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2017年10月 7日 (土)

島から海を見つめて、ぼ〜っとする大切さ

島から海を見つめて、ぼ〜っとする大切さ
南さつま 沖秋目島


島から海を見つめて、ぼ〜っとする大切さ
八丈小島

 

 

【全体の繁栄や進化と、個人の幸せは別問題!!】

 

狩猟採集時代のころの我々は、一日3〜5時間ほどの労働だったそうだ。
主に木の実や小さな動物を狩り、沢山の動植物から栄養を補給する雑食性。
栄養も十分に行き渡り、時間もたっぷりあった。
たまにライオンに追いかけられる事はあったし、甘いものと言えばイチジクくらいだけど、
ストレスはほぼ無い。
何故って未来のことを心配してもどうすることも出来ないから。
どれか一つの木の実なり、動物がとれなくなっても、
他の物を食べればいいわけで、持ち物もすこぶる少ないから、移動も簡単。
まさに草原に住むヒト科だ。

 

 

そこから革命が訪れ、農耕時代に。
われわれは一日中(明るい間じゅう)、ある植物の栽培にいそしむ。
それは備蓄も出来るため、爆発的な人口増加に成功。
全体としては繁栄したかに見えるが、
単一の食物に依存する事は、栄養のバランスを欠いているうえ(特に歯と歯肉)、
不自然な農耕の姿勢は、腰痛や肩こり、ヘルニアの原因となった。(ヒトの体はそのように適していない)
さらに今まで考える必要の全くなかった無かった事に悩まされる。
 「干害に備えた方がいいのではないか」
 「塁をきずかなくてはならないかもしれない」
 「もっと沢山備蓄しないとヤバいかも」
 「倉を荒らされるのではないか?」

 

ますます労働時間と心配は増えたが、暮らしは楽になることはなかった。
余った余剰の麦や米により、すぐにエリート階級(王や僧)があらわれ、
彼らがそれを消費し権力を手にしたから。
そのころには持ち物も増え、田畑から離れられず、移動も簡単でなくなった。
以前に比べ生活半径がぐっと小さくなり、小さな人工物(家)に固執する事になる。
もう後戻りできない!!

 

 

 

今現在、上の記述のような遙か昔の事でなく、もっと短い時間の流れだけを考えても、全く同じ事が言える。
水道水、洗濯機、冷蔵庫、車、、便利この上ない。
が、もはや便利とすら思わないほど当たり前になり、余ったはずの時間ははどこに行ったんだろう?
社会が発展し全体としては豊かになった。
個人はどうなんだろう?

 

少し前までは、大事な用件の時にしか手紙は書かなかった。
内容をよく考え、丁寧に書き、返事はすぐに来ない。
返事を書く方も、よく考え丁寧に返事を出した。

 

今は一日に何十通もメールが来て、すぐに返事を期待する。
便利になり、余った時間はどうなったんだろう?
もう後戻りできない!

 

 

 

もっとゆったりとした気持ちで構え、
ゆっくり海を眺めることが、本当は便利さを有効に使っているという事なのかもしれない。

 

 

           文責.わじま・でんいちろう

 

追記.
もっと丁寧にハガキを書こうと思う。
思いつきで、シャシャっと書くのではなくね。
島ではゆっくり海を眺めよう。
大昔のヒト科の見た景色と同じ様に。。

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