それでも、、、
昨日、昔から良く知った船長に会いに行った。
自分がこの仕事始めた頃からだから、
かれこれ30年以上お世話になっていることになる。
二人で良く、
『昔さ、これからちょくちょくお世話になる輪島です。
なんて挨拶したのが卒業前だから、
もうあれから30年以上たってるんだよ!』
とお互いに時の早さにびっくりすると話す。
そういう旧知の仲の船長が、
体調が優れないのを教えてくれたのが今年の夏の終わり。
昨日は痩せて、つらそうな中船を出してくれた。
自分も去年手術を経験して、
体が動かないときのつらさを知っているだけに、
他人ごとではない。
日頃から体を使った仕事をしている者ほど、
その反動は大きく感じるのだろう。
昼にカニの味噌汁を作ったので、
食べるか聞いたみたが、
『いやいい、ありがと』とぼそり。
〔それでも、、、〕
“歩くのも 体がおもく
岸壁に 船をよせるのも苦労
、、、、
少し重たい物を持ち上げ うまくいかず
腹立たしさを口にする あなた
、、、、
腹に力が入らないと言う
味噌汁も いらないと
、、、、
碇も さぞおもかろう
はしごも 綱を持つ手も
それでも 沖にでるあなた
それでも
船は さっそうと走り
この日 穏やかな海は よく澄んでいた”
わじま・でんいちろう
追記
来月には熱海の早咲きの桜がみれる時期だ。