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2018年1月23日 (火)

水中を楽しむために

水中を楽しむために

自分の場合、島旅の主たる目的はダイビングなわけで、
それを中核に島の食や温泉、景色や歴史、人とのふれあいを楽しむことになる。
だから潜水に用いる道具は、事のほか重要だ。
安心して水中世界を楽しめるのも、質の良い道具を正しく使ってこそ。

ここ何日かは、潜水にいつもとはちょっと違った道具を使ってみてる。
フルフェイスマスクと言うもの。
従来のダイビングマスクは目と鼻だけが覆われ、
口には呼吸器(レギュレーター)を付けて潜るわけだけど、
このフルフェイスマスクなる物は、顔全面がマスクで覆われ呼吸器とマスクが一体となってる。
見た目ダースベイダーまんまで、かなり大げさに感じるかな。

使う前は、なんだか大がかりな感じを受けたけど、実際に使ってみるとこれが全然違った。
と言うか、こっちの方がむしろ楽で、落ち着くんだよねぇ。
いままで、「こう!」と決めてかかっていた固定観念が払拭される時って結構快感かもしれない。

大きなポイント(違い)は3つ。
・まず顔全面が濡れないからとっても暖っかい。
しかも適度な湿度もあるから、お顔がかなり快適だ。
ふつうだと、マスクで覆わてるのは目と鼻回りで、
つまり頬や唇、顎などは冷たい水に触れているから、かなり体温を奪われることになる。
(今回その違いを痛感)

・次に、鼻で呼吸ができるから喉ぜんぜん乾かない。
これは一番大きな違いかもしれない。
鼻と口両方で呼吸できるってのは、陸上と全く同じ呼吸ができると言うこと。
だから唾液もしっかり出るし、耳の圧力対応もすこぶる楽。

・そして、マウスピースを口で保持しなくて良いから顎が疲れない。
個人的にはこれが最もお気に入りで、超ヒット♪
楽らくだ。
通常はどんなに軽い呼吸器でも、ホースでつながれているわけだから、
どうしても干渉して、「ぐっ」とくわえることになる。
初心者の人が一番最初に訴える、
「顎がだるいです。」と言う感想も、
ベテランになると減ってはくるが、それでも水温が低いときや、繰り返し潜水すると、
やっぱりダルくなるよね。
それがこれが、全くないなんて・・・!

〔デメリット〕
こういう風に書くと、フルフェイスの短所は無いのかいと思うよね。
だからあえて探してみた。

価格が少々お高い。
もうこれは致し方ないね。
あと、マスクの装着に若干時間がかかる。
どうだろう、ふつうのマスクだと付けるのに5秒くらいかな?
フルフェイスマスクは顎、頬、額とぴったりフィットさせるためにストラップの数も多いから、
時間にすると30秒くらい。
まぁそれでも、マスク装着=呼吸 なわけだから、
レギュレーターを探したりくわえたりする必要はなくなる。
装着=呼吸 と言うことは船の上からタンクの空気を吸うことになる。
『勿体なくない?エアー減るじゃん』
と思わないかな?
そう言うフルフェイスもあるが、ちゃんと外気取り入れバルブが付いていて、
外の空気を吸うこともできるので解決。
あと一番大きく指摘されるのは、
空気がなくなるとバディーからもらえない。
もうこうなるとフルフェイスを脱ぐしかなくなるもんね。
でも、エアー切れになると困るのはどんな装備でも同じなわけで、
自分のエアーの管理できない人が、水中楽しんでいいの?とこれは根本の問題かも。

〔フルフェイスの本来の目的〕
もともとは、潜水作業で通話が必要な場合に、マウスピースをくわえていては話すことができない。
そこでフルフェイスの出番となる。
また、汚水での潜水においても水に触れる部分が少ない上、水を飲むこともない。
こう言った用途で今も潜水作業や、水中リポートでは実際大活躍だ。

でもなんでレジャーでの普及はないのだろう?
自分が使って快適なもんだから、ここに来て不思議なもんだ。
以外にその理由はビジュアルだったりしてね。
自分は相当快適だったから、
なんか気分で『今日はフルフェイスで潜ろっと』
と言うのもありだと思った。
今回使ったフルフェイスマスクは比較的スマート?な気がするから、
もしかしたら、、流行るかも?、、しれない、、

フルフェイスマスクには上記のポイント以外にも、
・原理上マスクに水が入らない
(ここで絶対入らないと言いたくなるくらい入らない)
・たとえ気絶したとしても水を飲まないから溺れない
・歌える♪♪

ん〜ん、ますます良いのではないかなぁ。

まぁ使ってみると一番わかるね。
一本いっとく?

追伸
海の中で瞑想するにも適している気がする。
呼吸に集中したリラックス状態は、鼻での呼吸だからか、
何にもしないで『ぼぉ〜』とするにはもってこいだ。

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