鹿児島の夜、
最終日の打ち上げの為の下見、と言う重要な任務で二件潜入調査してきた。
昨夜は前情報なく飛び込んだけど、相変わらず自分で言うのもなんだが、鼻が効く。
一件目は白鹿。
地元で長くやられていて、三代目の息子板長とお母さん、奥さん、
その他厨房も、カウンターも店員さんがいる、わりと大きい店。
すでに会社の集まりらしきグループが三つほど入ってた。
カウンターにも予約者がいるようだ。
空いた席に陣取ってビール飲んでると、お隣さんが入店。常連さんの大兄ぃさん(86)##!
『この店に来たらキビナゴ、おでんは食べるとよかよ』
と大兄ぃが優しく教えてくれて、
『そうね、味噌おでんと、あと、、、』
とカウンターで煮込みと炭火を仕切る大姉さん(80)。
そのあとカウンターにまた来店。
今度は2つ下だから84ね、と。
ん〜んこの店はすごい。
青二才の自分は隅っこで、首折れ鯖と秋太郎を芋お湯割りでつまんで終了。
二件目はイワシの店おはし。
店の外に焼き物の匂いと煙が出てて、
それに誘われ昭和しゅう満点の引き戸を開け入店。
ガラガラぁ。
すでにごった返してる。す、すごい活気。
ひとつだけ空いたカウンターを詰めてもらう。
鰹、キビナゴとツケアゲを注文。
すばらしい!
味も去ることながら大将の機敏な動きを観ているだけで楽しい。
煮込み、天ぷら、炒め物、ツケアゲを同時に調理しつつ、刺身の準備。
すげ!
『大将、平日でこれだったら週末とかどうなってるの?』
とたずねると、
『今日はひまですよ、』と、、
恐るべし!
オアイソしてまた納得。うまい、安い、そして早い手際。
すばらしい鹿児島の夜だ。
そうそう、港の近くに温泉があってね。
帰港したら入れるからこりゃいいとばかりに、こちらも調査したんだわ。
そいで前々から思ってたんだけど、
やっぱ我々はちょっと頭のいいサルだねと。
と言うのは、
この温泉だけの話じゃないんだけど、
島にいって、いや島じゃなくても地方の小さな温泉にいくと、じろじろ見られるんだよね。
(正確にはチラチラ)
これは別に私の何がなんだとかじゃなくて、
よそ者だから。
いや別に、お爺さんたちに悪意はない。
ただ、「どこのひと?」ってことだ。
まぁ〜見られる。
チンパンジーなら喧嘩か威嚇が始まるだろうけど、
我々は人間だ。
だまって、チラチラ、
私の視線に気がつくと、何気なく体に湯をかけたり、湯壺では顔洗ったり、
面白いね、
鏡越しに、チラリとよそから来た猿を気にするお爺さんも。
温泉に入った時間は四時くらい。
平日だからこの時間はほぼ近所のじっ様たちだけ。
そりゃよそ猿は目立つわな。
さて、沖遊びはどんなだろうね。