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2020年3月12日 (木)

あっちらを立てれば、こちらが立たず

この世はトレードオフ

 

 

なんか難しそうに聞こえるけど、言いたいことを平たく言えば、

『あっち立てればこっち立たず』とか、

『短所と長所は表裏一体』、『完全無欠な物はない』等が当てはまるかな。

世の全てのことにコレは該当すると思ってるし、実際それは真実。

あなたもこの事を意識するだけで、

ネットで騙されて変な物を買ったりしなくなるし、

物を選別する時や、いや、それどころか進路選択にも役に立つと思う。

 

強く意識するようになったのは、進化生物学者ドーキンス先生の本を読んでからだ。

簡単な例で言うと、

『チーターはどこまででも速くは進化することはできない』という、

当たり前っちゃー当たり前の理論。チーターはとにかく速く走れることで、

サバンナで一定のポジションを占めてはいるんだけれど、

そのためにはかなり多くのことを犠牲にしないといけない。

頭が大きければ走るのに邪魔になる。

だから顎も小さく、虎などに比べ脆弱すぎる牙しか持たない。

(シトメた獲物をハイエナに横取りされるのはいつも)

走るために特化した足の筋肉は、

ライオンの様に立ち向かってくる大型草食獣に、

猫パンチしたり、しっかり腕力を使って抱え込む事もできない。

いろいろ捨てて、ここまで速く走ることに専念したチーターも、

わずかな時間(数十秒)全力疾走するに限られる。

走るだけでなく、一般的な生活もしなければいけないしね。

もし、あまりにもそれだけに専念すると、

きっとその為だけの巨大な心臓が出来上がり、

走っているときは素晴らしいポンプ作用を生むが、

もはや制止できないほどの心臓の強力な筋肉と血管になるやましれない。

まさに『あっち立てればこっち立たず』。

しかもこのチーターの理論は、チーターだけで完結するのでなく、

周りの全ての動物との関係性で決まってくる。

レイヨウが今より遅すぎれば、

他のことを犠牲にしてまで、チーターは速く走れる様に進化する必要がない。

 

 

動物の進化についていえることは、人間を始め全ての生物にとって当てはまること。

そしてこの世の現象全てに関わるといってもいい。

例えばあなたはこんな経験ないかな?

時計売場で見かけた、ウットリするほど素敵なウォッチ。

派手すぎないエレガントさ、

シンプルな中にも時計職人の技術が詰まっていて、

カジュアルどころか、フォーマルでも十分見劣りしない。

『探し求めていたのはきっとコレだわ!』

全てが自分好みにマッチしたそのウォッチ。

だけれどただ一つ、

プライスカードの“0”が一つ多い事をのぞけば、、

 

 

どれがメリットで、それによるデメリットは何か?

あっちを立てたことで、こちらが立たなくなることは何か?

この世に完全無欠は無い。

必ずトレードオフの関係があることを考えれれば、

あなたが良い男を見つけるときも、きっと役に立つ。

『いいこと、妥協が大事なのよ』

『いや、待って。この程度なら、この先私の前にまた現れるかも、、』

 

 

 

追伸1

ある機能を優先すると、他がおざなりになるのは致し方ない。

とは言え、コレを超越できることがある。

短所すら惚れられればいいんだよね。

我が子の『ちょっとブッサイくで、おっちょこちょいがかわいい』現象。

 

 

追伸2

リゾートホテルに泊まり、

快適なシャワーに優雅な食事付きのプランと比較すると、

この島旅は最悪最低だ。

だって無人島のテントで宿泊するんだから。

シャワーなんて出る訳ないし、

食事だってみんなで準備しないと食べられない!

なんて最悪な島旅なんだ!

でもトレードオフはここでも生きている。

楽しい楽しい無人島BBQ。

汗を流すには気持ち良すぎてお釣りがくる、天然の滝シャワー。

タープの下で仰ぎ見る、あの星々。

どこまでも見渡せ、驚くほど濃い魚影の海中世界は、

しかもいつも貸切だから。

 

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8月“南九州無人島ダイブサファリ” 8/28~30 

 

 

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透き通る海はどこも貸し切り

 

 

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昨年の南九州無人島ダイブサファリの様子はコチラ

 

 

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