島での過ごし方
無人島から帰ってきて、こっちの夜の暑いこと暑いこと。
昨夜で東京は6日連続の熱帯夜なんだとか。
梅雨から一転の、猛暑のスタートとなった無人島ツアー。
暑さを心配していたけど、夜は爽やかだったなぁ。
海風が気持ちよくってね。Tシャツ短パンだけだと肌寒いほど。
自分は寝袋でなくタオルケット持って行ったんだけど、それをかけて丁度だったなぁ。
都会のヒートアイランド現象ってのはすごいね。
夜でも多くの車が行き交う都市。
排ガス、エアコン室外機、照明、看板光、コンクリート熱、、、、
これに対し、僕らの無人島は、
車なし、エアコンなし、照明なし、、そして山と海。
そりゃ涼しいわけだ。
たった2日間の無人島生活だけど、なんか色々考えさせられる。
島の夜は、船長差し入れの薩摩焼酎を飲み交わしながら話していたとき。
『以前カラオケセット持ってくる人たちが居て、歌いまくってた』と船長。
無人島での楽しみ方も人それぞれだろうね。
隣近所の目がないわけだから、
どんなに大騒ぎしたって迷惑にならない。
でもコレには同意しかねる。
せっかくの無人島、何もないことを楽しみたいもんだ。
来年はランタン消して、線香花火を楽しむのも一興か。
追記
夜中の1時半。ふと目が覚めると南東の空に月が上がってた。
月の回り以外は相変わらずの星空。
下弦の月だからそれほど明るいはずではないのに、
ここでは水面が照らされて、たゆたゆと揺れている。
ベースキャンプから離れ、海を眺めてから振り返ると、
自分たちを乗せてきた船が、まるで蛍光色かと思うほど青白く見える。月の反射で。
古来から日本人が月を愛したのも頷ける。
月さえあれば、闇夜も歩け、
うっすらと照らされた世界は、昼より美しい。
今度はあえて“朔”の日にも来てみたいとも思った。