野生の海でのダイビング
野生の海と聞いてあなたは何を思う?。それは決して危険な場所と言う意味ではありません。
なんの準備もせず、飛行機でパッと行って現地で迎えてもらって、皆が潜るポイントに多くのダイバーと一緒に潜る。これとまったく対局にあるってこと。
しっかり準備して行けば今まであなたが経験した事のない世界、そうまさに、野生の海が待っている。
ダイバーどころか釣り人でもトカラ列島の島々の名前を知っている人はとても少ない。ましてや潜ったことある人は、、、、
毎年行ってますが、今まで他のダイバーと会ったことがただの一度もない。
もともとのきっかけは10年以上前の話。
モルディブに「フィッシュ ヘッド」と言う有名なダイブポイントがあります。モルディブで一番魚が多いポイントでサメも多い。釣りをすると釣れた魚にサメが食らいついて、頭だけ残る事からこの名がついたらしい。
そのフィッシュヘッドが好きで毎年モルディブ通いしていたインストラクターの友人から彼が初めてトカラに行った時の話を聞くことになった。
お酒の席でもあったので彼は非常にコーフンしながら、
『まず透明度が素晴らしい。そしてギンガメ(大型のアジ)の群れはどこでも見れますわ。』
『もっとすごいのがGT(超大型のアジ)。しかもこのロウニンアジ(GTのこと)が群れでいる。』
とここまで一気にしゃべります。
わたしが『パラオとかでもロウニンの群れは有名だもんね』て言うと、、
『ちゃいますよ。パラオ見たいに子供のロウニンやないんですわ。30〜40キロ、50キロ位のが群れとる。』彼は関西人。
僕も、まぁ話し6割ぐらいに聞けばいいかなと思っていました。
ところが、彼、
『わたし、もうモルディブ行きませんわ。来年も船長に予約して来ましたわ!』
あれほどモルディブ通いしていた男が一発でトカラにはまったわけです。
さすがに僕もメチャメチャ興味が湧いてくる。
でも彼のグループはその前年のトカラで2時間の漂流経験(ダイビングボートから流されて漂うこと)があります。
トカラ列島は世界で唯一、黒潮本流で潜れるところ。海域は古くから七島灘と呼ばれ荒れる海です。メチャメチャ興味は湧いたけど、まずは自分の目で見てみよう。
だから海域が最も安定する8月、たしかこの時は二人ほど、初物好きのゲストを連れて僕はテストツアーに。
以来あれから10年。毎年かようハメになった。ミイラとりがミイラ見たいな話だね。
昨年は初めて台風に当たり中止した。だから今年は今から待ちきれない。
あの紺碧の海と緑濃い島々。そして真っ青な空に絵の具をたらしたような雲。夜は夜で星空に圧倒される。間違いなくあなたも口を開けて見入ってしまうから。
画像はトカラ列島口之島の民宿、くろしおの宿のお弁当です。