島旅に持って行くシンプルな教え
もうすぐ口永良部島。台風七号もググッと曲がるようで何とか大丈夫みたいです。今日明日で持ち物をバックにつめて、忘れ物チェックをすれば問題ないかな。
でももう一つあったよ、
それはどの本を持って行くかと言うこと。新しく買うか今までの再読か。一章一章が短いものが島旅には良いですね。あいた時間に、すっと目を通せる。
最近のお気に入りは角川文庫のビギナーズクラシックシリーズ。とてもイイ。古典は原著で読みたくても難しいからね。でもコレだったら優しい。
このシリーズの『論語』を読んでみました。著者が「孫の中学生に書いた」と言うように、とても読みやすくそして愛情たっぷりに諭してくれます。わたしにはこのくらいがちょうど良いかも。
いままで何度か「論語」に挑戦するも、だいたい途中で挫折。世界三大聖者の教えですから為にならないわけがないのに、、、
『論語はオレに合わないな』
なんてフテクサレるしかなかった。
ところが今回はとても楽しく読むことが出来ました。なんで楽しく読むことが出来たか?
それは孔子とそのお弟子さんたち一向のストーリーが語られているからです。雲の遙か上の人であった孔子の人柄やエピソードを知ることで、
『なんだ、孔先生も落ち込むんじゃん』
と身近に感じ、内容もすっと頭に入ってきました。
そして改めて思うのは、その教えが極めてシンプルだと言うこと。
今回『この論語』に触れることで、いつでも物事の本質を見ることが大切なんだとあらためて理解しました。
心に刺さった5つのシンプルな教えはこちらです。
①【朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり】
・やはり森先生の教えの通り、一日をどう生きるか
②【人の己を知らざるを患えず。人を知らざるを患う。】
・解ってもらえないと言う前に!お前はどうなんだ。
③【吾 日に吾が身三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交じりて信ならざるか、習わざるを伝えしか】
・やはり注意して注意しないと人の道をハズレるから、我が身を戒めるんだ。
④【君子を問う。子曰く、先ず行う。その言やしかる後之に従う】
・1に行動2に行動
⑤【子貢問いて曰く、一言にして以て終身之を行う可き者有りやと。子曰く、其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すことなかれ。】
・孔先生!終身大事なことを1字もって表すとなんですか?それは『恕(おもいやり)』だ。
なんだかこの5つだけで生きて行けそうな気がしますよ。特に『恕(じょ)』にはまいりました。
今度の口永良部島でも忘れないようにしたいです。