いいまつがい&聞きまつがい
先日、伊豆半島は伊東にダイビングに行った際の、腹が捩れるほど笑った話。
海の中に潜ると、基本言葉が通じない。
しゃべれないし、しゃべれたとしても、きわめて聞き取りづらい。
そこで意志の疎通を図るための道具として、もっとも原始的で低コストなのが、
・ハンドジェスチャー
・口パク
・目ぢから
・念波
だいたいこんな感じだろうか。
でも、これだとゴクゴク簡単なことしか伝わらない。
例えば、「浮上するよ」とか、「止まるよ」とか。
もっと複雑なことを伝えようとすると、ちょっとキビシいね。
そこで、水中で使える“お絵かき先生”があるので、
これで書いて伝えると言うことをよくやる。
今回、まさに笑えたのが、そのお絵かき先生を使って書いた文字のこと。
【“止め”と“速め”は全然違う】
その日はコンパスナビゲーションの講習だったんだよね。
ナビゲーションは、水中で自分の位置や進む方向、帰る方向を把握するために、
方位磁石(コンパス)を使う練習。
陸上の説明で、なんか参加者二人が微妙な雰囲気だったから、お絵かき先生を持ち込んだ。
潜降して、7m位の砂地で早速練習。
私『岸の方角はどっち?』と書く。
もうこの最初の段階で、怪しげ。
参加者の顔には???と書いてある。
まぁ何のかんのとやって。、第二の練習。
私『120度の方向は?』と書いた。
するとだ、、、
一人消えた!!!
それはこう言うこと。
最初の陸上の説明では、
1)潜る前に沖の方向にコンパスをあわせて潜水し、
水中で沖と岸を確認する。
2)決められた角度に20キック進み、逆方位で帰る。
と説明してあったんだけどね。
なんか、二人とも海の中で微妙な顔つきだから、今日は2)の進むのはやめて、
角度を向く練習だけしよう!と思い、
お絵かき先生で、
私『移動はやめ』と書いた。
これが間違いの元だったよ・・・
一人にこれを示し、振り向くと、
あれ?いない?
すでに、もう一人が黙々とコンパスを見ながら進んでいる背中を発見。
(土煙を上げ、暴走しているイメージ)
おいおい。
こりゃ、まいった、伝わってない!
もう一人の人に、もう一度「移動はやめ」を示すと理解しているようだ。
いったんこちらに「待って」と指示し、
コンパスで進んで行った人の方に向かうと、
ちょうど止まってコンパスを凝視。
(かなりあたふたしてるイメージ)
やっとこちらを向いたので、こっちこっちと手招き。
無事、元の場所に戻ってきたので、
もう一度、
だから!「移動はやめ!」と伝えた。
この後色々と魚を身たり、講習したりして終了したのだが、
陸に上がってからのこと、
どうやら、自分の書いた「移動はやめ」は移動止めと伝えたつもりが、
「移動速め」と伝わったらしく、それで脱兎の如く進んでいたと。
しかも、戻ってから、さらに「移動はやめ」と示されたもんだから、
「もっと移動を速く」と伝わっていたそうだ!
本人曰く、
『まだ、遅いの!』と。
いや〜、笑った笑った。
今度からはしっかり漢字を使って書くようにしよっと。
追伸
明日からは大分です。
わじま.でんいちろう