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2019年7月18日 (木)

つかの間の・・・

 

Tg533806
冠島にいっぱいいたシロウミウシ

 

冠島から戻り、今日と週末は伊豆半島へ日帰り。
そして、その後は無人島。
帰ってきてら今度はすぐに能登半島だ。
無人島は南九州だけど、それ以外の今年の夏の島旅は、
冠島、奥能登、佐渡島とどれも日本海。
中には3カ所とも参加してくださる方が居て、
『お、日本海グランドスラム。3連チャン!』みたいなね。

 

さて、つかの間の書籍話
〔ぼくの命は言葉とともにある〕再読
著者は3歳で右目、9歳で左目を失明。
14歳で右耳、18歳で左耳の聴力を失った、
全盲ろうにして世界初の大学教授、福島智さん。
もう衝撃を受けたね。
自分とはあまりにもその与えられた試練が違うから、
と言えばそれまでだけど、この人の前向きっぷりを読むと、
つくづく身にかかることも全てが“捉え方次第”と思う。

 

それと、思考の深堀がハンパない。
この本の中で、福島さんが影響を受けたり、感動した本がいくつか紹介されている。
中には『あ、それ昔読んだ』と言う本が結構あったにもかかわらず、
全く自分とは得る物が違う!
特に次に挙げる、「人生の方程式」ともいえる考えは、
思わずガッテンしたくなる。

ナチス強制収容所での体験を本にまとめた、ビクトール・E・フランクルの世界的名著「夜と霧」。
福島さんはフランクルの置かれた状況を、
『人間としての自由を束縛された、極限状態にくらべれば、
私の状況などなまぬるい』と感じたそうだ!
(繰り返すけど、福島さんは全盲ろう者。しかも徐々に光と音が消えていった、)
もっとも影響を受けたのが、そのフランクルの公式。
 「絶望=苦悩-意味」
つまり絶望とは、意味なき苦悩である。
この公式はスゴい。
苦悩は絶望ではなく、意味があることを表している。
福島さんはこの公式をさらに発展させ、
 「絶望=苦悩-意味」
     ↓
 「意味=苦悩-絶望」
  (絶望の反意語は希望)
     ↓
 「意味=苦悩+希望」

 

『苦悩の中で希望を見いだすこと、そこに人生の意味があると思うのです。』

 

2019071819090000

 

実は自分も「夜と霧」を読んだけど、
まったくこんなにスゴいことを、この本から読み解くことが出来なかった。
また、福島さんが第一級と称した小説、
〔アルジャーノンに花束を〕も読んでみた。
驚くほど響かなかった、、、、
改めて、本は何を読むかでなく、どう読むかなんだね。

 

 

追伸
今日の熱海は晴れて暑かった。
そろそろ、無人島の荷物をまとめるかな。

ちょうど狙ったように梅雨明けみたい。

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