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2019年3月20日 (水)

星空を見上げて何を思う

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無人島の星屑


星空を見上げて何を思う
「人は夜空を見上げるときに永遠を想う」
この文章が何の本であったのかは覚えていない。
でも、初めて読んだときから妙に気になるというか、 なるほどな~と思ったもの。
島旅で、いつも満天の星空を見上げるから、こう思うのではない。
むしろ島では、明日の天気が気になっているから、
こんなロマンチックな感情になったためしが無いというか、
それどころでは無いと言うのが実際のところ。
でも一度、南九州の無人島でキャンプをしていた時に、こんな経験がある。


それは、すばらしい魚影が島周りに残る、
そんな無人島でのダイビングのために、
みんなで荷物を持ち込んでキャンプをする企画。
5年ほど毎年続けて開催し、めちゃめちゃリピーターが多い島旅。
企画段階では、
“女こどもにゃ用はない!男ども集まれぃ、大人の夏休みだ無人島”
見たいな男女差別的こころの声で企画したのだけど、
女子も結構参加したね。 風呂は入れないけど、船で気持ちいい水浴びはできるし、
トイレも船に付いてる。 男はその辺でしちゃうし、、、


そんな無人島で、 ベースキャンプの深夜1時か2時頃、
ふと目を覚ますと、 天空一面が、喩えようもない星屑で埋め尽くされている。
まさに、宇宙と自分との境界がなくなったような、
そんな時空を超えた、ふわふわした感覚になったのを覚えている。
迷信も、神の存在もあまり信じない自分としては、
科学的にコレはどう言うことなのか?と思わずにはいられない。

その答えというか、ヒントが、少しだけわかった。
前にも何度か書いた、“エッジ”と言う本。
れは著名な科学者達に対しての質問で、
『あなたのお気に入りの、深淵で、エレガントで、美しい説明は何?』
これに答えた149人の美しいセオリーをまとめた本。
その中に、“われらは星屑”というタイトルの説明があって、
私たちの90%は星の残骸で出来ているのだそうだ。
人体中の原子の大部分は、大昔に燃え尽きた星たちの中で、
より小さな粒子が融合して出来たものだという。
無数の原子が凝集して惑星となり、
生命と言う名の不均衡が、それらの原子をかき集めて出来たのが人間。


難しいことは分からないけど、
この世の生き物(生命)は、全て同じもので出来ているという事と解釈できる。
これは言われて見れば、極めてあたりまえの事で、
この世にないもので生命が生まれるわけはなく、
また生命も、土も岩も鉱物も、この世にあるもので出来ていて、
原子の構造はみな同じなんだね。
自分の中のその中の、そのまた内の細胞核の、さらに中の原子たちが、
もしかしたら、満点の星の輝きに反応したのかもしれない。


“私たちはみな、星屑の寄せ集め。
星屑である私たちは、
夜空の他の星たちの輝きを目にすることが出きる。
何光年遠く離れていても、私たちは実は星たちときわめて近い存在。
見るものすべては星の中で生まれた。”


今年の夏は、またこの星空を見上げたいものだ。
2019年夏・南九州無人島ダイブサファリ
あなたも、そんな体験をしてみませんか?

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