漁師?学者?
漁師? 学者? ダイバー?
いや~尊敬に値する。
自分には絶対にできないから。
熱海にいるkuniさんって人。
今は漁師の手伝いをしているけど、
ダイバーで、熱海水中遺跡の調査をする。
水中調査の結果を図面や海底マップにあげるんだけど、
その内容を改訂する度に、
『また、微調整したから、ハイこれ』
と言ってA3サイズにマップをパウチして渡してくれる。
確か前回更新したのが、昨年の9月だったかと思うから、
今度のは2020年1月20日改訂とあるから4ヶ月。
すごい!自分にはマネできない。
だいたい1枚出来上がったら満足しちゃうもん。
更新しようなんて思いもしない。
一口に水中マップと言っても色々。
ちゃちゃっと手書きしたものから、カラーグラフィックな物までね。
で、Kuniさんの渡してくれるマップは、それらのものと比べて一桁違う出来。
でも、どんなマップでも言えることは、
ほぼ更新された最新版なんてものは、見たことがないってこと。
それほど正確(Kuniさんのは正確かつ綿密)な水中マップを作るのは骨が折れる作業。
だから1回作ると、ほぼそれをず~と継続して使い続けることがほとんど。
『水中の地形なんてそんなに変わらないでしょ』とあなたは思ったかな?
たしかしそれも言える。
でも全く変わらないわけではないんだよね。
台風などにより、とんでもない大きな岩が動いてなくなったり、崩壊したり、
また『何でこんなとこに岩が、、やってきた?』ってこともある。
そして何より、海底の様子を本当に正確に把握することはほぼ不可能に近いから。
だから、知っているようで、わかっていない、
わかっているようで、自分の感覚は間違っている。
こんな事がショッチュウだ。
『あれ?北かと思ったら、北東側だ』とかね。
それに、これ水中ガイドあるあるだけど、
マップを使って説明しているときに、
『この根は絵よりも、もう少し南に張り出してますね、、』とか、
『ここの珊瑚は2年前の台風でなくなって、、』や
『12mって書いてあるけど、15くらいかな・』
なんて事がもうほとんど。
自分で書いた水中マップであっても!
ところで、熱海の海底には沈没船が横たわる。
水深30mほどの砂地と岩盤の境界に、全長100mを越える船が沈んでる。
昭和61年に沈没した船は、船名:旭16号。
30年以上経つ船体はソフトコーラでおおわれ、
魚の絶好の住処となっててダイバーに大人気。
この沈船も、毎年の台風の影響を受け少しずつ倒壊してきた。
先日 Kuniさんから渡されたマップには、その倒壊箇所もちゃんと記入されてる。
いやはや、すばらしい。
追記
まだ熱海の沈没船に潜ったことがないとか、
ずいぶん前に、、、なんて事だったら是非早めに潜るとイイよ。
今年大きな台風が来たら、、、、
透明度のイイ今なら、全体を見渡せてオススメだ。