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2016年6月24日 (金)

島旅とはまったく関係ない科学の話

島旅とはまったく関係ない科学の話
島旅ネタではありません。サイエンス話が嫌い
な人はごめんなさい。読まないように。

禁断の扉を開けてしまった感がある。
好奇心には勝てず。頭では、こんなの買ったら
朝の貴重な時間がどれだけ取られてしまうか分
かっている。今まで幸いなことに、中々その辺
の本屋には置いてなかったんだよね。
立川の大型書店でも置いてなかった。
でも、、ついに巡り会わせてしまったから、
観念して、そっと手にとり、レジへ。。

                        
【虹の解体】リチャード・ドーキンス著
もうどう表現して良いやら、朝から興奮して
生命の驚きに満ちあふれている。
あまりにも興奮して楽しいから、きっとまた、
スタッフにこの科学のセンスオブワンダーを話して
しまう。でもうまく伝わらないだろう。
それは、まるで母親に興奮のあまり今日会った
事を話したいのだけど、なかなかうまく話せな
い幼児のそれに似ている。説明下手。

だから、そのまま一部抜粋

第一章より
『やがていつかは死ぬ。私たちは運がいいのだ。
なぜなら大半の生命は生まれてくることもなく、
したがって死ぬこともできない。この世に生を
受ける可能性を持ちつつも、生まれ得なかった
生命の数は、アラビア海の浜の砂粒よりも多い
はずである。それらのいのちの中には、キーツ
より偉大な詩人、ニュートンより優れた科学者
がいたであろう事は確実だ、、、、』


『私たちは自らの生存にとって完璧な環境を有
した惑星の上にいる。暑すぎず寒すぎず、光に
満ちあふれ、適度な水分があり、緩やかに自転
し、緑と収穫がある。もちろん、砂漠やスラム、
飢餓に貧困もある。しかし比べてみれば、地球
ほど住みやすい場所を多く有する惑星も
あるまい。もし無作為に惑星を宇宙から選び出
したときに、それが地球ほどの環境をもってい
る確率たるや、いかに小さいことか、、、』

『ある時マイケル・ファラデーが“科学の役割
とはいったい何か”と言う質問にこう返した。
「では生まれたばかりの赤ん坊はいったい何に
役立っていますか」。別に主人公がベンジャミン・
フランクリンであろうが誰であろうがかまわない。
この話は未来に対しては大きな可能性を秘めて
いると言うことだろう。この世に生まれた赤ん坊
の役割は、たしかに職を手に着けて働くことで
あろう。しかし、全ての物事の判断基準をその、
“有用性”にだけ置き、生を受けたことの有用性
は生きて働くことというのは不毛な循環理論に
しかならない。生きるために働くといった目的
本意な説明でなく、生きること自体になんらか
の意義付けが必要である。、、、、
科学は利潤をもたらし、科学は役に立つ。
しかし、それが存在意義の全てではない。奇跡
の惑星に生を受け、再び眼を閉じる時がくる。
ならばこの世界を理解し、わたしたちがいかに
生を受けたかを究明する営みが、高貴で有意義
な生の使い方にならぬはずがない。
この世に生を受けたことに驚くこともなく、
死ぬのはあまりにも悲しくは無かろうか、、』


ドーキンスといえば大の宗教嫌い。
“宗教との決別”と言う本でいかに宗教が害あ
るものか、科学の知識を持って、ぶった切る本
を書いたくらい。
でも意外に生への感謝や時間的感覚が、仏教に
通じる物があると思いました。

ただしその本質は、自己中心的な好奇心にある
と本人も宣言しています。
あながち歴史に名を残す宗教家たちも、他者へ
の利を唱えながら、“探求心”がその核にある
のではないか、と感じました。

最後にもう一つ、

『たとえば両腕いっぱいに手を広げる。
左手の指先が生命の誕生、右手の指先が現在
とする。その間が進化の歴史である。左手から
進み、右肩のあたりまで、バクテリア以上の
生命形態は存在していなかった。多細胞の
無脊椎動物の出現が右肘あたり、恐竜が現れた
のが右手の手のひら、絶滅したのが指の付け根。
人類の祖先ホモサピエンスの時代はほんの爪の
先。爪切りでパチンと切れる範囲でしかない。
現在記録に残っている歴史、シュメール人、
ユダヤ史、ファラオの王朝、ローマ、キリスト、
ギリシア神話、ナポレオン、ヒトラー、
ビートルズ、、、これらは全て爪の先をヤスリ
でひとこすりしただけで消し飛んでしまうので
ある。』

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