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2019年9月 8日 (日)

秘密基地と読書、そしてプリンの話。

秘密基地と読書、そしてプリンの話。

 

9月に入り、夏が終わったからといって暇になるわけではない。
それどころか、これからが島旅シーズンの本番で、
伊豆半島の日帰りも含め、連日忙しい。

 

ここ羽村市の、お店のある通りは、隣が美容室やスポーツ店で、
飲食店もそれなりにあるから、頻繁に歩行者通る場所。
冬になると、決まってお店の前を通る人は、
『こんな海から遠い場所で、しかも冬になにしているんだろう?』
と頭の中に???と疑問符がいっぱい。
実際面と向かって質問されたことも何度もある。
「冬も行くんですよ。」と答えても???は解消されないので、
そんなときは面倒だから、『秘密基地』と答えてる。
遠からずといった答えだし、いいんではないかなぁと。
外からこの店をみても、我ながら思う。
怪しく入りづらい、と。
でもそんな感じも含め、真剣に強がりとかでなく、
“おしゃれで誰もが入りやすいお店”よりも実は気に入ってる。
「勇気を奮って入ると、楽しいんだよ」ってね。
それに何人もの人に、
『勇気出して来てよかったですよ。(人生、ライフスタイル)変わりました。』と言われる。

 

 

話が少しそれたので、戻そう。
つまり、今の時期は、ありがたいことに忙しいと言いたかったんだ。
読書する間もないほどに。
といいたいが、それはウソ。
(だいたい、○○だから出来ない、とうのは原因を周りのせいにしているだけ)
どんなに時間がなくたって、面白ければ読む。
で、忙しくても、朝早く起きて、
いそいそと連日楽しみにしていた本を読みお終わったので。
ちょいっと読書感想を。

“ダーウィン 種の起源”

感動した。ただただ感動し、鳥肌が立った。
この世のあらゆる生物に対する愛が、各ページからにじみ出てる。
そして、仕事をなす根元は、
地道で単純な繰り返しをもいとわない(もしかしてそれすら楽しむ)、愛情なんだなぁと思った。
自分の考えが、実験を通し確信に満ち、それを世界に発表する。
そして次の世代に投げかける。
科学者(ダーウィンは博物学者と称している)として、
これほどすばらしい姿勢はないと思った。

【ダーウィンの理論】
自然選択(自然淘汰)による、変異を伴った世代継承。
一言で表すと、これがダーウィンの種の起源で証明したかったこと。
全ての生物は地質学的時間スケール(とんでもなく長い時間をかけて)の中で、
徐々に変異し、それが少しでも適応(有利な)した個体が自然選択され、次世代に継承される。
すなわち、変化(進化は進歩でない)し続けている。

 

種の起源の大筋がまとまったとき、
彼は友人の植物学者フッカーに手紙を書いた。
『一条の光が射してきました。まるで人殺しをしたと告白するようですが
種が不変でないとほぼ確信しています。
種がみごとに適応していく単純な方法を、私は発見したと思います。』
日本では幕末に当たる1844年のこと。
「この世は創造主である神が、現在の完璧な状態につくりたもうた」と言う考えが、
聖職者~教育者、市民、はては科学者に至るまでが、そう信じられていた時代だ。

 

 

あまりにもその偉業がすばらしく、本を読んでも感動しっぱなし。
そうなると、天の邪鬼の自分はなんか難癖付けたくなる。
ダーウィンは生涯ほぼ仕事をすることなく、研究に没頭できた。
自分の家柄がなかなか裕福だっただけでなく、
もらった嫁は、あのウェッジウッドの娘(いとこ)。
結婚するときのお祝い金が、両家からあてがわれ、
その総額がとんでもない金額。
これによりダーウィンは、生涯アルバイトすらする必要がなかったみたい。
チっ、いいとこのボンボンかよ。
やっぱ科学の発展で重要なのは、天才的で根気のある人材と、資金なんだね。

 

 

追記
種は普遍ではない。
あの石舟庵プリン
幻のぐり茶プリンにつづき、久々のスマッシュヒットではないかと思うのが、
おさつプリン
お芋の風味が、さらにプリンの舌触りを滑らかにきめ細かくしている。
期間限定、伊豆の日帰りの時にどうぞ。すばらしいから。
そうそう、まもなく和栗シューの時期でもあるね。

 

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和栗シュー

 

 

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さくらシュー
プリンは写真撮る間もなく食べてしまった

 

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