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2014年10月21日 (火)

島旅には「花」がある。

島旅には「花」がある。
島旅には「花」がある。
今月の頭に長崎無人島ツアーに行きました。その数日後から行われる長崎最大の祭り「おくんち」。以前一度だけ行きましたがその活気たるや凄いものがあります。今回のツアーはその3日前でしたが、それでもあっちこっちで「おくんち」の準備がなされ、なんだかワクワクします。来年は是非「おくんち」の時に来たい!!そう思うのも不思議ではない。 

人はなぜ旅することが楽しいと思うのでしょう?

その答えが最近読んだ「風姿花伝」にありました。

それによると「珍しい」と「面白い」と「花」はすべて同じ心の側面だと言います。珍しいと面白いは特に説明はいらんと思うのですが、「花」に関しては世阿弥の能の芸能論。艶やかとか、人が魅せられる物、ここではそう言った芸風も入ります。

季節季節の花を見て綺麗だなぁ〜と思うのは珍しいからだと。これは草花が日に日に移り変わり、安住しないために人は面白いと思う。又、一年に一度だけの景色だからこそ珍しく、そこに「花」があると。

千年たとうが二千年たとうが、人が「面白き」と魅せられる原理は変わらないのでしょうね。それをズバリと見抜いた世阿弥はやっぱただ者ではない。有名な「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず、」と言うくだりも改めて知るととても参考になりました。


実は秘め事があります。 と言ってもここに書いたら花にあらずですが。風姿花伝を読んでいて、「珍しい」「面白い」「花」の要素をみんな含んだお祭りがあるのに気づきました。

それは、、、、

「長崎らんたん祭り」。
あの、町全体がランタンにより光かがやく様は「花」と例えるのが最もふさわしいのではないかな。秘め事と言ったのは特に予定しているわけではないんだけど、密かにランタン祭りの時期に長崎ツアーやっりたいなぁ〜と思うわけ。祭りだから昼もパレードや中国雑伎をやっていますが、なんと言っても夕刻からの明かりに「花」があり、断然おすすめ。

いつの世も期間限定には人は魅せられるんですね。


《追伸》
そう言えば島旅の基本も同じだなぁ〜。船に乗って海を見つめ、珍しい食材に、独特の島文化。南にゆかば言葉もわからぬ、げにまこと珍しいことこの上なく、面白きかな島旅は。。

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