島での読書
島旅に持って行く本をいつもあれこれ考えます。難しいのは疲れるし、ストーリーが複雑だったり、一遍が長いのもどうかと思う。
すると大抵は本棚の「何度読んでも為になるシリーズ」(勝手に命名)を持って行くことが多い。
そんな中で、持って行きたいのに持っていけないのが単行本。分厚い大きい重いって事で断念するんだが、それでもやっぱり持って行きたくなる本がある。
【修身教授録】森信三著
この本の文庫がでたら多分2冊は買うと思います。優しく愛情に満ちた、森先生の大阪天王寺師範学校の修身科の授業録です。一時間づつの授業に分かれているのでとても読みやすく、非常〜〜に為になります。
久々に再読してみました。
何度読んでも気づきがあります。
授業の一番最初の1時間目は先生のご挨拶から。
森先生が、みんなとの巡り会いは願っても叶うものではないから天の命だよと、お話しされます。この考えは森先生の終始一貫した姿勢で、『起きた現象は全て自分のプラスになることしか起きない』と言う考えから来ています。不幸にもご両親が亡くなり、進学ができない事があったとしても、それを天の命として謹んで受け入れる。そこからが自分にとってのスタートなんだとお話しされていました。
授業の終わりに生徒が手を挙げます。
『先生は僕らの組を受け持つことは、天の命だと思うと言われましたが僕にはどうもそういう風に信じられませんが、、、』
『そうでしょうよ。諸君等は若く、まだ人生の苦労という物を知っていないですからね。いま、ああ言ったのは主としてわたし自身の気持ちを申したのです。若い諸君達がそう信じられなくてもかまわんですよ。だがね、そう信じられる人と、信じられない人との人生の行き方が将来どう違ってくるかと言うことだけは考えてみて下さい』
大好きな島旅も、いろいろな人からの施しによって叶っていると言うこと。改めて気づかせて頂きました。
『自分に降りかかる物は全てが善』これほど幸せな覚悟は無いですね。しかし、相当な覚悟ですな。
追伸
6月の6日に予定していた日帰りの利島遠征。低気圧通過の予報で6日は断念しました。しかし、7日に開催が決定! いろいろと協力していただいて可能となりました。久々にイルカくんと遊んできますね。
それでは後日。