンドのホースの長さは重要だ。
90cm~100cmだと、長いように思えて体が邪魔をして結構大変。
でも先ほどの付け根のジョイントがあれば、バディがあなたの右でも左でも対処できる。
ただし、やはりホースの長さには限界があるので注意が必要だ。
この点をふまえ、最近では自分は1.5mのロングホースにしている。
この長さだと、空気共用するときに余裕があるのと、
自分がロングホース付きをくわえている時も邪魔にならないから。
(脇下を通り、左首から後ろを通って右にくわえる)
驚くほど邪魔にならない!

 

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ジョイント部分

 

以上の理由を持って【メインはロングホース側を通常は自分がくわえ、
セーフはバンジーネックレスで顎の下あたりにホールドしておく。】となる。
ただし、こればっかりはトレーニングでシミュレーションを繰り返すしかない。
練習でやった事もないことが出来るわけもないし、
そもそも具合がいいかどうかも分からないね。
1回練習したくらいでは、どうにもこうにも。。。
だから、まずは今自分が付けているスタイルでトレーニングしてみて、
それから違うホース出しや、長さも試してみると良いと思う。

次回の海洋の時に事前にご相談してもらえれば、
色々とトレーニングできます。
まずは安定した海底で実施し、その後中性浮力とりながらねとかね。
また、今あなたが付けているホース出しと異なる長さなども試せるよう、
色々レンタルのホースも用意するつもり。
落ち着いたら、まずはお店で試してみるだけでも楽しいよ。

 

なんせ今、時間がいっぱいあるものだから、色々書いてみた。。。

 

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やっぱこのスタイルだと全然はみ出さない

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