無題
レイチェル・カールスン
〔われらをめぐる海〕より
“島はつねに人の心を魅了する。
それはたぶん、陸上動物である人間が、
広漠として、圧倒的な海の広がりのなかに、
たとえしばらくでも、大地が顔を出すのを歓迎するから”
大陸から遙か離れた洋上に突如現れる島は、
火山の活動により生まれた島々。
数百〜数千メートルの深海から、噴火による堆積が次々に膨れ上がる。
凄まじい圧力を受けながらそれはつづき、
やがて大海の荒波を引き裂く。
そして次の噴火により、再び水面下に戻るか、
激しいうねりに耐えられないか、そのどちらかのようだ。
生まれたものは、必ず沈む
彼も、我も、生まれそして沈む
その長さはそれぞれで、自分ではどうすることもできない。
だからこそ、深く、深く、ふかく、、、