漁師の家の子あるある
漁師の家あるある
おいしい魚が実家の金沢からよく送られてくるのは、
自分の父が漁師をやっていたから。
父はもう亡くなったけど、母はまだ市場で働いたりしてるので、
それで旬な魚を送ってくれる。
干物等に加工してない鮮魚は、だいたい自分が適当に調理する。
見よう見まねの素人捌きに、素人調理。
それでもお裾分けしたお客さんが、『美味しいねぇ』なんて言ってくれる。
その理由は簡単で、
ズバリ“魚が旨いから”。
これに尽きる。
そう、もうどう造っても旨い訳、
誰がやっても旨いわけ。
たま~に検索サイトなんかで調理法をのぞくと、
『鯖は臭みを消すために、、』
『イワシの酢〆では、、これが臭みの元となり、、』
臭いって何??ってことだ。
キトキトの旬の鮮魚、しかも現代の保冷輸送では、
金沢からこっちに着いてからでも目一杯新鮮。
その辺のスーパーより鮮度がいいと思う。
そう言う魚を使ってやる調理は、めっちゃ簡単。
臭いって何?って事だから、そのような技術がいらないのよ。
漁師の家庭あるあるだけど、
実家の姉が、よく小馬鹿にしてたのが、
『みんな、あんなナレた刺身をおいしいって、、』
『あんなにクドい(濃い)煮魚の、何処に魚の味がわかる?』
まさに同じ事を自分もよく思ったし、
熱海の漁師とも、全く同じ話をしたね。
あと、こっちのスーパー(漁師町以外の)で、
「煮魚用」「フライ用」と書いて売ってるよね。
これも漁師の家あるあるだけど、
そんな物は無い。
この販売方法や消費者の意図は、
おそらく、刺身→酢〆→加熱用と準々の時間経過してくるんではないかと。
でもねあなたもちょっと考えてみて、
毎日毎日親父が魚を穫ってくるとしたら、こんなことする?
毎日活きのいいのが手にはいるんだから、
「これは生ではちょっと無理だからフライに」と言う物が存在しない。
活きのいいのを煮魚に、鮮度抜群を酢〆に、キトキトをフライに。
つまり時間経過でなく、好みで調理が変わるだけね。
で、この子供の頃からの習慣と、味覚の記憶は恐ろしいもので、
大人になり、漁師町を出てもこの呪縛からは逃れられない。
鹿児島で漁師の息子に聞いたときも、
熱海で漁師の息子に聞いたときも、
同じ感想だった漁師の家の子あるある。
お造りは結構おいしい物が何処でも食べれる。
ところが、プリップリの烏賊フライや、
みずみずしい(まさにその通りに)イワシのフライとかはめったに(ほとんど)出てこない。
あなたもちょっと料理人になったつもりで考えて見て、
ここに素晴らしい鮮度のイワシが有り、仕入れたと。
無尽蔵には仕入れできない。販売価格も考慮し、40人分位を想像し仕入れた。
お店のPOPも考えてみよう。
「金沢港直送!朝穫れお造り」→800円
で、半分の二十人分は出たんだけど、残ったのどうしよう?
捨てる?いやいや、
まかない?いやいや、銀座の高級店じゃないのは値付けでわかるでしょ。
次の日も出すよ。
フライにするでしょ。梅干し入れて煮るでしょ。
昆布〆するでしょ。
ね、だから何処にいっても出てこないのがわかる?
キトキトの一番いい鮮度の魚でつくる、フライとか煮魚とか。
“この漁師の家あるある”を是非あなたにも体験してもらいたい。
手始めに、ぷりっぷりの烏賊リング(もう口からはじけるくらいの)、
ぷりぷりの烏賊煮(ゴロも一緒に)を食べたら不幸になる。
金沢では梅雨時、“一雨ごとにイカが大きくなる”といいます。
5月後半~6月の緊急企画かな?
烏賊祭り開催ぃぃぃぃーー!!!
あなたも、ぷりっっっぷりの烏賊リング、食べてみたくない?
追伸
一昔前、金沢では『烏賊はなんぼ穫っても無くならん』と漁師がいってたが、
もちろん今はそんなこと無く貴重品。
北海道、東北のサンマもそうです。
あの烏賊食べれなくなったら、夢に出てくるかも。
あれ?俺あんま食べちゃダメなんだった。。。
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