本当に海のコンディションは良いに越したことがないのか?
大きなお釈迦様 11/23
島旅で一番気になるのが風。そして潮だ。
特に潮流の強くなる場所、ポイントでは、
その日その時間帯の潮の速さや方角は非常に気になる。
場合によっては潮流が速いだけでなく、
反対方向の風が強いと、もう水面も波が出て大変!
てことになる。
そこで、誰しも思うことではあるが、
条件(コンディション)と言うのは良いに決まってる。
天気も良く水も澄んでいて、波も穏やかで、潮もそこそこ。
(海の中の魚は潮の動きが全くないと活性しないので)
ちょっと待って!
果たして、ほんんとにそうだろうか?
以前から思っていたことだけど、
よく潮の速いと言われるポイントに潜りに行くと、
その日、さほどでもないことがよくある。
だいたい潮も天気と同じで、毎日同じ事はあり得ない。
方角も強さも、種類も。
でも、たまたまその日その時、潜りやすい潮の状態だったりすると、
(つまりコンディションがいい)
お客さんはこんな事を思うかもしれない、
『あ、意外にたいしたことないじゃん』
はたまた、
『この場所経験したんだから、ほかも大丈夫だ』ってね。
実際コレが曲者だ!
次に潜りに行った時に、本気出されたら、さぁ大変。
なぜって前回の経験が、そのときの手強い海に生きてこないから。
結局のところ、
海ってのは、その日そのときに順応するしかないわけで、
あそこは潮が速い、ここは穏やか、と言う定義は無いといっていい。
だから前回穏やかでも、次もそうだとは限らないし、
また、今回手強い海だったからといって、毎回そうだとも限らない。
そういう意味では、長くダイビングを続けていれば
確率的にどこかで必ず、
厳しいコンディションを経験せざる負えなくなるかもしれない。
これを聞いて、
『いやいや、わたしはそんな所行かないし、そんな日は潜れないから』
とあなたは思ったかもしれないが、
でもね、人間てのは欲深い。
言い換えればそれが向上心なのかもしれない。
だんだんだんだん上手になり、
だんだんだんだん経験を積むと、
さらにその先も見たくなる物。
と言うことで結論
やっぱすべての海のレジャーってのは、
1.道具 2.経験 3.知識
身に付けるしかない。
どれか欠けると、、、、
追伸
画像は南房総の寝姿釈尊