深く
昨夜の夕日は、平成最後の日没
今朝の朝日は、平成最後の初日の出
太陽は変わらず、日の出日の入りを繰り返す
雨の日も、曇りの日も
この世を演じきる
蟻はアリを演じ、花は花、鳥は鳥を演じる。
仏教詩人 坂本信民さんの詩
[鳥は飛ばねばならぬ]
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
怒涛の海を
飛びゆく鳥のように
混沌の世を
生きねばならぬ
鳥は本能的に
暗黒を突破すれば
光明の島に着くことを
知っている
そのように人も
一寸先は
闇ではなく
光であることを
知らねばならぬ
新しい年を迎えた日の朝
わたしに与えられた命題
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
演じきるのは、その長さでなく、深さ
あの人も朝日を浴びたことだろう。