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2020年2月 6日 (木)

漁師?学者?

漁師? 学者? ダイバー?

 

いや~尊敬に値する。

自分には絶対にできないから。

熱海にいるkuniさんって人。

今は漁師の手伝いをしているけど、

ダイバーで、熱海水中遺跡の調査をする。

水中調査の結果を図面や海底マップにあげるんだけど、

その内容を改訂する度に、

『また、微調整したから、ハイこれ』

と言ってA3サイズにマップをパウチして渡してくれる。

確か前回更新したのが、昨年の9月だったかと思うから、

今度のは2020年1月20日改訂とあるから4ヶ月。

 

すごい!自分にはマネできない。

だいたい1枚出来上がったら満足しちゃうもん。

更新しようなんて思いもしない。

一口に水中マップと言っても色々。

ちゃちゃっと手書きしたものから、カラーグラフィックな物までね。

で、Kuniさんの渡してくれるマップは、それらのものと比べて一桁違う出来。

でも、どんなマップでも言えることは、

ほぼ更新された最新版なんてものは、見たことがないってこと。

それほど正確(Kuniさんのは正確かつ綿密)な水中マップを作るのは骨が折れる作業。

だから1回作ると、ほぼそれをず~と継続して使い続けることがほとんど。

 

『水中の地形なんてそんなに変わらないでしょ』とあなたは思ったかな?

たしかしそれも言える。

でも全く変わらないわけではないんだよね。

台風などにより、とんでもない大きな岩が動いてなくなったり、崩壊したり、

また『何でこんなとこに岩が、、やってきた?』ってこともある。

そして何より、海底の様子を本当に正確に把握することはほぼ不可能に近いから。

だから、知っているようで、わかっていない、

わかっているようで、自分の感覚は間違っている。

こんな事がショッチュウだ。

『あれ?北かと思ったら、北東側だ』とかね。

それに、これ水中ガイドあるあるだけど、

マップを使って説明しているときに、

『この根は絵よりも、もう少し南に張り出してますね、、』とか、

『ここの珊瑚は2年前の台風でなくなって、、』や

『12mって書いてあるけど、15くらいかな・』

なんて事がもうほとんど。

自分で書いた水中マップであっても!

 

 

ところで、熱海の海底には沈没船が横たわる。

水深30mほどの砂地と岩盤の境界に、全長100mを越える船が沈んでる。

昭和61年に沈没した船は、船名:旭16号。

30年以上経つ船体はソフトコーラでおおわれ、

魚の絶好の住処となっててダイバーに大人気。

この沈船も、毎年の台風の影響を受け少しずつ倒壊してきた。

先日 Kuniさんから渡されたマップには、その倒壊箇所もちゃんと記入されてる。

いやはや、すばらしい。

 

 

 

追記

まだ熱海の沈没船に潜ったことがないとか、

ずいぶん前に、、、なんて事だったら是非早めに潜るとイイよ。

今年大きな台風が来たら、、、、

透明度のイイ今なら、全体を見渡せてオススメだ。

 

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