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2015年8月

2015年8月31日 (月)

急遽八丈島へ

急遽八丈島へ
島から戻りました。帰る日は昼には店に戻れたんで疲れてないかなぁなんて思っていたんだけどね。なんだか夕方くらいになると睡魔が、、、

連日三食キッチリ民宿のうまいご飯やお刺身弁当を食べて早い時間に寝てたもんだから夜の8時くらいになると自然にまぶたが落ちてくる。朝は早朝ダイビングに行くから連日4時起きだしね。

そんな感じで昨日はお店を閉めて、ダル〜くなって目をしばしばさせながら家に帰ったんだけど、家でさらに疲れる出来事があったわけ。

それはね、、

自分でも不思議なくらい疲れた状態で家の玄関開けて居間に入った。すると下の娘が居て、

『お帰り。海どうだった?』と珍しく聞いてくる。

「ああ良かったよ」とだけ答える。
すると、又、娘が、
『島はどうだったの?楽しめた?』と尋ねてくる。

「ああ楽しかったよ」と答えると。更に質問、
『トカラだっけ?台風大丈夫だったの?』と聞いてはいけないことを聞いてきた。

別に聞いてはいけないわけじゃ無いけど、日頃アレこれ聞かないのに何でこのタイミングで聞いてくるんだ娘よ。お父さんはとっても疲れているんだよと内心思いながらも、こう答えた。

『ああ、大丈夫だったよ。』と

嘘ではない。結果楽しく潜れたわけで、トカラじゃなく八丈になったいきさつを詳しく話す元気もないんだから仕方がないでしょ。

娘の質問から解放されたので、今日は缶ビールでも飲んで寝る。と思っていると、またもや娘が、、、

『何食べたの?どんなもの食べたの?』

おいおいおいおい、おい!小学生じゃないんだから何だよその質問攻撃。二十歳もすぎて、、

ここは疲れた顔を全面に出して、笑って過ごす作戦にでてみた。ところが、

『何にもない島でしょ?。船とかで食べるんでしょ?。何食べたの?』

又質問してきた。そう言えば下の娘はわたしに似てか、アウトドア好きだった気がする。レストランよりバーベQ、ホテルより民宿となかなかお目が高い好みだった。きっとそれで船とかでご飯を食べたり自炊したりするのは楽しそうだと思って聞いてきたようだ。

しかし娘よ、傷に塩を塗り込むような質問はしちゃいけない。

まだまだ質問が続きそうで、早く寝たいわたしは台風の影響でトカラ列島行きが中止になり、急遽八丈島に行ったんだよと簡単に説明した。(簡単に説明したが本当は簡単なことではない。)

『そうなんだ、大変だったね』とやっと質問が終わった。


今回は7名でのトカラ列島ツアー。台風15号の動きは気が気でなかったけど、抜けて何とか行けるなと考えていた。ところが、

いっこうに台風のスピードが上がらない。しかも奄美からトカラ列島を舐めるように北上してくる始末。おまけにわたしが準備のために前泊する野間池を直撃しそうだ。

結果から言うと宿泊する屋久島の民宿も、中之島も、もちろん野間池も使用船も被害を受けた。

急遽お客さんに連絡をして、代替え地として八丈島の提案をし、7名全員が八丈島ツアーに参加することになったと言うことです。


正直なところ、わたしも含めゲストがトカラ列島に望む物は、一種の『冒険』なわけで、これに変わる『冒険』となるとなかなか難しい。八丈島に冒険が無いという話しではなくて、スタイルが全く違うということ。

それでもいつもお世話になる、民宿[そこど荘]さんは急な予約にも関わらず何とか対応していただいた。カツカツのお部屋を覚悟していたのに、とても余裕のあるお部屋で快適そのもの。

船もいつもの鈴木船長が事情を組んでくれ、あれやこれやと気を使ってくれたのでみんなも大喜びで終了することができた。

やっぱまったく持って、島旅は人だね。


トカラには行けなかったけど、松尾船長や屋久島、中之島、口之島、野間池のその後が気になる今日この頃。


《追伸》
今回久々に八丈小島に行きました。朝の5:20に港を出ての早朝ダイブ。凪の海面にやわらかな朝日とダイナミックな水中に潜った全員が『小島イイですね〜』と。

水面に浮上したときの陽の光はまだ淡く、一日の始まりのはずがまるで終わりのようでもあり、小島の荒々しい島肌をやわらかく照らしていました。

2015年8月14日 (金)

日本中、何処の島へも52 円

日本中、何処の島へも52<br />
 円
島旅の予約を宿に入れるときは、葉書にすることが多い。もちろん電話でも予約するけど、その前や後に葉書を送ることにしている。理由はそれが確実なのと、そんなことする人あんまりいないから。

記憶に残ることはとても大事なことで、特に初めて泊まる島、宿なんかの時はなおさらだ。

ちょっとあなたも考えてみて、
例えばあなたがある島で民宿をやっているとする。8月ともなればちょいちょい予約も入って、週末はいっぱいになってきたとしよう。リーピーターもいるけど、夏はあらかたがご新規さん。そいであなたは電話で予約を受けてるんだよね。

『ハイ、民宿しま旅です。』
『ハイ、ハイ、ありがとうございます。8月○日、大人三名さんですね。わじま様、お電話番号お願いします。・・・・』

とまぁこんな感じで。あとはカレンダーに記入するかな。そいで会ったことがないから名前を記憶する方法もないですね。

ところが、後日こんな葉書が届く。

《先日8月○日三名で予約入れた輪島です。お電話では丁寧にありがとうございました。○○島は初めてで楽しみにしています。よろしくおねがいします。
追伸、釣りのいいポイントがあったら当日コッソリ教えてください。》

あなたからすると、他の新規客とこの客はもう違うよね。だって他の人は名前と電話しか知らない。いや名前を覚えてもいない。でも、葉書をくれたこのお客さんは、島も初めてで釣りもしたいと言うことを知っている。しかも釣りはたぶん素人だ。
これだけわかると記憶にも残るし、サービスするにしてもしやすいよね。
そして8月予約者で葉書をもらったのがこの人だけだったら尚更。

とまぁこれは架空の話しだけど、わたしもお客さん商売しているからわかる。葉書を頂くと大変嬉ものです。メールと全然ちゃいます。似て非なるものです。あっ、もちろん直筆ね、印刷はダメよ。
そして、めったに、めったにもらいませんから。だから尚更うれしいんです。


海に一緒に出かけたお子ちゃまから、お返事がきた。ちょっと読めないところもあるけど、楽しかったのが伝わってくる。


《追伸》
ヒルティの幸福論にある「時間の作る方法」の章は大変為になる。いろいろな仕事の仕方、節約法が載っていてここだけ読むだけでも十分お釣りがくる。
その中で、何をおいても直ぐに取りかからなければならないものに「手紙の返事」とあった。

2015年8月12日 (水)

いま日本で二番目にアツい!能登半島

いま日本で二番目にアツい!能登半島
いま日本で二番目にアツい!能登半島
8/8〜11の日程で能登半島に行ってきました。
北陸新幹線開通、連ドラ「まれ」効果でさぞや賑わっているのでしょう。と身構えて出かけましたが、やっぱりいつものように珠洲はガラガラ。

わたしの出かけたのは、能登半島の先っちょ珠洲。その珠洲の先っちょの先、狼煙と言うところ。さすがにココまでくると観光客もあまりいません。なんたって金沢から車で2時間半もかかり、電車も来てませんから。

ではなぜそんな遠くまできたか?

理由は2つ。この時期の日本海らしいい透明度の良い海を求めたら、やっぱ一番先端でしょうと言うこと。
そして、能登のスローな体験をしたいからです。あと、あえてもう一つ理由を挙げるとすると、わたしの生まれ故郷の石川の海をゲストと共に潜りたいからです。

海は良かったですよ〜、透明度もすこぶるいい。水面に顔をつけると20mの海底まで丸見えのブルーの世界が広がります。水温も28〜24度と暖かく、水中を漂うだけで気持ちのよい時間。
そこに、小魚がたくさんたくさん群れています。チャガラ、スズメダイ、アジ、イシダイ、メジナにメバル、、、キジハタも多く見受けますね。

そしてここ能登での楽しみは、きれいな水中に潜ることだけでなく、食をはじめとした観光が数え切れないほど満載だと言うこと。

珠洲塩田、輪島朝市に漆器、温泉、千枚田、なぎさドライブウエイ、能登金剛、能登島、、、もう何処を選んでいいやら。
金沢まで来ると兼六園、茶屋街、21世紀美術館、忍者寺、市場、和菓子、武家屋敷、、、まさに観光の玉手箱や〜。

といいましたが、今日の話しはこう言った観光マップに乗っているネタとは無縁です。だから当てにしないでね。

今回心に残ったのは、ダイビングの時に船を出してくれる爺ちゃん船頭さんとの、スローでゆったりとしたふれあいです。とにかく優しいのです。
『東京からきたんやて、大変やったね〜。ほなゆっくりしてからやな』
『ここ何日かはいい凪やぞぉ。魚がどのくらいおるかやね』

こう言った優しい言葉をかけてくれます。乗る船も味がありますよ。洒落たクルーザーであるわけもなく、老体と同じ年季の入った、「ポン、ポン、ポン、、」と言いながら走る船。
誰もいない小さな小さな漁港と心地よい風が、これらとマッチして何ともいえない能登時間が流れる様は、ここにこなければなかなか味わうことが出来ません。

それはそうと、二日目には港に一人母ちゃんが来ていました。ゆる〜い父さま達と違い、チャキチャキと元気で世話好き話し好きお節介好き。
田舎に来ると、母ちゃんたちはどこも元気ですな。

こんなゆるりとした雰囲気を楽しみつつのダイビング、いかがですか?

もう一つ金沢と言えば和菓子。中田のきんつば、森八の羊羹、村上のふくさ餅、俵屋のじろ飴、、これら有名どころではないかも知れないけど、わたし的には☆三つ!なお菓子。

「樫田堂の酒まんじゅう」
わたしの実家、金沢市金石(かないわ)に昔からある和菓子屋。このなんの変哲もない酒まんじゅうが最高にうまい。いや、ちょっと言い方がちがうなぁ、「凡の極み」とでも言いましょうか、過ぎず足らずのない酒まんじゅうです。

次の日になってもふわふわ。甘さちょうど良く、ほんのり酒の香り。何個でも食べれて、なんにでも合う。お茶、コーヒーと合わせれば品良く、ミルクとなら子供のおやつ。紅茶となら華やかに。

ひそかに、何れブレイク間違いないと思っている。でも、ブレイクしないで欲しいけど。

実は今回も買ってきたんだけど、帰りの車の中で2つ3つ、帰ってきて2つ3つ、あ〜あ〜だれか止めてくれ。

とっても楽しかったから、夜出の一泊二日くらいで又行きたいなぁ。醤油ソフトと酒まんじゅう食べに。

2015年8月 7日 (金)

海の上のめんどくさい話

海の上のめんどくさい話
例えばあなたが上野駅から東京駅まで歩くとします。距離は3.6kmとすると、線路沿いに歩けば大体40分弱かかるだろうと想像できますね。

ところが、海の上ではそうはいかない。

わたしも最初そうだったんだけどね。ブリッジに入って船長に、『鳥島まで何キロですか?』なんて聞いていたんだけど、海では違うんだよね。船舶は「海里=マイル」を使います。そして速度は「ノット」。

簡単に言うと、1海里は1852m。そして1時間に1海里進む速度が1ノットとなります(海里は英語だとノウティカルマイルまたはシーマイル)。

なんだか陸上でメートル、キロメートルを使う我々からすると、何とも中途半端な数字に感じるけど、実は地球規模で考えるととても分かりやすい単位。
船舶は自分の位置を緯度と経度を把握しながら航行します。そして1海里は緯度1分の長さ(平均の)。船舶及び航空機は緯度経度の単位系を使う方が分かりやすいわけですね。

まぁ面倒なことは覚える必要がありませんが、島と島の間の距離は海里(マイル)で覚えていた方が分かりやすいと言うことになります。

ちなみにデン島から屋久島までは30マイル程ですので20ノットで航行すると1時間半ほどで到着することになります。ほら、分かりやすいでしょ。

追伸》八丈島からソウフ岩までは200マイル!!
えれ〜遠いなぁ〜。

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