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2019年2月 4日 (月)

冬の南方の島々

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日本の冬季、南の島々では地球最大の生物の一族が観察できる。
ケラマ諸島、奄美群島、小笠原諸島周辺で冬に観察される一族は座頭鯨。
この時期に暖かく穏やかな海域で繁殖、子育てを行い、
春には極地に移動し補食活動を行う。

先月のヨロン島でも現地のダイバーが、
『鯨の鳴き声が聞こえるかもしれませんよ』と話してた。
そのザトウクジラの代表的な特徴は、
全長の1/4以上にも及ぶその長い胸鰭と、歌を良くうたう事だ。

ザトウクジラは1966年には商業捕鯨が禁止されている。
個体数が激減したことがその理由だけど、
お陰で今は、その辺のアイドル観光大使まっつあおの活躍。
ブリーチングと呼ばれる大きなジャンプをすることでも知られ、
これらは船の上からでもよく観察でき、
アイドルコンサートのワイヤーアクションばりの派手さがある。 
・テールスラップ(しっぽで水面を打つ)
・ヘッドスラップ(頭で水面を打つ)
・スパイホップ(頭だけだし観察)
・ペックスラップ(胸ビレで水面を打つ)
ブリーチングは寄生虫を捕るためとか、
威嚇、コミュニケーションなど様々な理由があると言われる。
(聞いた事がないからわからない。あくまで推測)

歌を歌い、派手なジャンプを見せてくれる上に、
地球最大の生物であり、特に人間の船に襲いかかることもないわけで、
こうなると鯨が人気者なのも頷ける。

そういえば、つい最近日本がIWCを脱退したね。
捕鯨は絶対に反対と言う国、オーストラリアの人からすると、
『知的で社会性のある鯨は守られるべきであり、
この飽食の時代に鯨を食べるなんてとんでもない野蛮なことだ』
と言う事になるのだろう。
サピエンス全史やダイヤモンド博士の本を読んだあとだけに、
この声も何となく説得力が無く感じるのは自分だけだろうか?

そんなことを考えていたら、久々に冬の小笠原でもいって、
ザトウクジラの意見も聞いてみたくなったよ。
今年の年末〜来年の年始は10連休ぐらいになるそうだ。

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マグロ穴を前にポーズ。若!

 

追記
ピューリッツァー賞受賞の“銃・病原菌・鉄”の著者、
ジャレド・ダイアモンド博士の著書“第三のチンパンジー”がおもしろい。
人間とチンパンジーの遺伝子は98.6%も一緒なんだとか。
チンパンジー、ボノボ、そしてヒトと、
我々は第三のチンパンジー。
宇宙から科学者が来たら、間違いなく人間はチンパンジーに分類される。
この星の生物すべてに優越上下がないことを、
もう少し理解する必要があるみたい。

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