島旅の持ち物2
久多島にて
【予備が必要な訳】
なくなると困る物は、単純に予備を用意しおくって考え。
自分たちの遊びはダイビング。
このレジャーは海に潜るってことで、
当然ながら、潜在的な種々の危険を含んだ遊びということ。
そう考えると、色々と予備を用意するのは当たり前って言えば当たり前。
まぁ、どこまでを個人が用意し、どこまで主催する側が用意するか、
見解の違いはあるだろうけど、人任せにする人は、
いずれは遅かれ早かれ手痛いしっぺ返しを受けるはめになる。
【度付きマスクは予備も】
例えば、マスク。
海の中に潜るときにつける水中メガネの事ね。
これが無くなることがあるんだよね。
一番多いのが、船から海に飛び込むとき。
バックロールエントリーといって、
船縁に座り、後ろ向きに入水する方法で、
その時の衝撃で、マスクが外れる。ことがある。
外れたマスクは海底に落ちていくから、当然その時のダイビングは出来ない。
予備のマスクは船に積んであることもあるけど、
問題は目の悪い人。
あなたが視力が悪くて、マスクに度付レンズを入れているなら、
絶対予備のマスクを用意しておいた方がいいよ。
じゃないと、海が綺麗でも、
視力の合わないマスクで潜るほど、つまらない物はないから。
【漂流】
さて、今度は自分の場合の話
先月の口永良部島の時ね。
最終日の久多島のダイビングの際、
エントリーして、いざ潜降!て時に、松尾船長が、
『わじまさん!』
といって何やら後方水面を指さす。
なんじゃかな?と思い振り向くと、フロートが水面に漂ってるじゃないの!
これはいかんいかん、あぶねぇあぶねぇと回収して潜降すると言うことがあった。
フロートはオレンジ色の長さ1.5mほどの筒状の風船のようなもの。
くるくる丸めると小さく収納できて、
これが外れてしまって漂ったわけね。
用途は、浮上する前にボートに自分たちの位置を知らせる目的で、
水中からそのフロートを打ち上げるための物。
水中でフロートをのばし、開口部から空気を送り込めば、
筒状の風船のように膨らみ、浮いていく。
当然水面でフロートが流れてしまうと意味がないので、
リールやロープを結わえた上で、打ち上げる。
あとは浮上しながらリールやロープをたぐり寄せればいい。
これをボートから見ると、
決められた時間(これ大事)に、まず目立つ色のフロートが水面に浮き、
その数分後にダイバーが水面に到達したのを確認してから、
近づいてダイバーを回収する手はず。
ね、わかるでしょ?
フロートがなきゃ、自分の位置をボートに知らせることが遅れるわけで、
場合によっては漂流事故の可能性も高くなる。
こんな事があったから、今考えているのは、
予備のフロート。
同じ物でなく、もっと小型でもいいから予備のフロートを探しているところ。
人間小さな失敗のうちにそれを教訓に学習しないと、
大きな失敗があってからでは遅いからねぇ。
もう一つおまけの予備の話。
フリーズドライのカレーを10個注文した。
お湯を入れるとカレーリゾットができあがるという簡単な食事。
なんでこんな物を注文したか?
8月トカラ列島の初日は木曜日。
予定では初日に口永良部島に宿泊し、
次の日からトカラ海域を目指す。
でも海況や天候によって口永良部島に入港が厳しいことがあるかもしれない。
そんな場合は、屋久島に入港かな。(とても大きい島で港も風に強い)
でも、その日はいつもの屋久島の民宿、潮騒は定休日(木曜定休)。
いきなりでも素泊まりは平気として(迷惑だろうがこの際仕方がない)、
食事がない。
万一そうなっても、ひもじい思いはしたくないからとカレーを注文しておいた。
うまい物食べれるに越したことはないけど、
一応準備だけしておこうともう。予備で。
追記
非常の場合といっても、やっぱ味見はしておこう。
もし、まずかったら別のだな。