島旅と島旅のあいだに・・・
早くも12月、国内島旅にはあまりいい季節ではありませんね。そうは言っても、やはり出かけます。だって島好きだから。
以前は1月でも2月でも良く八丈島に行きましたね。
島の人は、『なにもこんな寒いときに来なくても、』
なんて言います。
でも冬は他の季節みたいにコロコロと風向きが変わらないから、風が強いなりにもちゃ〜んと遊び方があるものです。
さて、次の島旅は来年2月の沖縄ケラマ諸島の予定です。それまでは、ゆったり島旅を思いつつ、良書にふれたいと思う。
ここ最近は古典に、、「葉隠」→「風姿花伝」→「典座教訓」とこんな感じで読みましたが、どれも仕事に、生活にプラスになる話ばかりです。
これらを読んでいて、ついに、と言うか、見つけちゃったんですよ。
共通点。
それはね、
わかりやすく言えば「いましめる」と言うこと。そうです。そうなんですよ。全て自分を戒める(いましめる)、「律する」事がかかれています。
葉隠には、どんな時でも「臆病語は使うな」と出てきます。言行が心を変えていくからです。花伝には、有名な「初心忘れるべからず」や「上手もこれを学ぶべし」とあり、典座では面倒だったり手間だったりする仕事こそが意味あるものと書かれています。
やはり人は注意を怠ると、どんどん堕落していくんでしょうねぇ。
森信三先生の修身教授録に「長所と短所」と言う題目の授業時間がありました。これによると、技術や知識的な長所短所は長所を伸ばす視点に立った方が良く、反対に性格とか内面は短所を浄化する事により長所が生きてくるそうです。
なるほど体育は好きだけれど音楽は嫌い。国語は得意だけど数学は苦手。こう言った場合には好きな得意科目の方が遙かに短時間で伸びていきます。
これに対し、性格はと言うと、、
緻密と言う長所は、神経質と言う短所。勇敢な長所は、乱暴な短所になるかもしれません。優しい長所は弱々しい短所に。つまり性格の場合は長所と短所は表裏。だからこそ、短所を矯正、浄化して初めて長所が生きてくるのだそうです。
もう一つおまけ
江戸期の僧の良寛禅師。寺を持たずに旅をし、多くの詩や書を残したことで有名です。晩年は子供たちとかくれんぼなどして仲良く遊んで、何となく人の良い優しいおじいちゃんみたいな、、
でも、その域に達するまでにはかなりの自らの浄化があったんですね。
【良寛禅師戒語】
ことばの多き、じまん話
人のもの言い切らぬ中に物言う、へつらう事、
そのことを果たさぬ中にこの事を言う、親切らしく物言う、都ことばなど覚えしたり顔に言う、
人のことわりを聞き取らずしておのが事を言い通す、
人にものくれぬ先に何々やろうと言う、
鼻であしらう、おれがこうしたこうした、
あう致しました、こう致しました、ましたましたの重なる、、、
これまだまだあります。
なんと言葉の戒めだけで実に『90!!』。
さし当たって、『おれがこうしたこうした』は注意しないとダメだ。