夏なのに
夏にあって冬を思い、
甘さの中に塩っばさをもとめ、
遠きにありて故郷を思う。
夏真っ盛りになると、無性に冬の凍てつく海が恋しくなる。
冬は冬で、階パン一丁での船の水浴びなど、島への遠征に想いを馳せる。
こう言うの、無い物ねだりというのかな?
実際人間には、誰にでもこの感覚ってのはあると思っている。
分かりやすいところで行くと、寒い地方ではハワイにあこがれ、
暑い地では、高地の景色や避暑をのぞむ。
これ温度だけの話でなく、
食べ物にしてもそう。
望んでいた楽しみの味といえども、
続けば違う味を求めてしまう。
さらには柔らかい触感の中にも、堅さや歯ごたえを求めるし、
また、その逆もしかり。
香辛料やトッピング、調味料もこの発想なんだろうね。
まさに、これは人間だけの感覚、嗜好なのだと思う。
さて、海に潜るスキューバダイビングも、例外なくこれって当てはまる。
例えば、エキサイティングな海中世界を堪能したあとは、
まったり癒し系のダイビングを求めるし、
珊瑚礁の穏やかな小魚達と戯れるのはすばらしく楽しいが、
時には大物ひしめく怒濤の海中もいいよねってこと。
むかし、ソウフ岩に潜りに行ったとき、
漁船をチャーターしての船の上での5日間の生活。
大海原にあるのは、海と空と、そしてそびえ立つ巨岩ソウフ岩のみ。
エキサイティングな島旅が終わりを向かえ、
帰港地にもどると、
無性に琴ヶ浜に潜りたくなった。
琴ヶ浜と言うのは、真鶴半島の穏やかなダイビングポイント。
水深も10mほどで、季節季節の小魚を楽しむ、
ゴロタ石と砂地、カジメの海。
あんがい、人が求める物や楽しみって、
わりかし似通った物なのかもしれないね。
あとはその匙加減なのかな。
追伸
今日は伊豆山日帰り早朝ダイブ。
追伸の追伸
9月末の硫黄島ダイブクルーズ視察が延期になった。
来月。10/26金)〜28日)
まぁ今は水温が高すぎるから、ちょうどいいかな。