そよ風がとても気持ちいい、民宿くちのえらぶ
5/21(水)、枕崎港に集合した我々はさっそく乗船。
風は予報通り北西。なんだけど昨日までのウネリがのこり波は真横からって感じでちょいと進みづらい。
さっそく楽しみにしていたデン島に進路を向けて走ります。デン島(湯瀬)は、枕崎の南方にある三島村の硫黄島と黒島の間にそびえる島、と言うか巨大な岩・です。四方には島もないためちょうど魚の住処となっていて、潜るとそれはそれは・・すっごいことになっている。
でも、、この日は波の方向が悪く、進路をデン島に向けるとかなりの揺れ。波をよけて三島村の竹島を回り屋久島に向かうことに。
久々に見る世界遺産の屋久島は、やっぱり大きい。途中三島村やお隣の口永良部島を見てくるから余計おおきく見える。ここでの楽しみは民宿潮騒の首折れサバとトビウオと愛子。
さっそくマスターの迫田さんに電話をすると港に迎えにきてくれます。潮騒は民宿と言ってもメインは食事処。そこの2階が3部屋だけ民宿利用できます。宮之浦港からも近く食事もおいしい。一階の食事処は超繁盛店で夕方は並ぶほど。
いつもいつも頭が下がるのは、そんな繁盛店を切り盛りされながら夕方の忙しい時間にいやな顔一つ見せずに迎えにきてくれること。ありがたいことです。
残念ながらこの日は前日の時化で、首折れサバの入荷がありませんでした。屋久島に来島のさいは、食事処潮騒の首折れを是非ご賞味ください。ちなみに首折れは品種でなく、魚の処理方法が名前となりブランド化しているわけですね。
三岳酒造の愛子をお湯割りでいただき、初日の夜は熟睡となりました。
翌朝22日。朝食は6:45分。朝早くにマスターすみません。
お弁当もってこの日向かうのは今回のメイン。屋久島のとなり小さな口永良部島です。口永良部島の存在を知っている人はとても少ないと思う。世界遺産登録と共に年間相当数の観光客が来島するようになった屋久島。そんな屋久島とは対照的に、静かに素朴に、まるで心地よいそよ風のような、そんな小さな島が口永良部島です。
この島がいいんです。まず海がいい。とても素晴らしい。珊瑚が綺麗で、マグロが見れて、イルカに亀、そして海底温泉。書いてる自分が思います。そんなとこなかなか無いよって。
今回特にみんなに見てもらいたかったのが、海底温泉と丘の上の宿。民宿くちのえらぶ。
民宿くちのえらぶは、貴舩さんご夫婦で営むとても気持ちの良い宿です。商売柄いろんな宿泊施設に泊まりましたが、ここほどオンリーワンを感じる宿はそうはありません。
貴舩さんご本人が小学校の廃材を使って建てたという民宿は、懐かしいにおいがします。
テラス?からは東シナ海が望め、硫黄島、開門岳がまるで絵画のように見えます。何にもしないで椅子に腰掛け、ぼ〜といつまでも景色を見とれていたい。機会があったらここに泊まることをおすすめします。
さて、海も楽しみ、温泉も楽しみます。口永良部島には4つの湯があり(海底温泉入れると5か?)、4つとも成分が異なります。
湯向港から直ぐの湯向温泉は入った方がいいですよ〜。この島では珍しく?、男女別に分かれた湯船にはびっしりたっぷり湯の花が浮かびます。湯温もちょうどいい。(協力金200円)
夕方まで海遊びをした我々はさっそく民宿へ。(とその前に本村温泉にひとっぷろ。こちらは赤茶けた鉄分豊富な湯です)。港から丘の上の民宿に向かうまではほぼ何にもありません。お店もありません。野生の小振りなシカがこちらを見るなり逃げていきます。
民宿くちのえらぶのこの日の夕食は、、ジャガイモたっぷりオムレツ、大名タケノコの天ぷら山盛り、シカ肉の竜田揚げ、イカ刺し等にご飯は黒米でした。
夕食まで景色を楽しみ、建物のあっちこっちを見て楽しむ。
海底温泉ダイビングも含め、たっぷり楽しんだのでこの日もあっという間の就寝タイム。海底温泉の様子はまたこの次に・・・つづく
《追伸》
お店が一軒もない島ではほとんどが自給自足。『生きる力』が都会にいる人とはまったく違うと感じずにはいられません。
もし、子供を小さいときに島で生活させるとしたら、僕はこの島を選びます。
島の人の顔がみんないい