“たちがみ”って知ってる?
“たちがみ”って知ってる?
鹿児島の離島では、○○立神、立神(たちがみ)、という岩が実にたくさんある。
それは大隅諸島の島々から、奄美に至るまで必ずと言っていいほどあるんだよね。
どれも、島から少し離れたところに孤立するように立つ岩のことで、
漁師が目印にしたり、安全の祈願や信仰心の対象となって来た。
今回の遠征でも、
黒島では南の立神、東の立神、硫黄島で西の立神、
竹島はコモリの立神、エーメ立神などなど。
口永良部島にも女立神、男立神があり、
トカラ列島の島にも必ずといって良いほどある。
ちょうどそんな立神の話を前畑船長としていると、
『臥蛇島の立神は潜ったことある?あそこの立神が一番かっこ良いですよ。』
とそんな話になった。
確かに臥蛇の木場立神(こばたちがみ)は、立神界のボスキャラかもしんない。
高さ百数十メートルあるその勇姿は、誰が見ても威厳を感じ、
また恐れを抱かずにはいられないもん。
ここで、なかなかナイスなことを思いつく。
各島々の、立神を潜る島巡りってのはどうだろうね?
達成できたら、なんか凄い良いことが舞い込んできそうだ。
例えばこんな感じ。
初日、まずは枕崎火の神公園の立神を出発。
ここは枕崎港をでると必ず目にするシンボル。
ちなみにここだけなぜか“たてがみ”と読むようだ。
昼に硫黄島の立神を潜ってから、口永良部島に移動。
その日は口永良部島の丘の上の小さな宿に。
二日目、口永良部島の女立神、東の立神に潜水。
その後ニヨン礁を経由し、トカラ口之島へ。
3日目はいよいよボスキャラの臥蛇島の立神を拝み、
中之島の温泉で休憩後、屋久島へ。
屋久島では首折れサバに舌鼓し、愛子(焼酎)で乾杯。
4日目は北上。黒島の南立神を西立神と攻め、枕崎立神へと戻る。
とまぁこんなマニアックな立神コースだ。
移動も含めると行程は5日間。
来年はもう、この島旅の入る隙間がないから、再来年2021年かな。
再来年と言えば、久々に徳之島の希望があった。
徳之島っていったら、25年位前は年間8回位は行ってたと思う。
なんせ年間300名を引率したくらいで、
当時のJASのチケット販売のお偉いさんが挨拶にきたくらいだ。
もっぱら島からのんびりビーチエントリー主体だったけど、
年に一度、船をチャーターして、
トンバラやカケロマ島との間の与路島に遠征に行ったね。
素晴らしい珊瑚と素晴らしい透明度に感動し、
当時は『何でここ来ないの?』と率直に不思議に思ったものだ。
いい船、いい船長との出会いがあれば、
今でも直ぐに行きたいくらい魅力的な島。
温泉がないのがちょっと残念だけどね。
追伸
来月頭は秋の八丈島へ。
11月上旬は水温も高く、魚も多いから楽しみ。
しかも往路は久々の❝さるびあ丸❞。
復路は橘丸で、そりゃぁ新しい方がいいけど、
比べてみるのもいいかもね。