八丈島から帰ってきて二時限目は、理科解剖。
八丈島から帰ってきて二時限目は、理科解剖。
小生、魚をさばくことが多い。
実際自分でも好きかもしんないね。
で、その理由なんだけど、
決して料理人でないわけで、
だから、包丁の切り口とか、さくの取り方とか、
そのようなことがおもしろいわけではない。
魚をさばくと、こう思う、
『なんて不思議なつくりなんだ』『なんてうまくできてるんだ』と。
つまり生物学的進化上の神秘を、
まな板の上で感じられるところが好きなんだよね。
だから、切り身は全く興味なし。
どんな極上品、大間の最高級クロマグロの赤身であっても、
切り身も、さくもブロックも、それは品物。
たのむ!1本捌かせてって感じ。
例えばカツオ知ってるよね。
あいつ、他の魚と違うオロしかたするんだよね。
理由は胴体がまん丸だからなのと、鱗が変わってるから。
普通の魚っていうか、まず鱗とるでしょ、
カツオはああいう魚鱗はほぼない。
そのかわり、頭の側に実によくできた鱗?がある。
その部分の皮だけ、とんでもなく堅いんだ。
理由は早く泳ぐためか、早く泳ぐから。
あいつ等多分時速50キロとか、80キロとか出るんだと思う。
海の中だよ、水は空気の800倍の密度だから、
その抵抗たるやすさまじいわけね。
だから頭側が、ごっちごちに堅い。
ね、すばらしい!
でね、背鰭とかもっとスゴいのよ。
胴体に格納スペースがあって、きれ~いに収まる。
コレも早く泳ぐため!
さらにさらに、背鰭から尾鰭(三日月型しっぽ)にかけて、
上下に小さい鉤みたいなのが6~10個並んでるの分かるかな?
あれね、俺もまじまじ見たとき感動したけど、
右左と一個ずつ角度変えてあるんだよ。
どんだけ精巧な作りなんだよ。
これらが全部、進化の過程で偶然の積み重ねによりできあがった事になる。
いや~すばらしい。魚捌くのって。
と興奮気味に話してしまったけど、
八丈島でも、もらったトビを捌いているとき、
しげしげと解剖する時間はないのに、
『何でこいつの腹にはこんな骨があるんだ!』とか、
羽の構造をみて、
『そのうちトビくんは滑空するだけでなく、羽ばたくように進化したりして、、』
などと考える。
そしてその美しい羽を広げ、スタッフに見せ、
『ねぇねぇ、これ、お客さんに見せたら喜ばない?』
と言っては見たが、そんなものに萌えるのは自分だけかも。
ま、でも一番好きなのは、旨い魚を食べることなんだけどね。
金沢の鰤もそろそろ美味しくなってきたかな。。。
そうそう、鰤の頭もね、、、、
追伸
今週末はいよいよ奄美大島。
気温24度、水温25度だそうだ。
おじいちゃんグループの仲間に入れてもらいました。一番若いわたし。
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