つかの間の・・・
冠島から戻り、今日と週末は伊豆半島へ日帰り。
そして、その後は無人島。
帰ってきてら今度はすぐに能登半島だ。
無人島は南九州だけど、それ以外の今年の夏の島旅は、
冠島、奥能登、佐渡島とどれも日本海。
中には3カ所とも参加してくださる方が居て、
『お、日本海グランドスラム。3連チャン!』みたいなね。
さて、つかの間の書籍話
〔ぼくの命は言葉とともにある〕再読
著者は3歳で右目、9歳で左目を失明。
14歳で右耳、18歳で左耳の聴力を失った、
全盲ろうにして世界初の大学教授、福島智さん。
もう衝撃を受けたね。
自分とはあまりにもその与えられた試練が違うから、
と言えばそれまでだけど、この人の前向きっぷりを読むと、
つくづく身にかかることも全てが“捉え方次第”と思う。
それと、思考の深堀がハンパない。
この本の中で、福島さんが影響を受けたり、感動した本がいくつか紹介されている。
中には『あ、それ昔読んだ』と言う本が結構あったにもかかわらず、
全く自分とは得る物が違う!
特に次に挙げる、「人生の方程式」ともいえる考えは、
思わずガッテンしたくなる。
ナチス強制収容所での体験を本にまとめた、ビクトール・E・フランクルの世界的名著「夜と霧」。
福島さんはフランクルの置かれた状況を、
『人間としての自由を束縛された、極限状態にくらべれば、
私の状況などなまぬるい』と感じたそうだ!
(繰り返すけど、福島さんは全盲ろう者。しかも徐々に光と音が消えていった、)
もっとも影響を受けたのが、そのフランクルの公式。
「絶望=苦悩-意味」
つまり絶望とは、意味なき苦悩である。
この公式はスゴい。
苦悩は絶望ではなく、意味があることを表している。
福島さんはこの公式をさらに発展させ、
「絶望=苦悩-意味」
↓
「意味=苦悩-絶望」
(絶望の反意語は希望)
↓
「意味=苦悩+希望」
『苦悩の中で希望を見いだすこと、そこに人生の意味があると思うのです。』
実は自分も「夜と霧」を読んだけど、
まったくこんなにスゴいことを、この本から読み解くことが出来なかった。
また、福島さんが第一級と称した小説、
〔アルジャーノンに花束を〕も読んでみた。
驚くほど響かなかった、、、、
改めて、本は何を読むかでなく、どう読むかなんだね。
追伸
今日の熱海は晴れて暑かった。
そろそろ、無人島の荷物をまとめるかな。
ちょうど狙ったように梅雨明けみたい。