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2019年10月10日 (木)

あなたはずいぶん長い島旅をしたものだ

伊豆半島は、800kmを越える南の海からやってきたんだね。
毎週のように出かける伊豆半島。
3泊、4泊の島旅と違ってココは日帰りで行ける。
実際多くの人々がこの半島に魅せられ、旅をしてきたことと思う。
でもその伊豆半島自身が旅人だと言うことを知ってた?


南海で誕生した海底火山は、噴火を繰り返しながら、
(その途中でできたのが伊豆小笠原の島々)
800kmを超える道のりを2000万年の長きに渡り旅をしてきた。
そして本州と出会い、現在の伊豆半島となる。
変化に富んだ海底地形や、豊かな温泉も頷けるってものだ。


日本列島が地震が多く、温泉が豊富で変化に富んだ地形をしていることはあなたも知ってるよね。
この恩恵を受け、生活し島旅を楽しめてるんだ。
ここであなたに質問だ。
『なんで日本には豊かな温泉が多く、なんで地震が多いの?』
と聴かれ答えることができるかな?
日本列島は、伊豆小笠原火山列と本州を形作る火山列、
そして薩摩から台湾に至る琉球列に、北海道の千島列で構成されてる。
まさに火山列島なわけだね。

 

 

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口永良部島の頂

 


薩摩硫黄島や口永良部島に行けば、その荒々しい景観を目の当たりにできる。
硫黄を吐き出す山頂は、船の上からでも楽に確認できるし、
鼻孔を膨らませるまでもなく、硫黄の香りが漂ってくる。
三宅島や鳥島などの豆南諸島の島旅でも、同じようにこのジオワールドを目の当たりにする。
幸運なことに、この火山列での水中景観を楽しむ島旅が出来ていることは本当に素晴らしい。
そしてその島々は、我々の目では決してわからないけれど、
今もなお旅を続ける途中であるんだ。


最後に残るは千島列島。
自分が現役の間に是非とも行きたい島旅といったら、歯舞、色丹、択捉、国後。
この北方の火山王国は、言うまでもなく温泉王国だ。
そして、言うまでもなく、素晴らしい自然と、すっげー海中生物や驚きの海中景観に違いない。
いや、絶対だ。
そして、比べられないくらい魚には脂がのり、温泉も比類無き気持ちよさに違いない。
ああ考えただけでも、夢想するだけでも良い島旅だ。
もし自由に訪れることが出来るようになっても、
大型リゾートホテルは作らないでおくれ。
自然の畏怖を忘れてしまうから。

 

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追伸
来週はいよいよ、秘境草垣群島だ。

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