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2017年7月 5日 (水)

明確な教えだ。

明確な教えだ。
※能登最北端の灯台


【いましめ】
良寛戒語の事をこのブログで書いたけど、
戒語ってのは“いましめ”だね。つまりやっては行けないこと。
こう書くとなんだか消極的な気もするが、決してそうではない。

その答えが森先生の“長所と短所”の講義にあった。


第11講【長所と短所】
『お互い人間である以上、長所と短所があることは免れません。
そこで、われわれは如何にこれに対処するか?
理想論としては長所は伸ばし、短所を補うと言うことですが、
いざ実行と言うことにいなると、理想論だけではなかなか難しい。

私は平素から次のように考えています。
それは知識とか技能とかの外面的な事柄については、
短所を補うと言うより、長所を伸ばす方がよく。
自分の性格という内面的な問題は、
長所を伸ばすより、まず欠点を矯正するのが良いと思います。
〜〜〜   〜〜
つまり知識技能の場合、
長所の方向と短所の方向は全然違います。
(運動が得意、絵が得意、数字がが苦手など)
ところが精神上の問題となりますと、
その長短は同一線上の表裏と言ってよく、
その方向を一つにしているのです。
(能弁である反面、いいわけがましい。厳格であることは冷酷であったり、、)

しかしこれも、短所を矯正すると長所が伸びないではないか?
と一応もっともらしく聞こえますが、
事実は必ずしもそうではありません。

そもそも精神とは、それが真に伸びるためには、
必ず一種の否定を通らねばなりません。
否定という浄化作用、
すなわち自己反省を通らずに伸びた精神は、
かえって度の過ぎたものとして、結局欠点になる訳です。
〜〜  〜〜
つまり、人間の性格上の問題としては、
自分の欠点を反省し、コレを除くという努力が、
実はそのまま長所を伸ばすと言うことになるのです。』

ん〜ん、極めて明確な答え!

これを知らないと、お目出度い人間になってしまう気がする。
実は40まで知らなかったよ、、、、
と言うことで、“いましめ”が如何に重要かが分かった次第です。


文,わじまでんいちろう

追記
あなたも一度、自分の性格の長所と短所について考えてみたら?

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