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2019年3月 1日 (金)

アルミとスチールの続き

【アルミバックプレートとステンレスバックプレート】の続き。

BCとシリンダーを装置するときに使う、バックプレート。
画像の金属の部分がそうで、この材質にアルミとステンレスがある。
最近は超軽量樹脂製ってのもあるね。
自分はもっぱらステンレス製を使っていて、
圧倒的にアルミよりも気に入っている。
理由は、重いから。
ではなんで、重い方を気に入って使っているのか?

〜〜ここまでは先日のブログ〜〜

アルミとスチールの続き
アルミプレート


アルミとスチールの続き
ステンレスプレート

 

前回のブログで、ダイビングでは重い方がメリットが多いって話だった。
で、アルミバックプレートとステンレスバックプレートを比較したね。
アルミは約800グラム、ステンレスは約2400グラム、その差は三倍。
運ぶのも重いんだから、明らかにコレは短所。
でもね〜、ステンレスの方がいいんですよ〜。
・理由その1.重いのに軽い
・理由その2.バランスがいい
・理由その3.腐食しない

理由1)重いのに軽い
ステンレスバックプレート自体の重さのおかげで、
腰に巻くウエイトが、すげぇ軽くなる。
これは実際有り難いよね。
あなたもわかると思うけど、腰にいっぱいウエイト付けると、とてつもなく重く感じる。
だからなんだけど、結果としてステンレスの方が全体として軽く感じる。
また、体により近いところに重量があるので、その分重くもない。

理由2)バランスがいい
ウエイトはなるべく分散した方がいい。
一カ所に集中してしまうと、水中でそこだけが沈もうとしてしまい、
水平姿勢がとりにくくなる。すると、中性浮力にまで影響してくる。
その点ステンレスバックプレートなら、
それ自体がウエイトの役目をになっているので、
腰に集中しすぎるウエイトを分散でき、水平姿勢もとりやすい。

理由3)腐食しない
コーテイングのしてあるアルミも腐食しにくいはずなんだけど、
でもどうしても一カ所、腐食してくるところがある。
バックプレートとブラダー(空気のはいる袋)のスクリューで止める所。
このスクリューとアルミでは材質が違うため、
特にその接続部分が腐食してきてしまう。
最初は白い粉状の物がつく程度なのだけど、
そのままにしておくと、どんどんアルミが溶けてくる。
その点ステンレスは溶けることがないので、メンテナンスはほぼ水洗いだけ。
接点も全く腐食しないので、スクリューを取り外すときも楽だね。

アルミとスチールの続き
アルミの腐食

 

アルミとスチールの続き
ステンレスは腐食なし

以上のことから、
自分の場合、5mm以上の厚みのウエットスーツやドライスーツを着るときは、
重たいステンレスプレートの方が、『ぜんぜん楽』となる。

逆に、5mm以上の厚みのウエット又はドライスーツを着ない時期や場所とは?
つまり、薄い3mm以下のスーツで潜れる時。
伊豆ではほぼ無い。
国内の南方ならと思うけど、
たしかに小笠原や沖縄の夏ならそうだ。
でも春や冬はやっぱり無理。

世の中、軽量軽量と言われるけど。
ダイビングに関して言えば、必ずしもそうとも限らないんだね。
実際に、こんな商品が数多く販売されている。
 ・ドライスーツのブーツの中敷きで、ウエイトの代わりになる重い物。
 ・わざと重量を付けたフィン
 ・ウエイトベスト

あなたも『これ軽くていい!』と思ったら、
その分、ウエイトを多く付けないといけないかもしれないよ。

追伸1
あなたが、すでにアルミバックプレートを使っているなら、
試しにステンレスプレートも使ってみてみ。

追伸2
上手に快適に潜るためには、ウエイトの量と付け方はメチャメチャ大事。
ポイントは一ヶ所に集中させない。

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