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2018年1月17日 (水)

わな(罠)

わな(罠)
わな

まだ行ったことのない島へ出かけての様々な体験は、本当に魅力的だ。
島内の散策、トレッキング、海中探検やイルカとのランデブー。
でも、いつもと同じ慣れた場所が、ちょっとした“罠”を仕掛けることで飛躍的にワクワクした物になるとしたら?


【ライト トラップ!!】
いつもと違った場所に出かけてのダイビングも魅力的だが、時間帯を少し変え、
ちょっとした仕掛けを懲らすだけで、とんでもなく楽しい体験ができる。
ダイバーにとってナイトダイビングは比較的馴染みのある手段。
日没後ライト片手に海の中に潜れば、その幻想的な風景と、
夜にしか会えない生物との遭遇は、それが寒い季節であったとしても体を熱くするほど。
自分が初めて夜の海の魅力を知ったのは、西伊豆大瀬崎でのナイトダイビング。
もう30年近く前だけど、なんて事もない砂地に次から次ぎに現れる生物に興奮したのを覚えてる。


そんな魅力あふれるナイトダイビングが、更にもう一桁感動に歯車を欠ける方法が、
“ライトトラップ ナイト”だ!!
近年強力で高性能な水中ライトの出現で可能になった新たなスタイル。
簡単に言ってしまうと、
「水中漁り火ダイビング」の様なもの。
つまり、超強力な光源を予め海底に設置し、
そこに集まる謎の生物や魚たちの観察をしたり、撮影したりすると言うもの。

〔どんな生物が見られるの?〕
集まる生物は実に多様。
エビ、たこ、イカ、光に集まるプランクトンにそれを狙う魚まで。
特に目を見張るのは“浮遊系”と称される謎の生物たち。
エビ、カニ、異尾類などの甲殻類、貝類は夜行性が知られているが、その幼生期の生体は謎。
なぜなら浮遊性であるため確認が至極困難。
それがこのライトトラップによりあぶり出される。
光にかざされたこれら生物を観察する時、あなたはいったい何を思うだろう?


〔どんなスタイル?〕
日没前にライトを設置し光々とたく。
超強力なスポット光を放つライトは沖に向け、深海や外洋から謎の生物を誘い込む。
さらに同時に、超強力ワイド光のライトを上に向け、
誘い込んだ生物をこれにより集めると言う仕掛け。
あとは通常通り、日没で暗くなるのを待ってナイトダイビングをすると言うスタイルだ。
(なんだがワクワクしてきた)

特に技術的に難しいことは何もない。
普通にナイトダイビングしたことある人なら、むしろ簡単だ。
ライトトラップ設置してあるところまでは自身の水中ライトで進むが、
トラップまでくれば、ライトはいらない。
とんでもなく明るい光がそこにあるわけだから。


ところで、この超強力なライトだけど、価格も半端ないし、重さもえげつない。
だから個人で持つにのは非現実的だ。
つまり、今回はライトメーカーが協力してくれて特別に貸してくれたから実現するわけ。
そのメーカー営業さんが、こんなこと言ってた。

『水中のトラップに近づくときが又幻想的で綺麗なんですよ。』
『潜らない人も上から見てるだけでも綺麗ですよ(そのくらい強力な明かり)。』
『時間帯によって刻々と集まる生物も変わるんですよ。
集まったプランクトン求めて、鰯が大量に集まったりするときもありましたし。』

いろいろなスタイルがあって、やっぱり海は魅力的だ。


3月18日 ライトTrapナイト!!

追伸
ゴールデンオレンジ始まりました♪

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