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2015年7月

2015年7月31日 (金)

島で「永遠」を思う。

島で「永遠」を思う。
南九州の無人島の一つ宇治群島に行ったときの話。

群島と言うからには一つではありません。大きく言えば、家島と向島のふたつ。
それに小さな岩礁に「〜島」と名前がついたものがいくつか有り、宇治群島。
串木野市からチャーターボートで2時間ほどで着く無人島。

無人島だけど昔は漁業者が季節的に住んでいたため、接岸出きる港がある。
船の動力の発達等により今は無人となり避難港となっています。

そんな無人島の宇治群島に毎年通ってた。夏のイベントで無人島に上陸しての二泊三日。
【南九州無人島ダイブサファリ・大人の夏休み】

とにかく水から食材、テントにコンロとかなりの荷物を船で持ち込む。
当然ながら持っていく荷物は使うんだから島に下ろすわけ。そして終わったら片付けてまた船に積み込む。
これが一仕事でね。まったくもって遊ぶどころではない。


でも、でも、すこぶる楽しいのである。

物も足りない、電気もない、そんな所だからこそ分かること、気がつくことがたくさんある。
そしてなにより海がい〜のなんのって!

ちょっと他ではお目にかかれない位すばらし海が、港の目の前から広がっている。
ひとたび水中をのぞけば、まるで川のようにとめどなく流れるタカサゴの群れ、
視界が一面オレンジになったかとみまちがえるようなキンギョハナダイの群れ、
当り一面が雲のように、はたまたその群れが一つの巨大な生き物のように感じるほどのキビナゴ。
そしてそれを補食する鰹に勘八。

そんな素晴らしい海と自然たっぷりな陸上に、大人達が子供に帰って楽しむ企画だ。

さきほど、遊ぶどころではない、なんて書いたけど、意外に時間もいっぱいあるんだよね。
そりゃそうだ、テレビもなきゃ携帯も圏外なんだから。まったくもってわれわれ大人達は、この文明二大発明品に時間を搾取されているのがわかるよ。

この二つがないだけですごく余裕が生まれ、島時間がゆったり流れる。
その代表的なのが星空観察。星空観察といってもココは無人島。べつに観察に出掛けなくたって、天を見上げれば、いや、正に目の高さからの言い様の無い天体ショー。

初めて見たときは、そのスケールに放心状態になった。なんだか時間と距離と言う別軸が一つになる感覚と言おうか、浮いてしまいそうと言おうか・・・

あ〜あ、こう言うときボキャブラの無さを痛感するね。どうもしっくり来る表現が出てこない。

そんなおり、ある本にこんな一節があって妙に納得してしまった。


『人は夜空を仰ぐとき、はじめて深く永遠を思う』


なるほど是だったのね、あの時の感覚は。

追伸
今年は無理だけど、来年はまたあの星空を見に、無人島に出かけたい。

2015年7月23日 (木)

知恵がないからお金をかける

知恵がないからお金をかける
島旅をキーワードでこのブログを読んでいただいているあなたに、少し私のことをお話します。

・どんな仕事?
『思わず話したくなる海のドキワク(学びと遊び)を、あなたに提供する』

・具体的には?
『ダイビング屋です。ほら、海に潜るね。未経験者の講習とツアーが主軸です。』

・ツアーはどんなところに?
『日帰りは伊豆半島がメインで週に3〜4日行ってます。泊まりは島旅ですね。』

どんな人が来るの?
『シニア層が多いですね。30後半〜60代、若いときに出来なかったことを今やる、みたいな方がすごく多いです。』

まぁざっと大体こんな感じです。

小さい小さいお店ですが、どうやったらより楽しめるか、どうすれば安全かを日々ミーティングします。そんな時に自分たちを戒めるためと言うか、反省を込めてよく出るのがタイトルの『知恵がないからお金をかける』と言う話。

思わず話したくなるドキワクを提供する訳ですから、工夫が必要です。だってそうでしょ、あなただってどこでも買えるありふれた体験にお金払わないよね。だからそんじょそこらでは体験できない感動、感激を提供しなければ行けないわけだ。でその為にはめちゃめちゃ知恵を使わないといけない。にもかかわらず、なんにも知恵が出ないと、いや実際には楽をして考え抜かないと、お金がかかる。

お金をかけても感動はしない。あなたの心を震わせたいのだから、使うのはお金でなく知恵(心)でないといけないのにだ。

これ大切な話だから何度も何度もミーティングで出すけど、ついつい忘れる。そして楽を取ろうとする。手間がかかったり工夫が必要だけど、あなたの楽しさがアップするなら取り組むべきなのにね。

『知恵がないからお金をかける』
これ政治家さんも知っといた方がいいよ。


《追伸》
やっぱり今まで開催したツアーで記憶に鮮明に残ってるなのって、南九州無人島キャンプ&ダイビングとか、トカラ列島ダイブクルーズとか、豆南諸島ダイブとか、、、どれも滅多に行けない秘境に準備に時間かけて、沢山の持ち物持ち込んで実施したものだ。

辺鄙な島ほど工夫があり楽しめるのかもね。


《追伸の追伸》
昨日の日帰り利島遠征は中止になりました。でも代わりに熱海で目一杯楽しんだ。

2015年7月20日 (月)

島旅と天気予報と台風

島旅と天気予報と台風
「楽しみにしていた島旅が台風により中止。」そんな苦い経験をしたことがありますか。

しょっちゅう島旅、海に出かけるわたしは結構そんな経験もあるかというと、実はそんなでもない。つまり運がいいのだ。

もちろん冷や冷やして気が気でない、と言う経験なら何度も何度もある。でもその結果、セーフ、と言うことの方が圧倒的に多い。『今回はさすがにダメかなぁ』と思っていても、足早に台風が通り過ぎて平気だったり、行ったら行ったで大した影響がなかったりだ。

でもこの何日も前から天気予報を見てのモヤモヤと言うかヤキモキ感って言うのは主催の我々と、参加ゲストでは違うんだろうか? 

島旅の日数とか費用とかにもよるだろうし、個人個人のその島旅に対する期待値もあるだろうし、ここは何ともいえない。言えるのは、『わたしは間違いなく行きたい』と言う思いが強い。
でもこれはコッチの話であって参加者は、『天候、海況のもっと良いときに行きたい』と思っているかもしれない。


話は変わって、小学生の頃運動会や遠足が雨で中止になるととてつもなく悲しかった。今でも覚えてるけど、遠足中止が納得いかなくて、友達引き連れて(それもクラスのかなりの人数)遠足決行のデモのようなことをやった。全員リュック背負って登校して職員室の前で『遠足行くぞ、遠足行くぞ』と大声上げてね。
当時はこれを『ストライキやるぞ!』と言い合っていたのを思い出す。意外にも担任の先生からはあんまり叱られなかったような。


とまぁこんな子供時代を送ったわたしからすると、当然予定を立てた島旅は行きたい訳。しかも本質が商売だしね。でもね参加者の立場に立つと、ほん〜とどうなんだろうね? 

これ書いてる今も、実は天気予報見て、船長に電話して、現地利島に連絡してとやってるわけ。そうなんだよね、明後日が日帰り利島遠征ですよ。
台風の心配はなさそうなんだけど風がね〜。

ただ今回は比較的ヤキモキが少ない。と言うのも参加者は全員『行きたい!』で一致している。そう!、こちらが『多少は波がありますが行きますよ』と言えば全員『ヤッター!』とくる。

明日、もう一度連絡を取り合って決定するが、果たしてどうなるやら、、、ふぅ〜。

追伸》
夏のトカラ列島に通い出して十年以上になる。一度だけ台風で中止にしたことがあるんだけど、その時の中止の連絡をお客さんにした時だ、、

『イヤです!』

と電話出るなりこう言われた。わかるわかる。

2015年7月13日 (月)

素晴らしき頂き物

素晴らしき頂き物
外国にはお中元とかお歳暮みたいな習慣はあるのだろうか? 人間関係が希薄になっている自分としては、こう言った習慣がなければ贈り物をすることなど先ずないと思うから、とても良い風習だと思う。


トカラ列島や九州の島々に連れて行ってくれる松尾船長から贈り物が届いた。これがまた心憎い贈り物でねぇ。

頂き物は塩鮭。北海道の産地直送。今朝食べてスッゲー美味しかったんだけど、しおり見たいなものが色々入っていて、これがその心憎い正体。

先ず一枚、名刺サイズに筆で『心ばかりの北海道かっらの贈り物、、、』と書いてあり、思わず目がいく。次が鮭を使った色んな料理のレシピ。

そしてもう一枚が肝心な所、、
なぜ鮭なのかが書いてある。内容は大体こんな感じ、
『、、北海道産のものは大変多く出回っておりますが、本物の最上級品は大変数が少なく北海道でなくては手には入りません。今回はそのような品を産地より直送いたしました。、、』

とこんな内容ですよ。思わず納得してしまった。
でもこれが一番心憎いと感じた訳ではない。他に理由があるんだね。

それは、、、

一枚絵はがきが入っています。
『送り主様にお受け取りのお返事を書く際にお使い下さい』


にくい!!

頂く立場、送る立場、両方の身になって考えたこの会社のサービス内容に恐れ入った。


いろいろ勉強になりました。

2015年7月 9日 (木)

口之島のオモロイ女将さ〜ん!

口之島のオモロイ女将さ〜ん!
しま子さん、こんにちは。元気かい。

先日オモロイ電話がトカラからかかってきた。電話してきたのは口之島の民宿のオモロイ女将さんから。電話には私でなくスタッフが出たんだけど信じがたい内容だったんだよね。

用件は、予約した日程が満室らしくそのことを連絡してきてくれた。8月のトカラツアーでは今年も口之島に宿泊する予定で、葉書でその旨伝えてあった。島の宿泊予定は大概ハガキで出してる。FAXないところもあるし、電話じゃ間違いの元だしね。メールじゃ味気ない。

工事関係者が長期来ているらしく、いっぱいだよ〜とのことみたい。まぁ小さな島で民宿の数も数件だから、こういうことは良くある。中之島の宿を紹介してもらって必要な用件は終わったんだけど、その後だ!!

信じがたい内容ってのはここから。

どうやら女将の話では全く知らない人から、
『ペルシャ絨毯の宿はここですよね〜、、』みたいな電話?があったらしい。最初何言ってるのか良く分からなかったら、どうやらこのブログを読んでいる人が、このブログに書いてある口之島の内容にあった【口之島のオモロイ女将、、】のくだりを読んでのことだとか。


確かに書いた、書きました。オモロイ女将と言う紹介で、私がお土産の1000円位で買った紅葉饅頭を『高級和菓子です』と渡すと、女将が『では玄関のペルシャ絨毯にお上がり下さい』みたいなトボケた話を紹介したと思う。

その電話の見知らぬ人ってのは、ここの部分を指して電話してきたみたい。

しかし、ホントかね?。世間は狭いね。まぁ女将も『世間は狭いよぉ〜、だからブログ全部読んだよ』と言っていたとか。


と言うことは、コレ読んでるとして叫んでみよう!


『志真子さぁ〜ん、泊まれないけど港に入るときは電話するからねぇ〜〜』

『その時は昼飯食べに港に入れるから〜〜、俺たちどうせたいした物食べてないしぃ〜〜』

『おいしい刺身でも差し入れしておくれよぉ〜〜!』

『聞こえたぁぁぁ〜?』

『たのんだよぉぉぉぉぉ〜〜』

『今度は一万円の紅葉饅頭にするからさぁぁぁ〜〜』


とどいたかな?

2015年7月 8日 (水)

島での海の遊び

島での海の遊び
島での過ごし方、楽しみ方ってのは人それぞれだと思う。ダイビングをしたりトレッキングをしたり、釣をしたり。わたしは海がメインだけど、やっぱりそれ以外も楽しみになりますね。

温泉、地元食材、味処、景勝地、、、これらはみんなお金もかからないから良く散策する。そうそう、この前の奄美ではマングローブカヤックで遊んだなぁ。1500円くらいで高くないし、手軽に楽しめた。

でも、やっぱり人とのふれあいが一番なんだと思う。島に知り合いが出来れば、『また来ましたよ〜』とこっちもあちらも会うのを楽しみにして訪れる。船長、民宿の女将、食堂のおっちゃん、なんだか分からない人、、、知れば知るほど、最初はシャイなあの人もってね。


7月にはまた日帰りで、熱海から伊豆七島利島に行きます。今回も康兄ぃにお願いして、チャーター船で連れてってもらうんだけど、この日帰りで野生のイルカと泳げる企画は実は凄いと思ってる。上手にコマーシャルすればエライ集まるんじゃなかろうか。だって熱海からたったの90分でイルカの住む島に行けるんだよ!しかも東京から日帰りでだ!!

とは言ってもコマーシャルしてるわけではないから、極々小数の人を誘ってるだけなんだけどねぇ。

その康兄ぃから、
『8月のタカベ漁見に来るといいぞ』と三回ぐらい誘われた。『日頃入れない海に入れるんだから、お客喜ぶぞぉ、あがった船でサッと刺身造ってな、、』
とのこと。でもさすがにいきなりお客さん連れてく訳にも行かないから、まずは下見にと思っている。だいたい康兄ぃは漁師だから、下手するとお客さん怒鳴りつけそうだもん。

どうなるか分からないけど、こう言った話もやっぱり人とのつながりなわけで、つくづく出会いに感謝です。


追伸》
カヤックがことのほか楽しかったから、海でいま流行のSUP(スタンダップパドル)もいいかなぁと。そしたら、元祖和製カヤックがあるではないか!!!


どこに?!


9月に企画する佐渡島を調べてたらありました。
       ↓↓↓

     【タライ船】


小木地区(佐渡の南部)で体験できるらしい♪


ますます佐渡島に行きたくなった。夏秋は対馬暖流の恩恵で水温高く、透明度もすこぶるいいしね。

2015年7月 6日 (月)

日本最大の島、最小の島?

日本最大の島、最小の島?
日本は島国ってのは誰でも分かることなんだけど、我々日本人にとって本州を島と認識しているか?、九州を島というか? と言うと否だと思う。

『北海道に行ってくる』と言っても『北海道島に行ってくる』とは言わない。本州、四国、九州から飛行機なり、船なりで離島に渡って初めて島と認識するんではなかろうか。

日本の島の数は6852島となっている。実はこの中には本州4島も含まれるそうだ。当然沖縄本島も島であるが、私からすると沖縄は本州4島と同じイメージ。
そう、つまり本島から船で渡って始めて《島》という感じだね。

では沖縄や本州を外すと一番大きい島はどこ?

択捉島3182平方km
国後島1498平方km
沖縄 1208平方km

北方4島がいかに日本にとって大切かが良く分かる。いつか択捉島の温泉に入り、海の中をのぞいてみたいとして、現実的な話をしよう。

奄美大島712平方km

やはり奄美は大きいね。
この前行ったときもそう思ったよ。北部のホテルからマングローブのある住用地区まで車で1時間半はかかったもん。

でも奄美より大きいのが、、、、


佐渡島854km

とすると一番大きいのは佐渡島と言うことになる。
15年ほど前に行ったときも地図見てるだけだと実感がなくて、イメージ的には八丈島みたいな感覚で行くととんでもないことになる。とにかくデカいから。実際島の人が言ってたけど、観光客でよくフェリーの時間に間に合わない人が多いらしい。最終日にレンタカーかりてタイムスケジュールを見誤るんだね。

まぁ、日本は小さい小さいとか言うけど、あれ誰が言ったんだろうね。ぜんぜん小さくないよ。大陸と比べれば小さいけど島としては決して小さくない。ちなみに本州は世界で7番目の大きさだもん。まだまだ島旅でゆったり訪れたい所は後をたちませんな。

そんなわけで、9月は佐渡にしよう!

追伸
一番小さい島はどこだろうね。一応島の定義では周囲100m以上と言うことになっている。

ちなみにだけどトカラ列島最大の中之島は34平方km。

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